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季節の思いやりが届いた。

妻の実家から、桃の贈り物が届きました。

段ボールの中には丸々とした桃がぎっしり。
甘い香りが、唇の端を緩ませます。

妻の実家は、作物が美味しくて有名な地域。

お米、野菜、果物、特産品…
いつも新鮮な食べ物をありがとうございます。


桃の贈り物は、毎年の恒例行事。
この桃を食べると、1年前を思い出します。


1年前。

引っ越したばかりで、まだ家具がなかったな。
キッチンで立ちながら丸かじりしたっけ。

外は晴れていたけど、暑くはなかった。
揺れるカーテン、風が心地よかったな。


桃は、近くのスーパーでも買えます。
お米も野菜も、簡単に手に入ります。

ただ、

近くのスーパーで買っても、
風景や感情はフラッシュバックしません。

日常の中の些細な一日。

贈り物が届く日は、
日常の中の特別な一日。


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妻は、贈り物のお返しに必ず手紙を添えます。
内容にそった便箋を選び、直筆で書きます。

素直に、素敵だなと感じます。


私はそういった気遣いが苦手。
年賀状やお歳暮も、効率悪いと消極的でした。

反省。

人との繋がりは、効率だけではありません。
贈り物と手紙、2つの心遣いに胸が痛みます。


妻の実家は、温かさに満ちています。
つられて私も、心が豊かになっていきます。

考え方が同じで結婚するのも素敵ですが、
自分にないものを持つパートナーも素敵です。

妻や妻の実家からは、学ぶ部分がたくさん。
これからも勉強させてください。


つぎは一緒に贈り物を選ぼう。
手紙を一緒に書いてみよう。

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