荒天時こそ、企業の判断力が見られている。
「明日の社内便は中止となりました」
15日(木)の午後、会社のグループチャットに投稿された。
社内便で利用している運送会社が、16日の業務を中止した事により社内便の発着がなくなったとの事だった。
その後、私のスマホには続々と通知がやってきた。
何事もないかもしれない。
だけど。
こういう時の対応こそ見られていると思いませんか?
事故と混乱を避ける事が最優先
働き始めた頃は、台風で電車が遅れると分かっていても出勤せざるを得ない風潮があった。
改札に入れない程あふれる人。
線路に落ちそうな程混み合うホーム。
そこで、いつ来るか分からない電車を待つのが「当たり前の風景」だった。
Twitterを見ると「こんな日に通勤しなきゃいけない日本って…」みたいな書き込みが沢山あった。
でも徐々に日本も変わってきた。
今回も早々にJRが新幹線の計画運休を発表した。
お盆真っただ中で、16日に乗車予定だった人は急な予定変更を余儀なくされた事だろう。
だけど、かなり早めに発表した事で1日前、2日前から対応できた方も多かったのではないだろうか。
これが当日の朝だったら大混乱になる。
「大きな台風が来たら臨時休業」
この流れは段々当たり前の風景になってきた。
数年前の台風では、近所のイトーヨーカドーやコンビニ、マンションの警備も臨時休業になった。
子供のスイミングも休業。
翌週にコーチが「昔なら台風で休みなんてありえなかった」と時代の変化に驚いていた。
オフィスワークの様な、人の目に触れない仕事も。
お店や教室の様な、人の目に触れる仕事も。
「働く人」が存在する。
安全の為に休み。
混乱を避けるために早めの判断をする。
子供の預け先も
昨日は子供の預け先からも続けて通知が来た。
長男が通う学童は、朝の時点で「警報」が発令されていたら臨時休室。
次男の通う保育園は、「計画運休」が実施されたら臨時休園。
保育園の対応も、長男を預け始めた7年前くらいまでは荒天時の「臨時休園」のガイドラインが特に決まっていなかった。
仕事をするために子供を預ける。
そういう意味では「休まない事が保育園の使命」という考え方もあるだろう。
だけど、保育士さんだって「人」だ。
保育士さん自身も、小さな子供を育ててるママというケースも多い。
全方位から見られている
臨時休業する店や企業に対して「甘い」とか「やる気がない」と思う人も、いるかもしれない。
だけど、危険な目に遭ってまで「その日」に仕事をしなければいけないのか?
電車が遅延して、到着するのも遅くなる。
終日ダイヤが乱れて帰宅困難者になる。
これは合理的ではないのでは?
こういう時の企業の対応は、全方位から見られていると思う。
新卒入社だけではなく、転職も当たり前になった今では
全ての世代が「あの会社は社員を大切にしているか?」という視点で見ている。
給料が高ければ良いワケじゃない。
社員の身を守る会社か?
合理的で冷静な判断ができるのか?
そういう視点で見られている。
そもそも。
店がやってるから「不要不急の外出は控えて」と呼びかけられても人が外に出てくる。
保育園がやってるから「子供の預け先がないので休みます」と言えないパパやママが出勤する事になる。
一律のガイドラインを作れば良い
勿論、絶対に休めない仕事もこの世には沢山ある。
警察、消防、救急、医療。
他にも沢山あるかもしれない。
だけど、こういう「絶対に休めない人」の為にも「それ以外の人」は休みにした方が良い。
出勤する人が少なければ、交通機関の混雑も解消できる。
出歩く人が少ない方が、事故も少なくなる。
コロナ禍の教訓はこういう時こそ生かすべきではないだろうか?
荒天時に稼働する業種と、非稼働にする業種。
保育園、学童等「働く親」の為の施設を利用できる職種を限定する。
開園・開設する施設を指定しておく。
経済活動は大切。
だけど、安全が一番大切。
お金の向こうに人がいる。
このタイトル、本当に秀逸。
そんな素晴らしいタイトルの本でも読みながら、今日はゆっくり過ごしたい。
今日も有難うございました。
ご安全に!!!!!!!
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