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夜の虚しさ

フラッシュバックシーンが止まらない夜の果て、私はやることもなく眼精疲労を犠牲にスマホを持っていた。止まらない過去の思い出や、もうしばらくささくれたままのこの体には、布団場にのみ強い重力が押し付け、体は成す術もなくどっかりあった。強い重力に反する力など、とうに忘れてしまったのでやるせなく虚しい夜の旅が続きそうになっていた。

長い長い、夜の旅。トカカトカカ トカトカト

朝や昼には、あんなに運動ができたのに。楽しんでいた自分のかけらすらなく、新しく処方された薬は体に合わないのか、全く効かずに私はただ寝転がることしか出来なかった。

最近になって、よっぽど頭が記憶を辿っているのかフラッシュバックが多い。パッと脳内に浮かぶは、何故だか分からないまま置いてけぼりにされた過去の私。
「どうして?」「何故なの?」
と相手に問いかけたいが、問いかけたい相手とはもう連絡を絶った後だったので聴く術がどこにも無かった。悲しい悲しい、夜の記憶。
いつもこんなことをしながら長い夜を過ごさないといけないこの気持ちが、貴方には果たして分かりますか?
誰と繋がっていても、誰とも繋がっていないような気持ちになるようなこの気持ちが、分かるでしょうか。

ここを押すと、 私に少しだけ投げ銭できるというシステムらしいです。 気持ちだけでも勿論嬉しいです。