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ささぶね【ゆったり共同運営マガジン】

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「ほんとうに素敵だなあ」という方たちといっしょに運営しています、ちいさな文芸部あるいは同好会みたいな場所です。 マガジンに入れてアップしたら、お互いにコメントをそっと無理なく送…
運営しているクリエイター

2022年12月の記事一覧

ため息 【詩】

ため息 【詩】

薄い水たまりに 足をとられて

すこしの段差にも つまづいて

ため息ついて 笑ってしまった

声にするのも つかれた日には

つきあかりさえも まぶしくて

心のまぶたを そっと閉じるよ

いっそ 夢ならいいのになって

子供みたいに おどけてみても

淋しいきもちは かわらないね

ほんとは どうでもいいよって

素直なことば ゆるしてあげて

なみだの海で 眠ればいいかな

朝日がのぼれば 

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お話の続き【あとがき】

お話の続き【あとがき】

(このnoteは小説『お話の続き』のあとがきです。本編を読んでいただいてからの方が、より楽しんでいただけるかもしれません。その旨ご了承ください。)

○○○○○ ○○○○○ ○○○○○

このお話は、tenさんとそのお店『tender hope town』、小川千紗さんのお名前からイメージをいただいて作ったお話でした。

tenさん…数字の十
tender…やわらかい、やさしい
hope…希望、の

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お話の続き【小説】

お話の続き【小説】

昔々、あるところに
やわらかな川がありました

その川の水には千の希望が
薄く透明な織物になって流れていました

その川の側にあった十の町から
たくさんの希望が溢れてきていたのでした

それぞれの町が川をはさんで
お互いの町を鏡のように映しあっており
それはそれは静やかに
それぞれに輝いてあったのでした

ある日のこと
やわらかな川を一艘の笹舟が
すらすらと音もなく進んでいました

いくつもの透き

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ゆったり共同運営マガジン『ささぶね』について

ゆったり共同運営マガジン『ささぶね』について

 こんにちは。見にきていただいてありがとうございます。しんきろうです。

 このたび、共同運営マガジン『ささぶね』をはじめることにしましたのでお知らせします。

1 どんなマガジン?

「ほんとうに素敵だなあ」という方たちといっしょに運営する、ちいさな文芸部あるいは同好会みたいなマガジンです。

 マガジンに入れてアップしたら、お互いにコメントをそっと無理なく送り合うような……漠とした広い読み手を

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