〈終身雇用の恐ろしさ〉異業種の人と付き合い、学び続ける事の必要性。
「夏でも半袖着ないんですか?」
今週、職場の管理職に聞いてみた。
最近すっかり気温が上がってきて、職場でもみんな「暑い暑い」と騒いでいる。
ふと見ると、管理職のシゲさん(仮名)は長袖シャツを着ている。
すると、東日本大震災の直後に節電要請が出た時は半袖を取り入れた事があった。
だけど、次の部署で上司になった人が「営業マンたるもの、真夏でもジャケット+ネクタイの王道スーツスタイルであるべし!」という人だったので半袖シャツは捨ててしまったと言う。
私はこの会話から、終身雇用の怖さを感じてしまった。
ふてほどか?
真夏になると、気温が40度近くなる事も増えた日本。
この異常気象を受けて、どの業界でも「クールビズ」を実践している。
役所だって、銀行だってクールビズだ。
「意識高い系アピール」っぽい側面もあるけれど、実際に真夏の異常な暑さの中、半袖どころかノースリーブにしたい位暑い。
そんな中、古い固定概念で業務効率を著しく下げて、更にはオフィスに戻ったら冷房ガンガン付ける…って。
昭和か?
3月まで放送されていた「不適切にもほどがある!」の1話に野球部の練習シーンがある。
その中で「水を飲むとバテる」と言って、練習中の生徒に水を飲ませないシーンがあった。
まさにこんな感じ。
無料なら喜ばれるのか?
そしてもう一つが「無料でプレゼントをすれば喜ぶ」と勘違いしている点。
先日、Voicyでワーママはるさんが「無料のものは貰わらないようにしている」という話をされていた。
それは「欲しいモノはお金を払って買うので、欲しくないモノは無料で貰わない」という行動を通じて環境保全に貢献したい?みたいな話だった。
私はここに凄く共感した。
年末も、年度末も「モノの処分」にとんでもない労力を奪われた。
子供達が飲食店で食べた「お子様メニュー」に付いてくる玩具も家の中のゴチャゴチャ感をお手伝いしている。
にも関わらず、オフィスが移転すればタオルを持って挨拶周りをするとか、年末にはカレンダーを持って挨拶訪問するとか。
何かにつけて「プレゼントを渡すのが礼儀」みたいな空気がある。
むしろ「渡さないと失礼!」「手ぶらってワケにいかない!」みたいな感じ。
昨年末は、初めて取引先に対して「カレンダー要りますか?」とイチイチ聞くようにしてみた。
すると半分位の人が「要らない」と回答した(笑)
だからね、「無料なら喜ばれる」と思う事がそもそも勘違いなのだ。
IT企業じゃないからって…
私の職場では、未だに「メールは殆ど見ない」という人もいる。
外出先から連絡を取りたい時に毎回必ず電話を使う人が一定数いる。
郵便番号を調べる時に「郵便番号の本」を使って調べる人がいる。
↓こんな本がある事を知っている人の方が少数だと思うけど(笑)
5~6年前にLINEWORKSが導入されて、徐々に利用者は増えているものの。
電話、LINEWORKS、メール(管理職だけ)位しか使用していない。
IT企業じゃないから、WEBサービス作る会社でもないから。
別に困ってないから…。
そうかもしれないけど、あまりにも「便利なツール」にアレルギーがありすぎる。
こんな職場に10年以上在籍しているので、私はスラックも使った事がないし、LINEのオープンチャットはPTA役員になって初めて存在を知った(笑)
終身雇用の恐ろしさ
全ての事象に共通して言えるのは「終身雇用の恐ろしさ」ではないだろうか?
「真夏でもスーツを着るべき!」という上司の意向に反論できないのは、「上司=絶対」という終身雇用ならではの価値観だと思う。
「無料なら喜ぶ」と思い込むのも、ずっとその慣習を続けてきた人だらけの職場になると疑う人がいなくなる。
便利なITツールを使わないのも、「その会社では不要」だから。
更には、多くの人が転職をしても「同じ業界」へ行く理由もなんとなく分かった気がする。
スキル的な面は勿論あるけど、往々にして「価値観」「常識」というものは業界特有のモノがある気がする。
だからこそ、その中に「異端児」が表れた時に世間は注目するし、人々は魅了される。
宿題を廃止した工藤校長も。
「みんなでお金を貯めても意味がない」と言った田内学さんも。
終身雇用で上司の言う事を聞いていれば、上司に気に入られれば昇進・昇給して幸せに定年を迎えられる時代ならただ仕事に没頭すれば良かった。
でも、直近のニュースからも「同じ会社で定年を迎える」事が相当困難な道になっている事を感じる。
自分の会社の悪口みたいになってしまったけれど(笑)
決してそういう事ではなくて、私もその業界・その会社の異端児でありたいと思う。
本を読み、こうしてnoteの中で異業種の方と繋がり、交流する中で価値観を固定化する事なく常識を疑い続けていきたい。
今日も有難うございました!
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