【短歌】今日もまた「生きるため」って言い訳で 自分を削った粉を飲んでる
そんなにおいしいもんでもないのにね。
昔読んだ名もなき作家のネット小説で、「折れたものは繋げばいいしほつれたものは繕えばいいけど、削れたものを元の状態に戻すことはできない」みたいな主張をしてるキャラがいて、なんとなくお守り兼呪いになってる。
だから自分が削られるような事態からは逃げなければいけない、という気持ちは時に私を救うけれど、それがわかっていても逃げられない時、呪いは呪いに転じる。今私は私に治らない傷を刻んでいる、と強迫観念じみた思いに駆られる。
そういう呪いを誰かにかける名もなき呪術師に、もうずっと憧れている。その憧れすら呪いである気がしてならない。