大阪・たこ焼き うまい屋さん
8月も終わりに、残暑きびしい9月になりそうですね。大阪市北区・天五中崎商店街は、まだまだ暑く熱い。たこ焼き うまい屋さんで、ゆく夏を宇治金時と。
(2640文字)
たこ焼 うまい屋さん
大阪環状線・天満駅の北側。大阪駅方面に延びる商店街があります。それが天五中崎商店街。
入ったところ、すぐにあるのが、たこ焼 うまい屋さんです。
木枠の中、うっすらとタコが踊る大きな看板。
1953年(昭和28)から、たこ焼ひとすじ70年。いまの大将は四代め、大阪の老舗です。
この大きな看板が透けてペラペラなのは、老舗というだけではないのです。2006年・となりのお店が火災になり、大看板がこんな姿に。全焼しなくてよかった……!
ながらくの休業と再開。時代が変わっても、代がわりしても。ふわふわのたこ焼き。
たこ焼きを焼き続ける職人魂に大感謝。連日の大行列です。
もより駅は……
●JR大阪環状線・天満駅
●Osaka Metro(大阪メトロ)
・堺筋線・扇町駅
・谷町線・天神橋筋六丁目駅
各駅から徒歩約5分です。
テーブル4席
店内で食べたい。運命の分かれ道。
誰もならんでいない、ラッキーだ。ひとつ空いたテーブルにすべりこむ。ソース壺がポツン。
「30分かかりますけど、いいですか?」
席には座れたが、アウトなタイミング。全部、売れてしまった後でした。これがうまい屋さんなのだ。
たこ焼が焼けるまで、30分。
それでも待つ覚悟で来ている。
あの、たこ焼に会えるなら。
夏は秘密兵器の「かき氷」もあります。順番は逆ですが「宇治金時」も注文しました。たこ焼を待つあいだ、先に出てきます。
その他、ビールや各種ドリンクもあるので楽しんで待っていましょうね。
うまい屋さんは銅板で焼く
たこ焼店の多くは「鉄製のたこ焼機」を使っています。
厚くて丈夫な鉄、重いです。たこ焼の作り方は、皆さまご存知ですね。
・🐙おまけ・たこやきの作りかた🐙・
①熱した鉄板に油引きでたっぷりめに油を引く。
②まるいくぼみに生地を流し入れる。
③タコなど具材を入れる
④焼き串 (ピック・目打ち・菜箸など)で、丸くなるように生地をまとめ、転がして焼きます。
ソース・青のり・かつおぶし・青ねぎ・マヨネーズ……調味料をトッピングして完成!
(お店により順番・道具は違います)
うまい屋さんのたこ焼き。焼く板は、鉄板ではなくて銅板です。
鉄板と銅板のたこやきの違い
🐙鉄板で焼いた、たこ焼きは……
鉄板に油を多めに引くので、多少オイリー。
使い込まれた鉄板地は、凹凸があるので、ワイルドな仕上がり。
たこ焼きを焼いているあいだに鉄板に多少キズがつくからだと思われる。
立体的にコゲがつき香ばしく焼き上がります。鉄の風味とソースは相性もよい。
マヨネーズをかけたりアレンジがききます。
たこ焼きの大きさ・表面のかたさ、・身のトロトロ具合は、お店の個性。
一般的・庶民的な、たこ焼きです。
🐙銅板で焼いた、たこ焼きは……
銅は熱伝導が良すぎて、コゲやすい。そのため繊細な温度管理が必要で、職人気質の焼き手でなければ難しい。
銅はやわらかい、ピック(目打ち)で突くとキズになる。そのため極限まで銅板地に触れずに、たこ焼きを焼かねばならない。焼き手は厳しい修行を要するのだ。
うまい屋さんに並んだら、銅板のたこ焼きの作りかたを見てほしい。
銅板には取っ手がついている。四角いフライパンのようだ。大将は片手で銅板を持ち上げ、たこ焼きをすばやく、となりに移す。ベストなタイミングはプロの技。
たこ焼きを突いて、となりに移す店もある。成型法はいろいろだが、たこ焼きに極力触らず、銅板をあやつる。
つるんとした銅板のキメの細かさは、生地を生かした美しい焼き上がり。
何もつけない「|素焼《すや》き」のたこ焼きに最適。
お店によって違いはあります。
前回3年前に食べた、
うまい屋さんのたこ焼きは、まず小さく生地を焼き、また生地を足して二重に焼くたこ焼き。
ていねいに、手間ひまがかかっていて、二層になってるのがわかりました。ダシの味強め。ちょっとフニャッとした正円ではない球体。やわらかいたこ焼でした。
(個人の感想です)
今回は、どんな「たこ焼き」に仕上がるのでしょうか。
絶品・宇治金時
自然な緑。抹茶のお味も濃い。
市販の多くの氷みつは、実は同じ味。着色料と香料でバリエーションを出してるとか。確かに抹茶の味がしない、甘いだけのかき氷もある。
うまい屋さんは注文の都度、抹茶をたてているそうです。本物の抹茶に、しびれます。こめかみにもジンときましたよ。
ふんわりサクサク食べれます。
どうよ銅板のたこ焼き!
30分経過。素焼きのたこ焼き登場!
まんまる ころころ。
マットな陶器肌 キメの細かさよ。うっすら、ピンク。天カス・紅ショウガ(きざんだの)が入っていますよ。
うまい屋さんは、お箸でも、つまようじではなく、イートインはフォークなのです。
つまようじでも、つついて持ち上げられますが、ちっちゃいフォークでいただきましょう。これもエコですね。
特別なおやつ感も味わうのです。
熱すぎない温度。こげた香りもない店内で。
お餅のような質感と食感です。30分かけて、じっくりと、ほっくりと。ていねいに焼かれたたこ焼きに拍手。
むかしから、また進化しています。なめらかふわふわの生地につつまれ、タコもローズピンクに染まります。宝石のルビーか水晶のようです。
洋菓子のベビーカステラのような銅板で焼いたベージュ色。
ソースもあります
まずは素焼きで、どうぞ。
素焼きがいちばんおいしい。
ソースはお好みで。すこしだけ。
透明なソースです。
ふんわりとサクッ。もちっと感も楽しんでください。
おいしいね。いくつでも。
ほこほこ。
大きな看板に、いつわりなし。
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます
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