僕が、いわゆるビッグバジェットのド派手なハリウッド映画にのめり込むきっかけになったのが、2007年の『トランスフォーマー』だったので、シリーズに対する思い入れは半端ではない。というか、嫌いな作品が無い。それこそ、無印はオールタイムベストと言ってもいいほど。 ただ、好きなのは好きだが、最後の騎士王は流石にベイ味が濃すぎて胸焼けがしてしまい、その次のリブート作品となったバンブルビーは少々ウェルメイド過ぎて物足りなさを感じたのは事実。例えるなら、好きで通っていたラーメン店で爆盛
原作の小説も、それを基にした漫画も未読。それに加えて何もかも前情報が公開されないままだったので、本当にまっさらな状態で観に行きました。なんとなく、説教臭い映画になるのかなあと身構えていたんですが、説教映画というよりは、愚痴ボヤキ映画でしたね。なんというか、宮崎駿が生前葬を行うというので参加したら、ボヤキ調子、愚痴まみれのスピーチで最近の世相や身内をディスり始め、その横で鈴木敏夫が真顔で遠い目をしながら佇み、参列しているジブリスタジオ関係者たちが酷くざわついている……みたいな
僕はさほどインディ・ジョーンズという映画シリーズに対する熱量が無いと思っていたのだが、それでもこれまでに作られた四作がどういう映画で、あの場面が面白くて、あの場面が子供の頃トラウマだった、というのを克明に覚えていることに気付いた。それほど偉大な映画シリーズだったのだなあと今になって感じたので、今作を観に行くことに。 結論は、とても面白かったです。ただ、やっぱり僕自身に熱量がそこまで無いのと、今作がそもそも老境に入り、時代に追いつけなくて取り残されそうになっているインディ
DCの映画を見る度に書いている気がするが、いかに製作の裏でゴタゴタが起きていようと、やっぱり気になってしまうので、なんだかんだ観に行ってしまうのだった。 今作も正にその類で、主演俳優の問題行動や、復活を遂げたマイケル・キートンのバットマンが出演するバットガールのお蔵入り+そのキートンバットマンががっつり関わっていたが、ゴタゴタが起きたせいで再撮影、再編集されたらしいという、多くの不安要素を抱いていた。他にも、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン引退やジェームズ・ガンによるワン
ブラックアダムの時にも似たようなことを書いた気がするが、ユニバース全体や運営会社周りがゴタゴタしていようと、主演俳優がトンチキな発言をかましていようと、なんだかんだ観に行くのは単体で見ればDCの映画は面白いものが多いからである。 前作のシャザムも正にそれで、公開時期がエンドゲームともろ被りしたり、吹替がゲボみたいなことになったりしていたが、ひとつの映画としてはとても面白かった。悪かったのは強いて言えばテンポのモタモタ感くらいで、ヒーローものとして、ジュブナイルものとしては
1が公開された頃は映画というものにハマり始めていた頃で、結構頻繁に見ていた記憶がある。かなり映像や設定に拘って作られているらしいというのも、何かの番組で特集しているのを見て知った。 もう何年も見返していないが、色んなシーンを鮮明に思い出せるのは、やはりその圧倒的映像のビジュアルと、ジェームズ・キャメロンの監督としての確かな力量によるものなのだろう。 物語も、当時は面白いなあと感じていたが、SNS上では主人公に共感できないという感想を持つ人が結構いて、まあ確かにそのきらい
色々と先行きが不安な情報ばかり流れてくるDCだが、なんだかんだ嫌いになれないのは複雑になり過ぎているMCUと違って単独作品ごとにしっかり楽しめるからである。MCUはアレとアレが繋がって……とか、キャラのサプライズカメオ出演ばかりとか、CGのクオリティと労働環境問題とか、そういうのも相まって、ちょっと愛想が尽きかけているのだ。(独占配信で作品がレンタル屋に流れてこなくなったというのも大きい。プレデター ザ・プレイの円盤を出せ!) まあ、DCもマイケル・キートンがカムバックす
まず、僕は仮面ライダーについては完全に門外漢である。 クウガから始まる平成ライダー世代のくせして、熱心にシリーズを追っていたことはなく、どのタイトルも薄っすらと場面場面で覚えている程度。 ただ、友達に仮面ライダーがずっと好きな奴がいるので、そいつからシリーズの魅力を熱っぽく語られてきたせいか、ある程度の知識は持っていた。といっても、通して見たものは無いので、いわゆるにわかである。最近になって、石ノ森章太郎の漫画をぼちぼちと買って読んでいるくらい。 しかし、今回のシ
僕が今作に対して期待していたことはひとつだけ。それはスピノサウルスが出るかどうかということ。 少し前に書いた記事で言及しているが、僕はJP3とスピノサウルスが大好きなので、例え一場面でもスピノが復活すれば、それで満足するだろうと思っていた。 まあ、結果的にスピノサウルスではなく、それっぽいヒレのディメロドンしか出なかったので、満足はしなかったのだが、それを差し置いても、今作は何がしたかったのかよく分からない映画だった。 いや、別につまらなくはないのだ。場面場面を飽き
とりあえず、シン・ウルトラマンを面白いと思った方はこの記事を読まない方がいいです。ウルトラマンという文化に、大して熱量のない人間が偉そうに書いている駄文に過ぎないので。 上記した通り、僕はウルトラマンという文化は好きだが、そこまで熱量はない。世代的に言うと平成三部作直撃の人間なのだが、どちらかというと思い出深いのは両親から与えられていた昭和ウルトラマンシリーズのビデオ(それも一話ではなく、怪獣との戦いをダイジェストで繋いでいるごった煮のもの)という、ヘンテコな触れ方をし
僕は1を監督したスコット・デリクソンがとても好きな監督だったので、今作から降板したと聞いた時はガッカリしていた。 1はちゃんと面白かったが、スコット・デリクソンの真骨頂であるホラー要素が薄め且つ、ユーモアがドタバタと過剰気味で、エンタメに振り切った作りになっていた為、少々物足りなさを感じた。(これは邪推だが、ディズニー傘下ということと、万人向けエンタメ作品ということで、スコット・デリクソンが気を使ったのではないかと僕は思っている。他にも、マッツ・ミケルセンを呼んでおいてあ
僕は何よりザック・スナイダーが撮ったベン・アフレックのバットマンが歴代で一番好きだったので、今作が作られると聞いた時は、正直肩を落としていた。 監督がマット・リーヴスという間違いない人材なのは分かっていたが、ベン・アフレックじゃないのならどうでもいいや……くらいに思っていたのだ。それくらい、ベン・アフレックのバットマン降板劇にはがっくりきていたのである。 まあ、その怨念はスナイダーカットを観れたことによってあらかた成仏したので、それからは今作のキャストやビジュアルが発
先日、ジュラシック・ワールド3の予告編が公開された。僕はこのシリーズが子供の頃から好きで、とても楽しみにしていたのだが、予告編を見ると、まあ今までのシリーズのキャストが勢ぞろいしているではないか。人間も恐竜も問わず。 新三部作の完結編ということもあり、総決算をする気なのだろうなあという気概がふんだんに感じられた。邪推をすれば、SWの方でゴタゴタの末に見限られてしまったコリン・トレボロウの復讐という感じもするのだが、真意は分からない。まあともかく、そういった意味でも、とても
思いきりネタバレしてるので、未見の方は絶対に見ないでください。 こんなこと言うのも何だが、きちんと感想を書ける自信がない……。 全部書き出すと、絶対にきれいにまとめきれず、ダラダラと長ったらしくなってしまうだろう。 それだけ、スパイダーマン映画と僕の間には、切りたくても切れないものがある。スパイダーマンは、僕が恐らく、初めてアメリカのヒーローとして認知し、アメコミヒーロー映画というものを認知し、CGを使った超人アクションというものを認知し……。 とにかく、スパイ
前作は期待外れな出来だったので、かなりハードルを下げて鑑賞した今作。 で、感想はというと、アンディ・サーキス、頑張ったのね……。 いや、しょうがないことだとは思う。子供にウケなければならないし、興行のことを考えれば、どうしたって全年齢対象のいい子ちゃんヒーローにならざるを得なかったのだろうが……。やっぱりゴア描写満載で、シナリオもハードなヴェノムが観たかったなあ……というのが本音です。 まあ、予告の時点でヌルい感じになるのは分かっていたこと。SF怪奇ホラーや人体変
僕はとにかく考察というものが苦手で、小難しい映画を観るとすぐに評論家先生や信頼のおける人のレビューを見にいくような人間なのだが、この映画を観て、ふと思ったことがあるので書き綴ってみることにする。 この映画の内容の説明自体は実に単純な文言で済む。 廃墟同然のテーマパークでニコラス・ケイジが襲い来る着ぐるみロボット達をぶち殺していく話だ。 本当にそれだけ。人形には殺人鬼の悪魔が取り憑いていたとか、地域住民がグルだとか、ヒロインがかつてそこで生き残った少女だとか、そういう