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2024年 映画評

73
2024年観た映画の評論をあげています。
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#ホアキン・フェニックス

映画評 グラディエーター🇺🇸

映画評 グラディエーター🇺🇸

『エイリアン』『ブレードランナー』の巨匠リドリー・スコット監督による、古代ローマを舞台に復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描いた歴史スペクタクル。第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞など計5部門に輝いた。

古代ローマの皇帝アウレリウスは、将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)を次期皇帝の座に譲ろうと考えていた。それを知った野心家の王子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は父を殺して玉座を奪い、マキ

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映画評 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ🇺🇸

映画評 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ🇺🇸

第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど輝かしい功績を収めた『ジョーカー』の続編。前作に引き続き、トッド・フィリップス監督と主演ホアキン・フェニックスがタッグを組む。

理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリー(レディ・ガガ)という謎めいた女性が現れる。リーはジョーカーをカリスマとして神聖化し、アーサ

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映画評 ジョーカー🇺🇸

映画評 ジョーカー🇺🇸

『バットマン』のヴィランとして名高いジョーカーの誕生秘話をホアキン・フェニックス主演、『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップスで映画化。原作DCコミックにはない映画オリジナルストーリーで描かれる。

「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あ

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映画評 ボーはおそれている🇺🇸

映画評 ボーはおそれている🇺🇸

『ヘレディタリー 継承』『ミッドサマー』のアリ・アスター監督による、怪死した母のもとへ帰省しようとした男が奇想天外な旅に変貌するオデッセイ・スリラー。

日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボー(ホアキン・フェニックス)は、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙

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