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読み聞かせボランティアは、「私の幸せな時間」の上位にランクインするかもしれない。
「お母さんすごく上手だったよ」
長男の通う小学校。
長男のクラスで。
初めての「読み聞かせボランティア」をやってきた。
初めての本番を終えた日の夜。
長男が褒めてくれた。
嬉しい。
始まる前は物凄くドキドキしたけれど。
いざ始まってみると。
めちゃくちゃ楽しかった!!!!!
悩ましい選書
ちょうど1ヵ月程前に、小学校から「読み聞かせボランティア募集」のチラシが配布されたので応募した。
1回目は見学をして、いよいよ私も「読み聞かせをする日」を迎えた。
読み聞かせをする本は、「読む人」が自由に決めて良い。
但し、以下の条件を守らなければいけない。
・10分程度で終わる
・同じ年度内に、同じ絵本は読まない。
(同じ絵本を2年1組、2年2組…と別のクラスに展開するのはOK)
せっかくなら季節に合うものが良い。
最初に読もうと思っていたのは、「七夕の短冊」が登場するこの絵本だった。
でも、初回にしてはハードルが高い。
この絵本に出てくる人のセリフはみんな関西弁なのだ。
初めて大勢の子供を前にして絵本を読むのに、ヘタな関西弁を喋って笑われるかもしれない(笑)
親子で読むと「ホロ」っとする内容だけど、これを皆の前で読んだらどうなんだろう?
ちょっと分からなくなり、私は自宅の本棚からいくつかの候補を出した。
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導入~締めまでが10分と考えると、文字数が多い絵本は難しいかもしれない。
何よりも「読み聞かせ」をする時は絵本を子供達側に向けている。
私は暗記をしていない限りは「覗き込みながら読む」事になる。
そうすると読み慣れていない本は却下だ。
それと「朝の会」なんだから、しんみりする内容も避けたい。
できれば笑いがおきる方が良いかな?
「小2」だからと、学年を意識した絵本を選ぶと時間も足りないので、少し対象年齢が低めな絵本の方が良いかもしれない。
トレーニング
色々考えた結果、何とか1冊の手持ちの絵本に決めた。
長男に内緒にしたかったので、家族がいないタイミングを見計らって一人でこっそり練習をした。
イザやってみると、今度は「持ち方」が難しい。
絵本を大きく開いて、子供達に見せる様にする。
ページをめくる速さ。
広げ方。
時間の計測も兼ねて2回ほど通して読んで、いざ本番を迎えた。
ボランティアの特権
長男を学校へ送り出してから40分後。
小学校へ着くと、ちょうど長男が校庭遊びを終えて昇降口にいた。
「シャワー浴びた?」と聞きたい位、汗でびしょ濡れだった。
鬼ごっこをして友達を3人捕まえた!とか、何だかとても楽しそうだった。
学校に行きたくないと言い出した時はドキっとしたけれど、「遊び」の時間は楽しく過ごせているようで良かった。
長男は勿論、他のお友達も沢山話しかけてくれた。
みんな「シャワー後」みたいな汗。
かわいい。
みんなかわいい。
遊びを終えて、それぞれのクラスで「朝の会」が始まる。
授業参観では見る事ができない「普段の様子」を見られて嬉しい。
私は既に大きな報酬を貰えた気がした。
本番
先生に呼ばれて、教室へ入った。
「今日から読み聞かせボランティアの仲間に入りました〇〇です。私の子供も小学生で、この小学校に通っています」
と挨拶してみたら、みんなウケてくれた。
「〇〇(長男の名前)じゃーん!」と。
良かった良かった。
「楽しい時間」にしたいのだ。
せっかく読むのだから、「いきなり始まる」のではなく導入を大事にしたい。
最初にクイズを出した。
「みんなは産まれる時に、卵か赤ちゃんかどちらで生まれるでしょうか?」
殆どの子供が「赤ちゃーん!!」と答えてくれた。
では次に…。
私は小さなクマの人形を取り出して
「赤ちゃんはママのお腹の中にいる時、頭はどこを向いていると思いますか?」と聞いてみた。
クマの人形をお腹の上にあてながら、「こうだと思う人ー?」と答えてもらった。
頭が上だと思う子 が 90%位。
頭が横、下だと思う子は数人だった。
「正解は頭が下向きでーす!」と発表したら大うけした。
ヨシ!ヨシ!
掴みはOK(笑)
私は次男を妊娠した時に、長男に読み聞かせをしていたこの絵本を読んだ。
反対向きな赤ちゃんの絵を見て「こえー!」と反応する子もいた。
でも、殆どの子が静かに楽しんでくれた。
私自身も、もっと緊張するかと思ったけど。
驚く程リラックスして読む事ができた。
あっという間の10分だった。
褒められたら嬉しい
廊下で見ていてくれた、ボランティアの先輩(ベテランである)に褒めてもらえた。
高揚した気持ちのまま、私は大急ぎで職場へ向かった。
最高の朝だ。
今後は長男のクラスだけではなく、色々なクラスを回る。
去年同じクラスだった友達。
お話した事がない先生。
色々な教室へ行く。
「読み聞かせをするクラス」は違っても、直前まで朝の様子を見る事ができる。
時間が許せば、読み聞かせの後にボランティアさん同士で「今日読んだ本」について情報共有をしたり、別の日に先生とミーティングをする機会もある。
楽しい。
とても楽しい。
まだ始まったばかりだけど、やっぱり手を挙げて良かった。
あくまでもボランティアなので、決して無理な日に仕事が回ってくる事もない。
急に行けなくなってしまっても誰かに責められたりしない。
最高だ。
もし「読み聞かせボランティア」をやってみようか迷っている方がいたら、是非お勧めしたいと思う。
〈あとがき〉
ボランティアをやると、図書室で本を借りたり、過去に読み聞かせした本のリストを読めたり、色々と面白いです。
そしてボランティアさん同士で「今日読んだ本」をシェアするのですが、その時に「誰もが知ってる定番」ではなく「隠れた名作」的な絵本を選書したい!という謎の対抗心もあります(笑)
まだ始めたばかりですが、少なくとも「本と子供が好き」な人の集まりなので、飲み会に行くより安く、短時間で高揚感を得られて私にとって最高の趣味になりそうな予感がします(笑)
今日も有難うございました!
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