これからの時代に必要な「〇〇力」!国際社会が新たに設定した力とは?
これからの時代に必要なのは「生き延びる力」
皆さん、「生き延びる力」って聞いたことはありますか?
どちらかというと、一般的には似たような響きの「生きる力」という言葉の方がよく耳にするかもしれません。
実はこの「生き延びる力」
国際的なシンクタンクであるOECD(経済協力開発機構)が、「Education 2030」というプロジェクトで決めた、これからの時代に身につけるべき力のことなんです。
さらにOECDは、その「生き延びる力」を構成する要素として次の3つの力をあげています。
①「新たな価値を創造する力」
②「対立やジレンマに対処する力」
③「責任ある行動をとる力」
何となく分かるような、分からないような力。
この3つの力とは、それぞれどんなものなのでしょうか。
「新たな価値を創造する力」
1つ目の「新たな価値を創造する力」とは、スマホのようなの新しい「道具」はもちろん、新しい「サービス」や「概念」、「考え方」などを他者と協力して創り出す力のことです。
この力を伸ばすために必要なのが、新たなことに積極的に関わろうとする「好奇心」や、現状をしっかり捉えようとする「批判的思考力」、自分の考えを柔軟に変えていく「適応力」などです。
「対立やジレンマに対処する力」
2つ目の「対立やジレンマに対処する力」とは、「平等と自由」、「多様性と普遍性」といった相反する意見をうまく調整していく力のことです。
絶対的な正解がない中で、AかBのどちらかを選ぶのではなく、第3の選択肢を模索する力が求められます。
この力を伸ばすためには、一つの視点からでなく、様々な観点から問題を分析する「認知的柔軟性」や、自分とは違う考えをもった人に対しての「共感性」などが必要になります。
「責任ある行動をとる力」
3つ目の「責任ある行動をとる力」とは、自分自身だけではなく、自分が関わる人達や、地球環境などを含めた社会に対しても、責任を取ることができるように行動する力のことです。
この「責任ある行動」とは、これまでの経験や社会の目標、今まで教わってきたことや、善悪に照らしあわせて、自分の行動を常に振り返り、評価するこ行動、とされています。
この力を伸ばすためには、行動の結果が他者や社会にとっての利益につながっているかを判断するための「誠実さ」や、自分や他者の行動を振り返る「自己意識」、「自己調整」する力が必要です。また他者から「信頼」されることも重要になってきます。
AIにはできない力を伸ばそう
ここで紹介した「生き延びる力」を構成する「3つの力」。
これらに共通するのが、すべて人間にしかない力だということです。
AIの進化によって、世界は急激に変化してしまいました。今ある仕事の半分は、AIに取って代わられる可能性があるとも言われています。
そんな時代だからこそ、OECDは「生き延びる力」の育成により、AIにはできない人間固有の力を伸ばしていくことが重要なのだと強調しています。
皆さんもぜひ「生き延びる力」の3つの要素を意識して、これらの力を身につけるための行動を意識してみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
読んでくださりありがとうございました😊 ほんの1ミリでも良いので、あなたの行動や考えに影響があれば嬉しいです。