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「5分間で新しい自分になれる本」 宝彩有菜
「心は上手に運転すれば軽快に走ります。急ハンドルや急ブレーキをかけないように、早め早めに気づけば良いのです。すると、気持ちの良い高原で爽やかな風に吹かれるように、いつも爽快でいられます。」
「5分間で新しい自分になれる本」 宝彩有菜
良い気分と悪い気分
あなたの日常は、どちらが多いですか? どちらが長く続きますか?
僕は良い気分のときでも、ちょっと嫌なことがあったら、ずっとそのことを引きずってしまいます。せっかくの良い気分であっても台無しです。
そのうえ
どんどん悪い気分が増殖し、現実に起こっていないことまでも妄想してしまいます。
良い気分 < 悪い気分
ということになってしまうんでしょうかね。
宝彩有菜さんは「はじめに」で、気分と思考についてこう語っています。
「良い気分は長く、悪い気分は短く」といっても、悪い気分を変えるなんてなかなか上手くできませんね。難しいです。
なぜ、難しいのでしょう?
実は、「気分」は、「思考」が走った後についてきます。
良いことを考えていると、良い気分がついてきます。まるで、ジェット機の飛んだ跡に飛行機雲が筋を引くように。悪いことを考えていると、悪い気分がついてきます。まるで、荷駄を引く馬の足跡に車がついていくように。
つまり気分を変えようとしても、なかなか変わらないんです。
気分を変えるには、先行する「思考」を変えなければならないと宝彩さんは語っています。これにはちょっとしたコツや練習がいるんですね。
そのコツが、読者の悩みに答えるような形で書かれております。
僕が目に留まったのは、対人関係のことが多かったです。
中でも
苦手な人を好きになる方法はありますか?
人から非難されても傷つかないコツはありますか?
どうでしょう?
解決方法やコツ、なんか良い方法ってあるでしょうか。
こう書かれていました。
苦手な人を好きになる方法はありますか?
イヤな人を好きになる修行をしているほど人生は長くありません。
苦手な人を好きになるのは、無理があるということなんです。合わない人は、合わない。思考を変えてしまいましょう。
宝彩さん曰く
合わない人に多大なエネルギーを使ってくつろいだフリをするのは、無駄な我慢です。不健康です。無駄なことはしないようにしましょう。
けんかをしなさいといっているのではありません。上手に避けなさい。逃げなさいといっているのです。
(中略)
でも、あえて言います。嫌な人からは逃げなさい。
(中略)
誰かが嫌いならその誰かから逃げましょう。好きになろうとか、仲良くなろうとか、はたまた、好きになってもらおうとか、そんな甘いことは絶対に考えないことです。
そう考えると、少しは気持ちが楽になったでしょうか?
人から非難されても傷つかないコツはありますか?
否定されたら「忠告してくれる熱意はありがたい」と思い直しましょう。
自分の良くないことを指摘されることは、本当に嫌なことです。
反撃しても決して気分は良くはならないし、関係が悪くなるだけです。そんなときには、こう考えるといいそうです。
「非難されたことは、もっともだ。正しいことを言っている」と思えばいいのです。
といっても、なかなかそうは思えませんよね。
ただ、暴れている心を落ち着かせるために、そう思うようにがんばって言い聞かせるのです。「思考」を変えるのです。
すると「気分」が変わります。
もし、それでも「思考」を変えられなかったら、一気に10年先送りするといいそうです。
「ご忠告、誠にありがとうございます。おっしゃてることはよーくわかりました」と言います。(当たるかどうかは、10年後になるまでわかりませんが、しかし、あなたが今、ご自身のご気分を最悪にしてまで、私に何か言おうとしてくださってる熱意は、よーくわかりました。本当にご苦労様でございます。かたじけないと思います。)
これで、あなたの気分はほとんど100パーセント軽やかになります。「ありがとうございます」と言えれば、だいたい「心」は静まります。
気分が悪くなる、イライラすることの多くは、自分の価値基準に合わないことへのイラだちが多いんだなということが、この本を読んでよくわかりました。
いかに自分の「思考」を変えられるか?
難しいですけど、それが鍛錬だと考えて精進すれば、悪い気分より良い気分が大きくなるのだと思いました。
心は上手に運転すれば軽快に走ります。急ハンドルや急ブレーキをかけないように、早め早めに気づけば良いのです。
すると、気持ちの良い高原で爽やかな風に吹かれるように、いつも爽快でいられます。
思考の変化=悪い気分 < 良い気分
【出典】
「5分間で新しい自分になれる本」 宝彩有菜 廣済堂出版