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【水曜日のしかけ#38】イラっとしたらソーラン節!

水曜日は上司のマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

『白潟さん、イラっとしたらソーラン節って何なの?』
すみません、イメージわきにくいですかね。

文字通り、イラっとしたらソーラン節を口ずさもう!の7秒しかけなんです。

『えー!イラっとしたらソーラン節を歌うの?』

はい、そうなんです。

上司の皆さん、メンバーにイラっとすることってありますか?
『もちろん、ありますよ』

そういう時はどうしてますか?
『うーん、いかりがひどい時は怒りますね。そこまでひどくない時は耐えてます』

なるほど、ひどい時は思わず怒ってしまうかもですね。

怒りに耐えられる時は、6秒間我慢することができれば興奮状態を鎮静させ落ち着くことができるようです。

イラっとした時にいつでも6秒我慢することができる上司はアンガーマネジメントの達人です!

ここまで読んでもらいありがとうございます。
残念ながらいつも6秒も我慢できない方はぜひ読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「イラっとしたらソーラン節!」とは

上司の部下マネジメントにおいて部下が次のような言動をしたらイラっとするかもしれません。

① チームみんなで決めたルールを守らない
② チームミーティング中に私語をする
③ 上司の指示を無視し勝手に動く
④ 周りのメンバーのモチベーションを下げる言動をする
⑤ 個人目標達成していないのに怠けている

①や②の部下がいた場合は、直後にみんなの前で叱った方がいいでしょう。そうしないと次のようなリスクが発生します。

・ルール違反した社員に上司は何も言わないんだとみんなに思われ組織の規律が緩む
・ルールは守らなくてもいいと誤解される

ただし、③④⑤のような場合は直後にみんなの前で怒ったり、叱ったりしてはいけません。

次の画像のような叱り方は最悪です。

上の画像にあるような叱り方をしないめにも、冒頭紹介した6秒間我慢することは極めて重要です。

怒りがこみ上げてくると、顔が紅潮したり、心臓の鼓動が早くなったり、体に変化が生じるもの。

これは神経伝達物質であるノルアドレナリンが分泌されることによって引き起こされるもので、ノルアドレナリンによる興奮状態が体内をめぐって落ち着くまでには6秒ほどかかるというのです。

だとすれば、怒りを鎮めるには、この6秒をいかにやり過ごすかが重要だという考え方。つまり、その6秒間を我慢することができれば、興奮状態を鎮静させることができるわけです。             

『人生が変わるアンガーマネジメント入門/瀬戸口 仁(日本実業出版社)』

そこで6秒間我慢するために何かをしなくてはなりません。
上司の皆さんはどのようなことを実践していますか?

ここで、怒りの瞬間(衝動)の4つのコントロール手法を紹介します。

ストップシンキング:深呼吸水を飲む
⇒ 頭の中を真っ白にして、一切のことを考えない

タイムアウト:コーヒーブレイク別の場所に移動する
⇒ 一度休憩または移動して、自分を落ち着かせる

カウントバック:頭の中で計算をする
⇒ 100から3ずつ引いていく(100、97、94、91…)

グラウンディング:持っているペンのラベルや、近くの資料の文字を読む
⇒ 自分の意識を「今、ここ」に集中させる

上司の皆さんの個性に合ったコントロール手法はありましたか?
合った場合は、その手法を実践することで6秒我慢してください。

そうすることで冷静になり間違った叱り方をしないですみます。

もし適切な手法がなかった場合や、他の手法と併用したい場合は
7秒しかけ「イラっとしたらソーラン節!」を実践してください。

ソーラン節は北海道の日本海沿岸の民謡。発祥地は後志の積丹半島から余市郡にかけての地域でニシン漁の歌として有名です。

ヤーレン ソーラン ソーランソーラン ソーラン ソーラン ハイ ハイ

出だしのこの一節を小さい声で口ずさむか、声を出さずにハミングすると、ちょうど6秒で終わるんです。ハイハイで区切りもつき落ち着けます。

ちなみに、私は最近イラっとしたらソーラン節を口ずさんでいます。
お陰で落ち着いて幹部やメンバーと会話できています。

気にいってもらえたら、ぜひ「イラっとしたらソーラン節!」活用してください。

2 アンカー(「イラっとしたらソーラン節!」を思い出させるきっかけ)

イラっとしたら「イラっとしたらソーラン節!」を実践してください。

3 今すぐ準備しましょう

イラっとしたらソーラン節!」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回は実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに「イラっとしたらソーラン節!」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「イラっとしたらソーラン節!」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

イラっとしたらソーラン節!」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
イラっとしたらソーラン節!」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

イラっとしたらソーラン節!」の紹介は以上でおひらきです。
皆さん感情的に怒らずに適切に叱れることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

イラっとしたらソーラン節!」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!!







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