詩『宇宙』

詩『宇宙』


部屋の電気を消したなら
そこは宇宙の切れ端だ
宇宙遊泳さながらに
酔ってただようチリとなる

酸素ボンベの友も捨て
酒の残りが死ぬ時間
からだ半分ぶった斬る
そんな別れが泣きじゃくる

部屋のテレビをつけたなら
そこは地球の異星人
無重力かとおもうほど
ギモン持たない流木だ

死ねば夜空の星になる
ブラックホールの墓へゆく
わが身おんぼろロボットで
ごみのベッドで月を見る

きみに会いたいバカがいる
宇宙ただようごみがいる
まるで幼児が泣きじゃくる
こころ、閉ざせば
ブラックホール

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