デザイン読書ログ#1「みんなではじめるデザイン批評」 | 塩 | note
こんにちは、塩です。今回は課題図書の「みんなではじめるデザイン批評」という書籍を読書ログにまとめようと思います。
第1章「批評を理解する」
筆者自身も、毎週違う自分の作品を提示し、学生同士で互いに批評を行うことで順位づけを行う大学の授業を履修した時に、製作者の意図をきちんと聞いて、コミュニケーションを取ることが重要だと感じていました。批評を会話の一部として取り入れるのはかなり効果的だと思います。
第2章「批評とはどのようなものか」
上記の例は、SNSが普及するユーザー世代において、匿名で発言しやすい場所である理由が大きいと思いました。他にも、悪い批評の例としてタイミングが悪い、説明が足りない、偏っているなどが挙げられます。
第3章「文化と批評」
効果的な批評を行うため、チームの文化として最も重視しなければならないのが協働とイテレーション(反復)です。
自分のスキルや専門以外であっても、チームのために考えて行動できること、自身の見解を伝えられる環境であること、見解が考慮された上で、異なる指示または決定がなされる可能性を理解することが重要です。
P92で取り上げられていた、美大の講評の話が印象的でした。言葉ではなく、一方的に踏み潰すことで"悪いデザイン"だと伝える方法はあまり好ましくないです。こうすれば、より伝わるだろうという自己流の過信はむしろ逆効果だと思います。本文でもコミュニケーションの問題を述べていました。
第4章「批評をプロセスの一部にする」
第5章「批評のファシリテーション」
「分析的思考」と「創造的思考」の両方を意識的に同時に行なう問題解決を避けることが重要です。
チーム外メンバー含む、最も相応しい参加者を選ぶ
セッションの行う方法を参加者に伝える
目的を説明する
プレゼンテーションは手短にかつ効果的に
制約について話すときは慎重に
問題解決を軸に思考する癖がある場合は、下記の7項目を状況によって使い分けることで、批評を会話の一部として円滑に進めやすくなります。
第6章「扱いにくい人々、やっかいな状況」
コミュニケーションは批評の核ですが、全てのフィードバックが適切なものとは限りません。目的を達成するための、有用な意見を取捨選択することが大切になります。筆者自身も大学の講評で、「〜を取り入れたらさらに良くなりそう」という指示型フィードバックを友人から受けたことがありますが、取り入れることで何を達成できるか?を考えてから、目標と合致する意見を取捨選択していました。そのためには、なぜそう思ったのか?と、相手に理由を聞くことが最も重要だと思います。
第7章「サマリー : 批評は素晴らしい協働の中核をなす」
協働は簡単に上手くはいきませんが、フィードバックの扱いや他者とのコミュニケーションが上達すれば、的確な対処と改善に有益な意見を得ることが可能です。そのためにツールやテクニックを活用して準備を整えることができれば、さらに価値のある意見を相手から引き出すことができます。
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