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詩(ポエム)の作品集

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(練習ではない)心が何かを感じて書いた詩を集めました。
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#散文詩

詩『ひきこもり(呼吸)』

詩『ひきこもり(呼吸)』

息を吸う、息を吐く
肺をふくらます、お腹をふくらます
意識すると、ぎこちない

生きるため、呼吸する
なのにいい加減、ほったらかしていた
あたりまえは、無いのにさ

恋をして、旅もして
みんな働いて、未来にゆめを見る
バリリ破いて、捨てた過去

熱が出る、咳をする
そして気づくんだ、命のそのもろさ
ぎゅっと握る、この奇跡

息を吸う、息を吐く
鏡にゃあさましく、ブザマな

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詩『わく』

詩『わく』

僕らはいつも枠のなか
ルールという枠のなか

まるで九点の問題みたい
勝手に手足を縛ってる

みんなと違う、そのことに
若い頃は、恐れてた

みんなと違う、ことこそが
自分の魅力、だったんだ

僕らはいつも枠のなか
人の目という枠のなか

それでもひょいと出てみれば
新たな世界があるだけさ

詩『最後の欲求』

詩『最後の欲求』

人が最後に欲しがるものは?

行き着くのは
富と名声かなぁ

私なら人気が欲しい
あいつは金だね
名声も欲しがりそう

最後に残る欲望は
きっと食欲だわ

パンよ
日本人ならおむすびとか
元気なら
肉だと思うけど

最後の最後は
水よ!

ウイスキーかもよ
俺は
お酒に一票

最後って
夢じゃないかしら

現実的に病気なら
麻酔薬だったりして

思い出よ
面影よ
親や家族よ

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詩『夕暮れ』

詩『夕暮れ』

栞を抜く
最後のページを閉じて
本を置く

ゴト
バタン
スー

子供らが
次の本を探していると
人影が

笑いかけ
その手を押さえて首をふる
「もう、ないよ」

人生は
とつぜん続きを止められる
夕暮れだ

夕焼け小焼け…を歌ってみたら
むかしは希望があふれてた
今は悲しいサヨナラだ

そして星がふえるたび
わたしのさんぽが長くなる

詩『宇宙』

詩『宇宙』

部屋の電気を消したなら
そこは宇宙の切れ端だ
宇宙遊泳さながらに
酔ってただようチリとなる

酸素ボンベの友も捨て
酒の残りが死ぬ時間
からだ半分ぶった斬る
そんな別れが泣きじゃくる

部屋のテレビをつけたなら
そこは地球の異星人
無重力かとおもうほど
ギモン持たない流木だ

死ねば夜空の星になる
ブラックホールの墓へゆく
わが身おんぼろロボットで
ごみのベッドで月を見る

きみに会

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詩『令和6年能登半島地震』

『令和6年能登半島地震』
正月番組ぶっとばし
アナウンサーは絶叫してる
報道暴君舞い降りて
非国民かの踏み絵をさせる

気にはなっても数時間
心配しても虚しい心
わたしは悪魔かオニなのか
悲しくなったお正月

きっと被災に興奮し
スクープに躍起のメディアたち
中止の番組あやまらず
当然みたいで…偉そうだ

報道する意味、価値もある
なんとか無事で!と祈ります
それでも見れない傷(トラウマ)もある

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