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小学生にスマホを持たせるメリットは、デメリットに勝てるのか?

「お子さんにスマホを持たせたい気持ちはめちゃくちゃ分かります!でも、スマホのトラブルが今一番多いんです!」

次男の入学前就学説明会での事。
約1時間半の説明会の中で、最も熱を込めて話をしていたのは近隣警察署の人による「スマホトラブルに関する注意喚起」だった。

私はこの注意喚起を聞いて、とても怖くなった。

そして「小学生にスマホを持たせるメリット」とは何なのか?を考えてみたくなった。


中身の見えない箱


警察署の人はこんな話をしていた。

近年、子供の遊び場はサイバー空間へ移行している。

LINE、SNS、オンラインゲームでコミュニケーションを取っているので親からは見えづらくなっている。

ネット上のコミュニティを通じて、知らない人と知り合いになり、親近感を抱き、会いに行ってしまう事例や、「裸の写真を送って」と言われて送ってしまうお子さんが沢山いる。

「まさかうちの子が」と皆さん思うかもしれないけれど、実際には物凄くこの手の事件が多い。

親がどんなに制限をかけても、子供の方が使い慣れていてブロック解除してしまうので、監視しきれない。

スマホを持たせたら保護者の方は安心するかもしれないけど、よく考えて欲しい。

そして「スマホの中身は保護者の方が定期的にチェックして下さい。難しいのはよく分りますが、本当に気をつけて欲しいんです!!」と熱を込めて話していた。

スマホの中身。

それは、小学生の頃の私にとっては「友達との交換ノート」を見せるようなものだろう。
絶対に嫌だ(笑)

保育園の就学前懇談会では、こんな話も出てきた。

最近の小学生は、自宅で友達とLINE電話を繋ぎっぱなしにして、会話したり、攻略法を聞いたりしながらゲームをしている。

参加した保護者さんの中には、既にお子さんがオンラインゲームにデビューをしているという方もいた。

いつの間にかオンラインゲームをしていて、知らない人とメッセージ送り合ったり、何かしている。
親より子供の方が詳しいので、何をしているのか分からない。
フリック入力も覚えたし、メリットもあるのかな?と思う。

怖い。

「いつの間にか」は、身に覚えがある。

実際に我が家でもクリスマスに子供専用のipadをプレゼントしたら、「いつの間にか」YouTubeで好きな動画を見ていた。

夫がYouTubeを利用できないように制限をかけたが、次はニコニコ動画(ブラウザ)で動画を見ていた。

子供は「悪い事をしよう」「抜け穴を探そう」と思っているのではない。

「こうしてみたらどうなるかな?」と、好奇心いっぱいなのだ。


好奇心をくすぐるツール。

だけど「見えない世界」へ行ってしまう事が怖い。

そもそも何の為に「スマホ」なのか?


まだ長男が未就学児だった頃、お受験教室の先生が「私立小のメリット」として「私立なら子供にスマホを持たせられるから安心でしょう?」と言っていた。

「いや、スマホ持たせたくないんですけど…」

と、心の中で突っ込んだ。


でもスマホを持たせたい保護者の方も沢山いるようだ。

入学説明会の会場で既にお子さんがスマホデビューをしているという人もチラホラいた。

もしも私が子供にスマホを持たせる事を検討するとしたら?

・居場所を知りたい 
・伝えたい事がある 

この程度かと思われる。

だったらBoTトークで良さそうじゃない?


学習ツール(オンラインの習い事等)としては、子供専用のipadもあるので必要性を感じられない。

そうなると「スマホじゃなきゃダメ」な理由としては「友達と繋がりたい」位しかないのでは?

私の小学生時代は勿論スマホなんてなかった。

だから家の固定電話で、夜に友達と長電話していた時代もあった。

今思うと何をそんなに話す事があるのか?と思うけど、学校や人前では話せない「内緒話」があったのだ。

でも、男の子ってどうなんだろう?

サッパリ分からない。

やっぱり「ゲーム実況したい」みたいな動機だろうか?

可能な限り先延ばしにしたい


マンションのエントランスや、公園には複数人でtiktokの撮影をしてる女の子をよく見かける。

自分が中高生の頃にプリクラが流行り、何故かプリクラをゲームセンターに貼るという意味不明な「見て!アピール」が流行った事があった。
プリクラ本体の画面に、他の人が撮影したプリクラが流れてくるような機種もあったような?

そこで「可愛い」って言われたいとか、「デコるのが上手い」と思われたい
とか、そういう承認欲求的なモノが、今のSNSなのか?


でも、プリクラの様な「公開範囲が限定されている世界」と比べたらスマホは世界中に拡散される可能性を潜んでいる。

それに警察署の人が話していた「SNSで毎日交流していると親近感を抱くので、会う事に抵抗がなくなる」という話も凄く恐ろしく感じた。

SNS上で、年齢や性別を偽る「なりすまし」も多いそうだ。


いや、怖いって。

「見知らぬ人に会う」なんて、ネットが誕生する前はテレクラ位しかなかった筈(笑)


めちゃくちゃ如何わしい。

でも、凄く流行っていた。

TVで中学生の女の子がテレクラに電話をかけて、知らない人と出会う…みたいなドラマを見た事もあった。

実際に周りでも「テレクラに電話をかけて知らない人と会話する」という事が「遊び」として流行した時期もあった。

怖すぎる…💦

でも、それが好奇心旺盛な子供なのだ。

そしてスマホの向こうは、テレクラ並みに如何わしい世界の「可能性」も否定できないのだ。


そんな方向には行かなかったとしても。

「スマホで好きな動画を常に見られる状態」が続くと興味のないモノを見聞きする事がどんどん苦痛になる…という現象は起きる。

実際に、職場の若手の子がミーティング中に役員のメッセージVTRを視聴しながら「最近もう興味のない動画は15分どころか10分見るのもキツイ」と呟いていた。

「そんなのは会社員失格だ」と言う人もいるかもしれない。

でも、無理なモノは無理なのだ。

「興味のないモノはスワイプする」という癖がついた人にとっては、苦痛に耐えるなんて無理ゲーなのだ。

そんなSNS時代に生まれた子供は大変だな…と思う。

そりゃぁ学校で授業も聞けないよ。

学校行かずに動画見ていたいだろうよ。


PIVOTの佐々木さんも「今の時代に大学生だったら誘惑が多くて勉強するのが大変だったと思う」と話していた(笑)

この対談でも、SNS時代の難しさを話している。

スマホを使いこなしている人が。
YouTubeでバリバリ活躍している人が。

「スマホとの付き合い方は難しい」と言っているのだ。


つまり。

私には、小学生にスマホを持たせるメリットがイマイチ見当たらない。

私だってスマホとの付き合い方に常に悩んでいる。

だからこそ、触れる必要のないモノは最大限避けたいと思う。


似たような話↓

<あとがき>
スマホの機能(親子の連絡ツール、撮影、学習ツール、SNS、コミュニケーション)が多すぎて、メリットとデメリットが分かり辛くなっている気がします。
時代も違うし、これからの世の中を考えたら…と思う事もありますが、単純に「目に悪い」という面が何よりも懸念点です(笑)

視力低下ってスゴイ不便だし、一生の損害。
できる限り、避けたい…。

**「昨日読んだ本」コーナー**



オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー

〈長男〉

<次男>

今日もありがとうございました。


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