「ダメなときほど運はたまる」 萩本欽一
「成功した大人はみんな素敵な言葉を持っています。言葉を磨くと、運も一緒に磨かれるんです。」
「ダメなときほど運はたまる」 萩本欽一
欽ちゃんの「運」についてのお話です。
この本を読んでいると、萩本欽一さんが一時代を築いたテレビ界の国民的タレントであるとともに、「運」についての専門家ではないかと思えるほど、体験的に、的確に「運」について分析されているのです。
今、自分自身で「うまくいかないなぁ~」と悩んでいる人にとっては、自信や勇気が湧いてくる本ではないでしょうか。
まず
「はじめに」を読むだけでも、「本当に!?」と感じるように、今の境遇を「チャンス!」に変えることができます。
生まれながらの運
だれかが持ってきてくれる運
努力した人の元へやってくる運
大きく3つの種類の「運」があると欽ちゃんは語っています。
「生まれながらの運」って、大金持ちの家やお父さんが社長さんだとか、恵まれている家庭に生まれてきたことなんだって思いますよね?
欽ちゃんは、むしろその逆だと言っています。
こういう人は、すごくラッキーなんですって。
「だれかが持ってきてくれる運」とは
人から好かれていると、ちゃんと誰かが運を持ってきてくれるのだそうです。
「努力した人の元へやってくる運」とは、コツコツ努力していると、運の神様は裏切らないということ。
少しコツがあって、誰か一人くらいには努力していることをわかってもらえるようにするといいんですね。
隠れて努力するのはカッコイイかもしれないけど、一人くらいはそれを見ていたから、「伝説として後世に語られている」ということなんです。
この本を読んでよくわかったのは、不運なときほど運がたまるということでした。
それを活かすには「今ツイてないなあ~」とか「嫌なことが続くなあ~」と考えているときの、心の持ち方が重要だということです。
それから
失敗は運の定期預金だと。
一番の運をつかむコツは、やっぱりコレです。
良い言葉を使うと、人の心を動かし、運を引き寄せることができます。でも、せっかくたまった運も、言葉ひとつで変わってしまうことがありますので、悪い言葉は使わないように注意してくださいね。
ほかにも、「こうすると運が逃げてゆく」とか「こうすると運が巡ってくる」とか、欽ちゃんの体験を通した言葉で語っているので説得力があります。
また
「欽ちゃん言葉」で書かれているので、読みやすく、スイスイ~っとページをめくっていけるんです。
辛いときは運を貯金していると考えて、不平不満を言わず、運がやってくるとワクワクしながら待っていることが開運の秘訣なんですね。
あともうひとつ、自分自身気をつけたいことが
「がっつくと運が逃げていく」
上手くいっているときのほうが、気をつけないといけませんよね。欲が深くなりますから。
人生は、最後までわかりません。
今上手くいっていなくても、地中に深く深く根を伸ばしていけば、やがて大きな花が咲くでしょう。
【出典】
「ダメなときほど運はたまる」 萩本欽一 廣済堂出版
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。