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偶然性による面白さ。
3月で40歳を迎え、同世代の間でケミカルウォッシュのジーンズを履くのためらうよね、という話題をたまにするようになった。古着好きの若い子を中心に町にはケミカルウォッシュジーンズをよく見かけるのだけれども、80年代後半にだんだんイケてないものになっていった時期をリアルタイムで経験している僕らアラフォー世代にとって取り入れるにはなかなか勇気がいるという話だ。先入観や予備知識は選択肢の豊かさを奪ってしまう
もっとみる不思議な国、インドネシア。
日本でも人気のインドネシアのシンガーソングライター、アディティア・ソフィアンが9月に二度目の来日ツアーをするそうだ。ドトールコーヒーなどのコーヒーショップで耳にすることが多いので聞き馴染みある人も多いことだろう。ジャック・ジョンソンなどに通じるアコースティックで洗練された楽曲群はインドネシアの音楽と言われなければ意識することはないだろう洒落たオーガニックな音だ。今年は同じくインドネアシアのシティポ
もっとみるLike a river flows.
僕がデザインを始めるきっかけになったデザイナーの先輩でもある友人と久々に会った。若い頃に同じようなカルチャーを通過して育ったので、今の彼が何を見ているのか、聴いているのか非常に気になる存在だ。デザイン以上に音楽や映画の話の方が長くなってしまうのはいつもの事なのだけど、サニーデイサービスの再結成に全く興味がなかったけれども新作はズドンと心に響いたという話題で盛り上がった。面白いことに僕が18歳の頃に
もっとみるHOMEMADE MUSIC。
親も音楽家であるミュージシャンがデビューするのは別に珍しいことではないが、自分世代の親を持つ人達が出てくるとさすがに歳をとったなぁなんて痛感する。2年の夏頃だったか、当時高校生だったシン・リズムがano(t)raksからデビューした時それを強く感じた。リズムくんのお父さんは正確には僕よりも少し上の年代だけれども、自分が20歳前後の頃好んで聴いていたようなネオアコやギターポップを子守歌にして聴いて育
もっとみる愛すべき生まれて育ってくサークル。
ディック・ブルーナが亡くなった。もちろんミッフィー(うさこちゃん)で有名すぎるオランダの絵本作家のことだ。僕にとっては最も影響を受けてたグラフィック・デザイナーであった。僕が20代半ばの頃デザインの世界はスイス・タイポグラフィのリバイバルで湧き、多分に洩れず僕も感化されそういうものを目指していた。しかし自分がデザインするとしっくりこなくてものすごくスランプだった時期でもあった。そんな時に知ったのが
もっとみる名古屋で紡がれる音楽。
名古屋には18歳から31歳までの13年間を過ごした。大学入学と同時に名古屋で一人暮らししたので思い出も多い。道に困ったりしない程度に土地勘はあるが、離れてから10年も経つので、通い慣れた店が無くなっていたり、知らない景色が徐々に増えてくる。こうなると久しぶりに帰省した故郷みたいな感覚になるから不思議だ。名古屋は僕にとって程よい距離感のある心地よい町である。
SmileTVは18歳の時に創刊した僕
愛おしい日常の音楽。
今年は桜も咲くのが遅れ、なかなか寒い春だったのですっかり油断していた。蓋を開けてみたら8月半ばまで30度を下回らないなんて予報もあるそうで、早くも今夏を乗り越えられるかどうか不安だ。子どもの頃は真夏日なんて聞くと最高ランクの暑さだと思っていた。しかし今や猛暑日なんてさらに暑い日が訪れるのも普通のことになってしまった。数年前までは地球温暖化を防ぐためにエアコンの設定温度は下げましょうとか、なるべく節
もっとみる今の気分はこんな音楽。
グラフィックデザイナーの職業病なのか、ついつい出かけたときに手に取ったフライヤーやショップカードなどの紙ものを捨てられずにいる。先日ファイルの一つを整理していたら2002年に企画されたgroovisions展のフライヤーが出てきた。裏面を見ると編集者・岡本仁さんのコメントが掲載されている。文の出だしはこうだ。『人は何と呼んだらいいのかわからない未知のもの薄気味悪さを感じるからだろうか、なんでもいい
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