白い眼の竜は空を飛びたい。

ボカロP。呼びにくければりゅーでも白竜Pでも、呼びやすいように。言葉をくれるあなたが好きだ。

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30分くらいで書いた短編小説「音楽の力」

「♪~、♪~~」  少女の歌声がか細く響く。小さな公園には、少女の他に少年が三、四人。 「バーカ」 「何か言い返してみろよ」  少年たちが笑うのに合わせ、ランドセルが揺れる。その声を掻き消すように、少女は徐々に声を張り上げていく。 「ネクラ」 「……ち、近寄んなよ、ショーガイがうつる」  対照的に、少年たちは気勢を削がれたように徐々にトーンダウンしていく。 「……グズ」 「えっと、のろま……」 「……」  そうしてついに、少年たちは完全に押し黙ってしまった。彼ら

    • 【短歌】夢の中までは追いかけてこないのがマナーでしょ どんな嫌な記憶も  最近、マナーを守らないやつが増えてる気がする、人生。

      • 【短歌】あまいものだけが私を甘やかす 砂糖が添加された私も

         いつか受け取った甘さを誰かに。  こういう補足が必要になる短歌を作るのやめたい。でも三十一文字って少なくない?(今更) よくもまあ毎日続いてるよ。  たまに毎日投稿用の短歌ネタがないとき、すごい昔に作ったやつが使えないかとメモ帳をひっくり返すんだけど、見事に私にしか刺さらない。  これ何が言いたいんだろう、作った時期的にあの事件(自分の周りでだけ起きた極めて小規模な事件)の直後か、あ思い出したあの気持ち(恐らく自分に特有の感情)をぶつけたかったんだ、いや誰が分かるねん

        • 【短歌】君ってば忘れっぽいからやらないと死んじゃうことをやらずに死んだ  「あなたは病気になったので、この薬を1日1錠飲まないと死にます」って言われたら、ほえーってなって1ヶ月くらいで死ぬと思う。

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          15本

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          【短歌】嫌なこと怖いことから逃げるため 足を生やした子供が、「大人」  パーツが増えただけで、成長なんかしちゃいない

          【短歌】嫌なこと怖いことから逃げるため 足を生やした子供が、「大人」  パーツが増えただけで、成長なんかしちゃいない

          【短歌】夢の中でだけ出会えた女の子 木枯らしの声で囁くあの子

           たまに思い出す。幼稚園~小学生くらいの頃、熱を出した時に必ず見た夢のこと。  私は絵本の中の世界にいて、妙にリアルな飛行機が落とす爆弾から逃げるために、クレヨンの家に隠れる。飛行機は私の隠れた家を目ざとく見つけて爆撃する。別の家に逃げる。爆撃される。このとき、手を繋いで一緒に飛行機から逃げる女の子がいた。  幼稚園の年長から小学六年生になるまで継続して見た夢だけど、いつも「同い年くらいかな」と思っていた記憶があるので、夢の中の彼女も私と共に成長していたのかもしれない。夢

          【短歌】夢の中でだけ出会えた女の子 木枯らしの声で囁くあの子

          【短歌】「あと5分」君が布団に戻ったら 時計の針を早めるバイト

           これが噂の闇バイトですか?(違う)  短いよね、朝の五分。絶対誰かがなんかやってないと説明がつかない短さ。  朝は十五分ごとにスヌーズかけてる。私にとってそれが長すぎず短すぎもしないちょうどいいインターバルらしい。ごくまれにだけど、その十五分の間にありえないくらい濃密な夢を見ることがある。眠りが浅いときが夢のゴールデンタイムなのかも。

          【短歌】「あと5分」君が布団に戻ったら 時計の針を早めるバイト

          【短歌】「ありがとう」ってはにかんだ君のこと 走馬灯用にトリミングする

           綺麗な景色たち全部未来の走馬灯になあれ。少しでも怒られてるシーンとかの比率を減らしたい。走馬灯でまで嫌なものは見たくない。  「嫌なことがあった時はさっさと寝るのがいい」なんてよく言われますが、今朝怒られ事案が発生するも半分寝ぼけていたためほとんど聞き流し、昼寝後のすっきりした頭でようやく言われた言葉を飲み込みゆっくりと落ち込んだ。そのパターンありなんや。しっかり睡眠取った落ち込み人間が爆誕しちゃった。  嫌なこと全部、半目で受け流したいね。

          【短歌】「ありがとう」ってはにかんだ君のこと 走馬灯用にトリミングする

          【短歌】世直しだ!でもきっと君はこう言うの 「だいぶ変わったね、どこの病院?(笑)」

           世直しとお直しって語感似てるよなって気付きだけで突っ走った一句。  誰かの理想の姿になれたところで、誰かからの冷笑は避けられないよな。こんなに美しく正しくなったのに! というか、私に美しさ正しさを最初に求めたのはお前だろうが!  「お直し」しないといけないような状態だと散々言ってきた、お前が!

          【短歌】世直しだ!でもきっと君はこう言うの 「だいぶ変わったね、どこの病院?(笑)」

          【短歌】夢ならば覚めて 飛び起きちゃうほどに悪い夢ではないのだけれど

           それでも覚めなければいけない、夢は夢だから。  目を覚まして布団から起き上がる、という夢を見てたよウケる、と思う夢を見た、という夢を見た……という超多重構造の夢を見た。  電話が鳴ったので慌てて取った。寝起きのがさついた声で必死に返事をしていた。受話器の向こうではバイト先の雇用主がこんな時間まで寝ている私の愚かさや、いかに他のバイトと比べ私が劣った人間であるかという話を具体的なデータを交えて懇切丁寧に説いていた。  その説明を聞いている間も電話の音は鳴り止まなかった。

          【短歌】夢ならば覚めて 飛び起きちゃうほどに悪い夢ではないのだけれど

          【短歌】オレンジを捨てるのは非で果汁100%のジュースを捨てるのは是か?

           食べ物を捨てるのはよくない、の食べ物の範囲ってどこからだろうと悶々。  例えば、スープ。これは多分捨てちゃ駄目。具だくさんのタイプはもちろん、固形物が入ってないタイプのポタージュとかでも流しに捨てる人がいたら、きっとその人とは分かり合えない。  じゃあジュースはどうだろう。口に入る液体という意味ではスープと同じだ。多分、捨てるよりは捨てない方がいい。でも、固形物を三角コーナーに捨てる時ほどの忌避感は無いように思う。  世の中には「ビールかけ」なるイベント(?)があるら

          【短歌】オレンジを捨てるのは非で果汁100%のジュースを捨てるのは是か?

          【短歌】闇バイトがどうした 私、光バイト 吹きっさらしの蝋燭程度の

           か弱き光バイト。優しくしてください、消えちゃうので。  タイミー、インストールして求人見てみたことあるけど、未経験にできないやつ(「未経験歓迎!」って書いといて応募要項に「接客経験者のみ」とか書いてるカス求人も含む)と家から通えなそうなやつと住所がちゃんと書いてないやつを除いていったら応募できる求人がほとんどなかったのを思い出す。残った数少ない求人は既に他の人材で埋まっていることが多かった。  この「勤務先住所が明記されてない、大まかなエリアしか教えてくれない」募集、多

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          【短歌】正義ってなあに 瓦礫に潰された悪人にも似た苦悶の表情

           外見で人を判断しちゃいけない、とされる理由の大部分を、そのほとんどが遺伝子によって確定し、本人にはどうしようもない場合が多いから、というのが占めていると思う。  だとするなら、人の内面もほとんどが遺伝的要因で決まる、と科学的に証明されることがあったら、「内面で人を判断しちゃいけません!」と子供に教育する時代がくるのだろうか。  現代だって「蛙の子は蛙」なんて言葉が人の内面的な部分に使われることもあるように、少なからず遺伝子の影響があるというのは漠然とした共通認識であるよ

          【短歌】正義ってなあに 瓦礫に潰された悪人にも似た苦悶の表情

          【短歌】今日もまた「生きるため」って言い訳で 自分を削った粉を飲んでる

           そんなにおいしいもんでもないのにね。  昔読んだ名もなき作家のネット小説で、「折れたものは繋げばいいしほつれたものは繕えばいいけど、削れたものを元の状態に戻すことはできない」みたいな主張をしてるキャラがいて、なんとなくお守り兼呪いになってる。  だから自分が削られるような事態からは逃げなければいけない、という気持ちは時に私を救うけれど、それがわかっていても逃げられない時、呪いは呪いに転じる。今私は私に治らない傷を刻んでいる、と強迫観念じみた思いに駆られる。  そういう

          【短歌】今日もまた「生きるため」って言い訳で 自分を削った粉を飲んでる

          【短歌】独りだなって思う 常識を知らない私のことを世界は知らない  みんなが当たり前に持っている知識や感覚を持ち合わせていなくて話から置いていかれる時、知らなくて恥ずかしい、という思いより、ああ、私は今ひとりなんだな、ここにはこんなに人がいるのに、と打ちのめされる。

          【短歌】独りだなって思う 常識を知らない私のことを世界は知らない  みんなが当たり前に持っている知識や感覚を持ち合わせていなくて話から置いていかれる時、知らなくて恥ずかしい、という思いより、ああ、私は今ひとりなんだな、ここにはこんなに人がいるのに、と打ちのめされる。

          【短歌】美容師さん「最後に髪を切ったのはいつ?」 もしかしてこれ、京言葉かな  雑談の一環として持ち出しただけだと信じたいけど、普通に「なんでこんなになるまで放置したオラァ貴様そんな手の施しようのない状態で来るんじゃねえぞボケェ」の意だったらどうしよう

          【短歌】美容師さん「最後に髪を切ったのはいつ?」 もしかしてこれ、京言葉かな  雑談の一環として持ち出しただけだと信じたいけど、普通に「なんでこんなになるまで放置したオラァ貴様そんな手の施しようのない状態で来るんじゃねえぞボケェ」の意だったらどうしよう