欠点を愛して…
僕は、学生時代に難病を発症したことをキッカケに、進路が一変して、カウンセラーになりましたが…
もともと、魚の専門家になりたくて、近大マグロで有名な、あの近畿大学水産学科で研究をしていました。
つい先日のこと…
世界初!ブリとヒラマサの交雑種「ブリヒラ」が発売されて、そのニュースに、とても嬉しい気持ちになりました!
先輩や後輩たちの夢が実現して、持続可能な養殖業が確立されることは、本当に嬉しいことです。
今の僕は、すっかり魚の研究から離れた生活を送っていますが、それでも魚が好きなので、庭には睡蓮鉢を3つ置いて、色んな種類のメダカやエビを飼育し、屋内では2つの水槽に、それぞれアロワナと金魚(アロワナの餌ではないです)を飼っています。
幼い頃から魚が大好きで、見るのも飼うのも、捕るのも釣るのも大好きだったので、それは今でも変わりません。
いま欲しい魚といえば「らんちゅう」…
その理由は『金魚の王様』と言われているからではなく、見ているだけで、やさしい気持ちになれるからです。
そもそも、らんちゅうとは…
・へんてこな体型です
・魚なのに泳ぎが苦手です
・泳ぎが下手なので、他の魚と入れるといじめられます
・胃がないから栄養だけ吸収して出すだけで、掃除と飼育が大変です
不完全で欠点だらけで、しかも、金魚の中では高価で、飼育も難しい部類に入り、手間暇がかかるのに…
それでも、その不完全で欠点だらけだからこそ、やさしい気持ちになれるし、愛おしく思えるんです!
やさしい気持ちになれるのは、きっと、そのまま「自分らしく」生きることが一番いいと教えてくれているからなのだと思います。
かつて、欠点とは【欠かせない点】だと教わったことがありますが、らんちゅうを見ていると、そんなことを思い出します。
欠点を欠かせない点として、お互いに認め合い、尊重し合い、愛し合えると、世界はもっとやさしく、もっと素敵になるんだろうなって思います。