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読書会「やまんば山のモッコたち」

こんばんは。読書会は昨日の話です。普段夕方外出しないので、市内とはいえ刺激の強い世界でした。夕方から夜にかけて、新宿や渋谷に行くとなると、帰ってきてから眠れないくらい興奮すると思います。通院で都会に行きますが、昼間だし、お友達は本屋さんの本なので、そう強すぎる刺激を受けることはありません。

ベルーナドームで野球を見るのは特別ですね。あの球場も山の中(なのか?)にあるので、都会ほどの刺激はありません。今の生活で、東京ドームでのナイターを見るものなら、刺激が強すぎます。横浜スタジアムは、帰りの電車で少しずつ興奮が冷めてゆくのかもしれません。

さて、読書会の話を。図書館に併設されたカフェで行われました。ワンドリンク制ってやつです。図書館の職員さんと他の参加者さんと私の合計6名。もっと来ればいいのに…楽しい課題図書だったのに…と、ちょっと残念な気もしました。

課題図書「やまんば山のモッコたち」(富安陽子著、福音館書店)

他の参加者さんは、自前の本を持参していました。図書館で借りて読んだのは私だけです。え?って思いました。自前の本ということは、課題図書と知る前から読んでたってことですよね? 課題図書で初めて知ったなんていうのは論外? いや図書館の方はそこのところフォローしてくれました。

読書会のルールとして、「人の意見や感想を否定してはいけない」というのがあるそうです。このルールのお陰で、自分の拙い意見を他の方にも受け止められました。緊張してうまく話せなかったし、児童書をなめてたわけでもないけど、深く読み込めなかったもどかしさもありました。

ゆるやかに季節が流れてゆく描写、おいしいごはんやお菓子の描写、などなど、この「やまんば山のモッコたち」の魅力は尽きません。器の大きい山姥(やまんば)お母さんになったり、娘のまゆや霧里村に住んでいる人間の啓太の目線で読んだりと、大人になっても面白い本です。

図書館の方が、他にも貴重な資料を見せてくださいました。初めて掲載された文学雑誌(昭和時代なので文字が小さかった…児童文学なのに何故)や、まゆが主人公になってるすごろくなどなど。絵本も出てますが、人間の啓太は出てこないそうです。やまんば山の社会の中の話だと聞きました。

あと今出てるのは新装版で、昔の版の本も見せていただきました。表紙と著者あとがきが違います。昔も今も、やまんば母さんとまゆの躍動する絵です。

富安陽子作品もいろいろ紹介されました。「シノダ!」という、人間のお父さんとキツネのお母さん、それに子ども3人という家族が中心のシリーズものが面白そうでした。そして翌日(今日)地域図書館で借りたのである(笑、影響受けやすいですね)。
講演会があるなんて知らず、教えてもらったときには既に予約でいっぱいでした。ぐやじい。

図書館は本のプロだなあというお話も聞きました。大変だけどいいなあと思った次第です。小学生のうちに「お花屋さんになりたい」「パティシエになりたい」という女子みたいなものでしょうか? 一度は憧れるけど、実際肉体労働もあってハードな仕事ってことです。

そして「シノダ!」シリーズの最初の本を借りようと、富安陽子作品の書架に向かうと、そこには「やまんば山のモッコたち」があって、がっくりしました。オンラインで検索して借りたのは、別の地域図書館の本でした。