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メディアも「人柄」で選ぶ時代かもしれない。

「今日、最後まで聞いても今後の日経平均がいくらになるか?とか、そういう予想みたいな事は一切話しませんよ」

昨日、日経平均やドル円の為替レートが大きく動いた。

それを受けて、元日経新聞の記者である後藤達也さんが緊急ライブ配信をしていた。


「今後、日経平均がどうなるか?なんて分からないので」

とハッキリ言ってしまう後藤さんが、最近好きだ。


見え方の変化


最初に後藤さんを認知したのは、田内学さんとの対談動画だった。

冒頭から「若者の老後資産は深刻な問題」と発言した後藤さんを見て、何となく良いイメージを持たずに終わっていた。

私は、「老後」というモノに対してかなり懐疑的な気持ちを持っている。

田内さんが本で主張してきた「みんなでお金を貯めても意味がない」とも逆を行ってる気がしていた。

ところが、その2ヵ月後に2人は再び対談をしていた。
しかも田内学さんが、後藤達也さんを対談相手として指名したとの事。

対談の中で「情報源」についての話が出てきた。

私は徐々に後藤さんの存在が気になり始めて、ついに先週著書を購入した。

安心して読める


間違いなく今年のベストセラーとして、本屋さんに平積みされているこちらの本。

「わかりやすく面白く」と言っても、マンガでもないし、イラストが満載という感じでもない。

パラパラめくるだけだと、結構地味な本にも思える。

でも、それが凄く安心して読める。


投資ブームで本も過激なモノが横行している。
「〇年でFIRE達成」「〇〇は今すぐ解約せよ」

「上から目線」という印象を受ける事もある。


後藤さんは発信する時のスタンスとして

・激しい見出しで不安感を煽らない。
・コロコロと変わる予想を口にしない。

と言うような話をされていた。

これ、痛いほど分かる。


投資の話とは全く別次元だけど。

私は長年SMAPを追いかけてきた。
でも、2016年に解散騒動が発生してからメディアはめちゃくちゃな記事を乱発してきた。

こんなに手のひら返す?って位、SMAPを悪者として書き始めた。

「クリック数さえ稼げれば良い」

そういう風に見える事が多かった。

その頃から「メディアの印象操作」に物凄く嫌悪感を感じている。


だから後藤さんの淡々とした姿勢にとても安心する。

そして後藤さん自身も自分が過激な発言をしない事で
「20年、30年と信頼を積み重ねる事に繋がっていく」と話していた。


日経新聞という大企業から飛び出して、1人の発信者として信頼を積み重ねようとしている姿勢に惹かれた。

本の中でも、「この銘柄が儲かる」とか「これを買っておけばOK」みたいな話は出てこない。


企業経営とか
投資先企業について知る為に、決算書の読み方を理解しようとか

「ストーリーを感じる投資の話」

で、ワクワクする。


FIREをしたいと思ってワケじゃない。

老後にお金が潤沢にあるよりも、元気に働き続ける体が欲しい。

だけど、教養として経済を読み解くのが面白いと感じられる一冊だった。

<あとがき>
それにしても、ずいぶん経済指標が乱高下しますね。
「淡々と積み立てろ」と言われても、投げ売りが大量に起きる…というのも、やっぱり経済には投資家の「損したくない」「怖い」という心理が働くんだな…と、ドラマを感じます。
こういう時に変に煽ったり、妙な予想をするメディアがいたら、要注意だな~とつくづく思います。
TV見ないので、全く分からないけど(笑)

今日も有難うございました。


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なんでもやってみる母
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