私はいま「死生学」という学問に関心があるが、比較的新しい学問分野であり未だ広く浸透しているとは言い難い。
そこで今回は、死生学という学問分野を紹介することしたい。死生学について調べてみると、以下のように説明されている。
一般に、死生学の起こりは、1967年にイギリスでシシリー・ソンダースがホスピスを設立したことにあると言われている。医療現場での死の看取りの実践を通じて、死と向き合う必要性が訴えられている。
また、死生に関わることは医療の領域にとどまらないことから、教育現場でも死生観教育が見直されるべきであるという意見も出ている。
どれだけ医療技術が発展しているとはいえど、生あるものの死は避けられない。今日の日本は超高齢社会であり、同時に多死社会であるといえよう。「医療化」によって「死」をはっきりと認識しにくい現代においては、「死」と向き合い、死を発端とする諸問題に対処する術を身につける機会が必要である。