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002 鬱病と言うには軽く、憂鬱と言うには重たかった

少し前、少しと言っても「まあそうですね」と曖昧にはっきり診断された日はもう5年も前になるのだが、ああやっと終わったようだと思えたのは去年のことだったので少し前とさせていただくとして、少し前まで私は鬱状態だった。

鬱病と言うには軽く、憂鬱と言うには重たかった。なので勝手に鬱状態と呼んでいる。医学的に言えばより的確な用語があるのかもしれないし、鬱状態にも正確には別の意味があるのかもしれないが、私は医学に疎いただの一般事務職員なので鬱状態で良いことにした。

先にことの顛末を書くと、5年前に診断を受け1年の引きこもり期間を経て復職するもその後4年もかかって回復し現在に至っている。

ちなみに私が鬱状態になったきっかけとしてはよくある人間関係の構築下手が主で、今となってはもっと上手い方法がいくつもあったように思うがその当時は目一杯生きてそれだったのでもう仕方がなかったのだと思う。

とにもかくにもあの時期の私は私が大嫌いで大嫌いで大嫌いで、脳があちこちおかしくて、いつもどこかまともではなかった。けれどあれがなければ私は今の私にはなれなかったし、水面下でより一層捻じ曲がってしまっていた気がする。なのであの苦しかった5年間も今では必要経験だったと思う。実際のところ本当にそうなのかは分からないが、あの時期を経て多少図太くなったことは間違いないので個人的にはやはり良かったのだと思う。

あまり一つの記事に長々と書くと書く側としても読んでいただくにしても疲れてしまうので、時々少しずつこの時のことを書き残そうと思う。誰のためにもならない、ただあの頃の私を慰めるための文章になる。けれどもしかして誰かのなにかになる可能性はゼロではないので、誰かのなにかになったとしたら一緒に痛んでくれれば嬉しいなと思う。


002 鬱病と言うには軽く、憂鬱と言うには重たかった

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