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自己紹介のnoteが、ずっと定まらずにいました。 ある時は「これ!」と思ってプロフィール欄に固定してみても、しばらくするとすぐに、なんだか違うような気がしてしまって……。 でも、年末に一年分の自分のnoteを日記から創作まですべて読み返した時、そこには、恥ずかしいことも、真面目すぎることも、たくさんたくさん書いてあったのですが、 ようやく「あぁ、この振れ幅が『じぶん』なのかもしれないなぁ」と思えるようになったのです。 ほんとうは、きれいにまとめた方がいいのだ
暑さを纏って流れゆく 変わり始めた風の香が 早く行こうと耳を過ぎる 遅れがちな朝支度 止まったような午後の時計 過ごせば長い毎日も 過ぎる季節の一瞬の中 抱えきれなくなる前に 時間の不思議が肩代わり だから人は生きていける 今日の重い足取りも いつかはきっと過日の事
水は鳴り腑に落ちて咲く まろやかに私の生を支え続ける ・゚・。・゚・。𖥧𖡼.𖤣𖥧 。・゚・。・゚・。 この作品は、 しんきろうさんが詠まれた短歌をもとに 描かせていただきました。 ・゚・。・゚・。𖥧𖡼.𖤣𖥧 。・゚・。・゚・。 りようさんが本作品をもとに、 詩を綴ってくださいました。 美しい表現の波紋を、 ぜひおたのしみください。🪷 ・゚・。・゚・。𖥧𖡼.𖤣𖥧 。・゚・。・゚・。 あなたのこころには、 どんな水の音が鳴りましたか。
空っぽな心の内側を磨いておく 何かで満たす当てもないけれど 空洞の中を叩けば何かが響く 隠れているところの傷もよく分かる 何もないなりの心を見つめよう 見つかるかも、何かが
春らしさを 人づてに感じている 家の中にいても 外に出ても まだ二月だ 友人に手紙を書いた 勇気を出して 僕はその人を 友人と呼んでみている ふれたら指にとけそうなほど 低い温度、静けさ、やわらかさのある そうしたやりとりがあって素直に嬉しい 僕は心のどこかで しっかりと自分の冷たさを実感している だからまだまだ二月なのだと 二月の崖に腰かけて 足をぶらぶらさせているのだ 歌うたえど ひび割れない空 どこまでもくぐもって あてのない空 どうしてもことばが 暗くなってし
𖤣𖥧.𖡼.┈┈.𖡼.┈┈ 𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 ┈┈.𖡼.┈┈.𖡼.𖤣𖥧 とうめいくんと犬のポチの ちいさな物語です。 ごゆっくりとおたのしみください。 𖤣𖥧.𖡼.┈┈.𖡼.┈┈ 𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 ┈┈.𖡼.┈┈.𖡼.𖤣𖥧
以前、知人から こんな言葉をかけられたことがあります。 「人生なにがあるか分からないよ。」 たしかに。 人生というのは いろんな意味で なにがあるか分かりません。 考えもしなかった道に 進むことになったり 想像もしなかった未来が 待ち受けていることは珍しくありません。 これから先どうなるかなんて 世の中のことも、自分のことも、 まったく分からないものですよね。 その言葉を受けとった 当時のわたしは 先の見えない未来が ただただ不安でした。 不幸なことが起こるかもし
早いもので、9月も終わりですね。 昨日、散歩中に とんぼが飛んでいるのを見つけまして 秋の訪れを感じました。 今年も残すところ、あと三ヶ月。 一年というのはあっという間ですね。 時の流れの早さを感じるとき いつも心にふっと浮かぶ たいせつな詩があります。 「さくら」 茨木のり子 ことしも生きて さくらを見ています ひとは生涯に 何回ぐらいさくらをみるのかしら ものごころつくのが十歳ぐらいなら どんなに多くても七十回ぐらい 三十回 四十回のひともざら なんという少なさ
つよい風が吹くとなんだか呼ばれるようにして行ってしまう原っぱがあって、そのときもふっとそこに行った。 いちめんヨシが生えた広大な原っぱで、ざわざわ風でずっとゆれている。 背丈より高いヨシが林のようにつづくなかに、小さな路がある。ときどきなんにも生えていない広場みたいなところもある。 すこし開けたところに、ちいさな墓石がぽつんぽつんとならんでいて、彼岸花が咲いていた。 昔ここには小さな村があって、川と川の交わるところで、水害がとても多くて、いまはいざというときの貯水池として
もう長いこと会っていない君に、手紙を書こうとして 元気ですか どうしていますか わたしは そこから先が書けなくて、考え込んでしまった それでも 君が楽しく過ごしているか、おいしくごはんを食べているか できるなら、誰か大切な、自分が雨に濡れてでも、傘を差し掛けてあげたい人がいたならと そう、願っています と、そんなふうに書くのは恥ずかしくて わたしは書きかけの便箋を折り、紙飛行機をつくった 丁寧に折り目を折って、できた紙飛行機 まっすぐに飛べそうな、美しい
雨の日が好きだな、と思う。 年を追うごとに好きになっている。そのしずけさやおだやかさ、かすかな翳りが。 千紗が夢に出てきたよ、とときどき妹に言われる。きまってくるしいときで、夢で泣いてた、と伝えられる。ひとり思い悩んでいるとき、私は妹の夢に行って泣くらしくて、だれにも見せない涙をそこで泣くのだと思う。 雨の日、外を見ていると涙に見える。 だれかの涙を空が代わりに泣いているような気がする。 ほんとうにつらいとき、心がずたずたになったとき、泣くことができなかった。じょうずに
こぼれおちる きみたちを まもりたいのに ぼくはいつも ten
あなたの海は わたしの海へと たしかに しずかに つながっています ten 𖤣𖥧.𖡼.┈┈.𖡼.┈┈ 𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧 ┈┈.𖡼.┈┈.𖡼.𖤣𖥧 絵をご紹介いただきました! 小川千紗さん、ありがとうございます。^ ^