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記事分類/蔵書紹介

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買ったけど読んでいない本について紹介します。本の概要、興味を持ったポイント、購入や積読の経緯など。
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記事一覧

蔵書紹介:脱税の世界史/大村大次郎

本の概要『脱税の世界史』 世界史の出来事が脱税や税金を軸にして解説されている。国家による課税があり、それに対する国民や富裕層の脱税があり、国家の徴収や衰退していく様の事例を読むことができる。有名YouTubeチャンネルで紹介されたことでもよく知られている。 購入経緯と読書状況昨日紹介した『帳簿の世界史』の類書として購入した。まだ読んでいない。

蔵書紹介:帳簿の世界史/ジェイコブ・ソール

本の概要『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール (著), 村井 章子 (翻訳) 帳簿・複式簿記・会計管理の成り立ちや事例が紹介されている。文庫ではあるがページ数は360超、文字サイズもかなり小さく、図表はほとんどない。内容的には学びのある良書だと思うが、帳簿というテーマも相まって難しそうなのでとっつきづらい。 購入経緯と読書状況堀元見さんの衒学チャンネルの動画を見ておもしろそうだったので購入した。とっつきづらさにやられてしまい、まだ読んでいない。

蔵書紹介:ITレジリエンスの教科書/大和総研

本の概要『ITレジリエンスの教科書 止まらないシステムから止まっても素早く復旧するシステムへ』 ITサービスのシステム障害について完全な予防を目指すのではなく、発生率の抑制や迅速な復旧を目指すという考え方や方法論が書かれている。近年のITシステムはシステム間連携による外部影響や利用者・アクセスの多様性の広さにより、完全な予防は難しく、コストも見合わない。このため、現実的には一定確率の障害は許容して、むしろ障害時に備えた準備をおこなうことが望まれる。本書ではシステム構築時や運用

蔵書紹介:ドメイン駆動設計入門/成瀬允宣

本の概要『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』 ドメイン駆動設計(DDD)の入門書。ドメイン駆動設計といえば『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』が有名で、用語の難しさが知られているが、本書はエヴァンスよりも初心者向けにやさしく書かれている。海外著者の日本語訳ではなく最初から日本人が書いているため、日本人にとって読みやすくなっているだろう。 本書はエンジニアの理解のために、モデリングされた概念を実装へ落とし込むパターンに重点を置いて、

蔵書紹介:テスト駆動開発/Kent Beck

本の概要『テスト駆動開発』Kent Beck (著), 和田 卓人 (翻訳) テスト駆動開発(TDD)の方法論の解説書。動作するきれいなコードを目指すための開発モデルについて実例を見ながら学ぶことができる。テーマ・内容的に骨太でロックではあるが、海外原著の日本語翻訳のため文化の違いがあったり、テスト駆動開発自体のハードルの高さもあるため、少しとっつきづらい。 後述のとおり私は本書を読んでなく、別の方法での学習もできていないため、テスト駆動開発への理解度もあまり自信がない。

蔵書紹介:ネットワークはなぜつながるのか/戸根勤

本の概要『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』戸根 勤 (著), 日経NETWORK (監修) ネットワークの動きの仕組みについて網羅的に書かれている。ブラウザがWebページを表示するまでの一連の動きについて、電気信号やデータの流れ、途中にあるサーバー・ネットワーク機器・ソフトウェアなどの仕組み、これらに使われている個別の技術についての解説がある。昨日紹介した『プログラムはなぜ動くのか』と同じシリーズで、IT技術の

蔵書紹介:体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方/徳丸浩

本の概要『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版』 Webアプリケーション開発のセキュリティの教科書として有名であり、通称、徳丸本と呼ばれている。クチコミでの評判が良く、上司から勧められたこともある。本書を学ぶことでITサービスのセキュリティや脆弱性について実務的な知識を体系的に習得できると思われる。内容豊富な反面、サイズが大きくてしかも分厚いので収納スペースを大きく取る。 購入経緯と読書状況会社がシステムのセキュリティの向上に取り組み始めた時期があり、

蔵書紹介:入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン/Mike Julian

本の概要『入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン』Mike Julian (著), 松浦 隼人 (翻訳) システムの監視について体系的に書かれている。オライリー本なので信頼があり、世間的に評価が高く、監視について学ぶ本として上位に入るだろう(一番手かどうかは正直よくわからない)。 一般的にITシステムは開発よりも運用のほうが長く、監視の生産性や改善がコストに大きな影響を及ぼす。しかしこのコスト配分や推移はあまり意識されておらず、そして運用は開発より軽視され

蔵書紹介:アジャイルサムライ−達人開発者への道−/Jonathan Rasmusson

本の概要『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』Jonathan Rasmusson (著), 西村 直人 (監訳), 角谷 信太郎 (監訳), 近藤 修平 (翻訳), 角掛 拓未 (翻訳) アジャイル開発の方法論を学ぶときの定番の一冊。アジャイルに関わるなら本書を読んでいないとモグリ扱いされてしまう、というくらいの定番になっている。内容はかなりの骨太で難しい。また、本の厚さはあまりないが、中身の紙が薄いので見た目以上にボリュームが多い。 アジャイルの手法は一般的なウォー

蔵書紹介:要件最適アーキテクチャ戦略/Vaughn Vernon

本の概要『要件最適アーキテクチャ戦略』Vaughn Vernon (原著), Tomasz Jaskua (原著), 株式会社クイープ (翻訳, 監修) システムのアーキテクチャレイヤーに関することと、ドメイン駆動設計に関することが書かれている(と思っている)。私はまだ読んでいなくて、さらにクチコミを見ることも少ないので、本書についてほとんど知らない。クチコミについて、Twitterでの言及をあまり見たことがなく、Amazonのレビューは0件(評価はついてはいる)、ブクログの

蔵書紹介:AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書/川畑光平、菊地貴彰、真中俊輝

本の概要『AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書』川畑光平 (著), 菊地貴彰 (著), 真中俊輝 (著) AWS (アマゾン ウェブ サービス) の基本を網羅的に学ぶ本。AWSの入門書や解説書は本書以外にも多数あるが、その中でもボリュームが最上級に大きいため、腰を据えてしっかりと学ぶのに適している。また、クチコミの数や評判は良好で、読み手のやる気があるならば推奨の一冊と言える。 サイズはA5で平凡だが、500ページ以上もあるのでかなり厚い。著者が日本人であり、最

蔵書紹介:入門 Python 3/Bill Lubanovic

本の概要『入門 Python 3』Bill Lubanovic (著), 斎藤 康毅 (監修), 長尾 高弘 (翻訳) プログラミング言語のPythonについての骨太な入門書。エンジニアの中では定番の書籍のうちの一冊に挙げられることが多い。知名度が高すぎて逆に言及されづらいせいか、本書のクチコミはあまり見かけない。オライリー本のため信頼は高い。データサイエンスへの注目に伴ってPythonの人気も高まっているため、プログラミングの教科書としてよく読まれていると思われる。 サイ

蔵書紹介:通信の数学的理論/クロード・E. シャノン、ワレン ウィーバー 他2冊

本の概要『通信の数学的理論』クロード・E. シャノン (著), ワレン ウィーバー (著), 植松 友彦 (翻訳)  - 2009/8/10 『情報理論』甘利 俊一 - 2011/4/8 『シャノンの情報理論入門』高岡 詠子 - 2012/12/21 今回は類似書籍3冊をまとめて紹介する。 情報理論とは、(私の理解では)データを0と1で表してアレコレすることで情報通信の効率化を実現する学問である。クロード・シャノンはコンピュータの父として知られる3人のうちの1人であり、

蔵書紹介:計算機と脳/J.フォン ノイマン

本の概要『計算機と脳』J.フォン ノイマン (著), John von Neumann (原名), 柴田 裕之 (翻訳) ノイマン型コンピュータで有名なジョン・フォン・ノイマンの著書であり、ヒトの脳と電子計算機(コンピュータ)の仕組みの比較考察がされている。 購入経緯と読書状況Twitterでクチコミを見て興味を持って購入した。SNSはこのような一般ウケのしないようなものでも認知・購入につながりやすいのでおもしろい。従来型のマスメディアと比べて、個人のインタレスト(興味関心