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【蒸留日記vol.76】英国を代表するピンク品種'Miss Katherine'を蒸留する!

さてさて!

南半球を代表するピンク品種ココナッツアイス蒸留のお次は北半球を代表するピンク品種ミスキャサリンの蒸留回となりまっす!

蒸留実施日は7/21とわりかし遅めとなりました…!

北海道早・中咲き品種とのbloom stage比較

画質が荒くて申し訳ないんですが、7/21時点の北海道品種との開花度合比較。中咲きラベンダーのはなもいわは満開を迎えていました!

参考までに、去年のミスキャサリン蒸留記事でっす!


■'Miss Katherine'のプロフィール!

開花期に雨が当たったので綺麗な咲き方とはいえない年となった
23年度開花期のミスキャサリンのようす

ミスキャサリン(L. angustifolia 'Miss Katherine')は英国を代表するピンク花ラベンダーといえるでしょう。
この品種の生まれは数多くのラベンダー品種を作出している由緒あるNorfolk Garden Nurseryです。
比較的近年-1992年に作出された園芸品種で、RHSにも2002年にガーデンメリット賞を受賞し、図鑑にレコードされている英国を代表するピンクラベンダー品種となっています。

▶︎形成不良(先祖返り)の多い株も…!

どちらとも同じ株から伸びる花穂
ちらほら紫花が生じている

ウチのミスキャサリンは2年くらい前からポツポツと先祖返りする花が現れ始めたんですよね。今年もチラホラしっかり居りました。

ガッツリ形成不良の花穂

ピンクラベンダー品種ってもとはといえば紫花の色素が抜け落ちた突然変異枝を挿し穂で増やして品種固定しているので、紫花を咲かせる遺伝子も当然のことながら持っているんです。
でピンク品種が大きく育つに従って本来の遺伝情報で花が形成されるとこのように先祖返りで突如紫色の花をつけるんです。
ピンク花になる以前の品種に戻った形ですね。

■収穫&蒸留準備!

花の色がみられないくらい開花が終わっている

今年は仕事的な意味で多忙を縫っての収穫蒸留作業だったので、ご覧の通り収穫ベストとは言えない過ぎ気味の時期に収穫蒸留となりました。。。

小さい花穂はまだ花を残しているが・・・

大きい開花の早かった主茎の花穂は黒ずみはじめてしまっていた。。。

とりあえずオイルは出ないことはないはずなのでちゃんと収穫して蒸留してあげます。

蒸留時期にしてはかなり遅めだが収穫完了

で、このように収穫が完了しました!

収穫重量は250gとなった

■蒸留結果は…!?

抽出量は2.5mLほど

株数は2株増えてますが去年と変わらない抽出量なので収油率を落としている気がしますね。

ではみてみましょう。

1.収油率

抽出量[2.5 mL ]÷ 素材重量[ 250g]x 100 = 1.000%

開花期末のミスキャサリン蒸留の収油率

以外にもコモンラベンダーの中では収油率がかなり高い方ですね。
これはおもしろい結果だと思います。


2.香りとか

蒸留臭が落ち着いた数ヶ月後にアロマレビューします!


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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。