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人手不足?それは御社の「選択肢不足」が原因なのでは?

「どこに行っても人手不足だよね」

最近、ニュースを見ても、周囲との会話の中でも、頻繁に「人手不足」という言葉が出てくる。

その言葉を聞いて、そもそも「若手」と呼ばれる世代の人口が減っているんだから当たり前だ…と思っていた。


総務省統計局HPより

でも、人口減だけが理由ではないみたいだ。

新卒からの見え方は別として、転職組から見た時に「良いな」と思える会社にはどうやら選択肢が多いらしい。


日本企業の歴史

以前、サイボウズの青野社長が書かれた本を読み、サイボウズの働き方に興味があったのでこちらを読んでみた。

サイボウズの人事労務部にいる方が会社本。

この方、元々noteに記事を書かれていた様です。

このnote記事↑を読むだけでも、結構引き込まれます。
興味があれば是非。

note記事にもある通り、2016年にトヨタに入社した著者がサイボウズへ転職し、会社の人事制度の違いから「働き方」「会社」についての問いを探る本。

この本の面白い所は2016年に新卒でトヨタに入社した著者。
いわゆるZ世代?と呼ばれる人が、書いた本であると言うこと。

今、世間で「すぐ辞める若者」と呼ばれる世代である当事者がトヨタという日本の大企業に入社して、どこに違和感を感じたのか?

その世代が会社の歴史を探ったり、違和感の正体を見つけた所が面白かった。

この辺に興味がある人は是非読んでみてほしい。

1億総活躍=1億通りの働き方


本の中ではサイボウズの働き方のエピソードは勿論、その他に12社の働き方についてインタビューしたレポートが載っている。

採用、報酬、時間・場所、育成、退職。

例えばみずほ銀行の「週休3日・4日制度」、良品計画の「バックパス制度」等。


ニュースを見ていると、人材確保のための施策として出てくるのはお金に関する話題が多い。

新卒の賃金が上がってるとか。
奨学金の返済を肩代わりするとか。

でも、「お金」だけではないと思うのだ。

そこで思い出すのは、安部元首相が掲げていた「1億総活躍社会」の事。

政府としては、「誰もが活躍できる」社会を作りたいと思っている。

だけど、会社はどうなのか?
本の中にこう書かれていた。

日本企業には、長らくの間、女性を長期的なメンバーシップから排除し続けてきた歴史があります。その背景には「男性は仕事、女性は家事育児」といった性的役割分担の意識もありますが、より根本的な原因がありました。

それは、無限の忠誠を前提とした会社のしくみと、それが生み出す職場での「コミュニケーション」つまり「風土」です。具体的には、つねにすべてを会社に捧げることを求められる「ブルコミット」そして、会社からの一方的な命令に逆らえない「ヒエラルキー」な風土です。'
たとえば「報酬/評価」において、だれでも出世の可能性があり、給与が上がりけることは、それと引き換えに、つねに成長や過剰ながんばりを要求されます(フルコミット)。

著書より

そうなのだ。

政府は「誰もが活躍できる」を目指していても。
会社は「誰もが」とは言い難いケースが多いのだ。

ではどうすれば良いのか?

やっぱり本にも書かれていた通り、やっぱり「選択肢」を増やす事だと思う。


会社にフルコミットして定年までやり遂げたい人もいる。
複数の仕事を経験したい人もいる。
育児・介護とバランスを取りながら働きたい人もいる。

1億総活躍なんだから1億通りの働き方が必要だと思う。


これから更に現役世代が減って、フルコミットで働ける人は益々減っていく。

1日も早く「誰もが」活躍できる選択肢を増やせた企業が、これから勝ち残れるのでは?

そんな気がした。

<あとがき>
男性だらけだった製造業で働く60代の方が、「最近は現場職に女性が入ってきてやりづらくなった」と話しているのを聞いた事があります。
実際にトイレや更衣室問題、女性特有の事情(生理・出産・妊娠)等、考慮しなければいけない点が多くて疲れるそうです。
政府、企業と「上」の方針は変わっても、現場レベルでは中々意識を変えていく事は難しいし、実際に「男だけ」の方がやりやすいという意見も凄くよくわかります。
でも、意識を変えていく為にこういう人口減少や、多様な人を受け入れる必要がある現状について全ての人が理解していく必要があるよね~と改めて思いました。

今日も有難うございました!


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なんでもやってみる母
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