岩井圭也

小説家。このnoteでは、音声入力で作成したコラム「活字ラジオ」などを不定期で投稿しています。

岩井圭也

小説家。このnoteでは、音声入力で作成したコラム「活字ラジオ」などを不定期で投稿しています。

マガジン

  • 活字ラジオ 2024年6月

    2024年6月の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2024年5月

    2024年5月分の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2023年9月

    2023年9月分の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2023年8月

    2023年8月分の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2023年10月

    2023年10月分の活字ラジオです。

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はじめて岩井圭也のnoteを読む方へ

はじめまして、小説家の岩井圭也です。 このnoteでは、音声入力で作成したエッセイ「活字ラジオ」などを更新しています。作品への感想などのおたより、お仕事のご依頼などは、各出版社へお願いします。 岩井圭也って何者?岩井圭也(いわいけいや)。1987年生まれ。小説家。 大阪府枚方市出身。北海道大学大学院農学院(修士)修了。新卒でメーカー研究職として就職しつつ、6年間の投稿生活を送った末、2018年に『永遠についての証明』でデビュー。兼業作家としてひいひい言いながらも小説を書

    • 『いつも駅からだった』書店挨拶

      先日、新刊『いつも駅からだった』(祥伝社文庫)の刊行を記念して、書店挨拶をさせていただきました。今回は舞台が京王線沿いということで、京王線沿線の書店さんを回りました。たくさんの書店さんでサイン本と色紙を作らせてもらったんで、お近くの方は是非足を運んでください。 新刊に合わせて書店挨拶をさせてもらうのは結構久しぶりでした。僕は書店 挨拶が大好きでして、自分の本がどういう風に売られているのかを見るのも好きですし、どういう方が売ってくださってるのかを知れるのもすごくいい機会だと思

      • 新刊『いつも駅からだった』発売日&新企画スタート

        本日は新刊『いつも駅からだった』(祥伝社文庫)の公式発売日です。本作は文庫オリジナルで、5つの短編が入った連作短編集です。 この本は成り立ちの経緯がちょっと変わってまして。もともとはこの活字ラジオでも何度か紹介しているんですが、京王電鉄さんとのコラボ企画として制作した作品です。京王沿線の下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘の5つの駅を舞台にして短編小説を書き、それを冊子にして無料配布するという企画でした。この企画の特徴は、それぞれの小説の中に必ず謎解きが組み込まれている

        • 書店大商談会に行ってきました

          10月30日、東京の科学技術館で書店大商談会がありまして、私も遊びに行かせてもらいました。主に幻冬舎のブースでサイン本や色紙作りの対応をさせていただきました。たくさんの出版関係者の方にお越しいただき、ありがとうございました。 書店大商談会というのは、うっすらと名前だけは聞いたことがあったんですけれど、どういうイベントなのか全く知らなくて。今回初めて足を運んだんですけれど、思っていたよりもかなり大規模な催しでした。全部で100社ぐらいは出版社が集まってたんじゃないかと思うんで

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        • 活字ラジオ 2024年6月
          30本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2024年5月
          31本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年9月
          30本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年8月
          31本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年10月
          31本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年11月
          30本
          ¥500

        記事

          ミステリカーニバルありがとうございました

          昨日、代官山蔦屋書店で行われたミステリカーニバル2日目で、合同サイン会に参加させてもらいました。 ミステリカーニバルは第3回だそうで、2日間にわたって総勢30名の作家がサイン会を行うというものです。私は今回初めて参加させてもらいました。他に参加されている作家さんの顔ぶれを見ると、かなり本格ミステリの方が多いので、「自分が行って大丈夫かな?」という気持ちもあったんですけれども、一応広義のミステリーだろうということで参加させてもらいました。 11時~12時が僕のサインさせても

          ミステリカーニバルありがとうございました

          AGEO BOOK PARKに行ってきました

          昨日、埼玉県上尾市にある未来屋書店上尾店さんが主催する、AGEO BOOK PARK 2024に遊びに行ってきました。イベントの詳細はこちらで見ていただくことができます。 幻冬舎plusで連載している「あなたの書店で1万円使わせてください」という企画の取材を兼ねて行かせてもらったんですけれども、純粋に楽しかったです。屋外の出店っていう形で、いろんなお店で本が売ってるんですけれども、それがすごく新鮮で面白かったですし、イオンモールの中にある未来屋書店さんの店舗も広くて綺麗でし

          AGEO BOOK PARKに行ってきました

          新刊『夜更けより静かな場所』公式発売日です

          今日、10月23日は新刊『夜更けより静かな場所』(幻冬舎)の公式発売日です。 あらすじは以下の通りです。 というわけで、読書会をテーマにした連作短編集です。収録されているのは全6編で、各編は読書会の参加者たちが語り手となります。参加者たちは年齢も性別も経歴もバラバラですが、それぞれに生活があり、当然ながら悩みや葛藤もあります。彼ら彼女らが「読書」という行為を通じて、おのおのの生活に向き合い直していく、というのが本書の趣旨になるでしょうか。 毎回のことですが、自分の小説を

          新刊『夜更けより静かな場所』公式発売日です

          心臓を焼いた話

          同じような症状の方に知ってもらいたくて初めて公表するんですが、昨年の秋に心房細動の手術を受けました。 2021年頃から不整脈や動悸を感じるようになり、なんとなく気にはなっていたんです。でも胸に激痛が走るということもなかったので、1年くらい放置していました。当時はフルタイムで会社員をやりながら小説家をやるという、激烈に忙しい時期だったこともありました。ただ家族に勧められ、専門のお医者さんにかかってホルター心電図の検査をしたところ、心房細動と診断されました。 心房細動って動悸

          心臓を焼いた話

          未来屋小説大賞にノミネートされました

          昨日発表されましたが、先月刊行された新刊『舞台には誰もいない』(祥伝社)が、未来屋小説大賞にノミネートされました。 未来屋小説大賞は今回で第8回となる賞でして、その名の通り、未来屋書店さんが主催されています。ちなみに、昨年の受賞作は藤岡陽子さんの『リラの花咲くけものみち』(光文社)です。 『舞台には誰もいない』はまだ刊行から1ヶ月も経っていない、本当に出たばかりの作品でして、まだまだ読者の方の手に渡りきっていない状況なのかもしれませんが、こういった場にノミネートしていただ

          未来屋小説大賞にノミネートされました

          新刊『夜更けより静かな場所』が出ます

          10月23日に幻冬舎から、単行本『夜更けより静かな場所』が刊行されます。例によって、発売日は公式発表のものであり、地域によっては書店店頭に並ぶ日が前後します。 このところ、立て続けに新刊の案内をしております。今までもそれなりに本を出してきたんですけれど、2ヶ月連続で新作の単行本を出す、というのは初めてでして、双方が盛り上がるような形になればいいなと思っています。 この本のテーマは「読書会」です。ある古書店で、深夜0時から開かれる読書会が主な舞台となっております。連作短編集

          新刊『夜更けより静かな場所』が出ます

          『この夜が明ければ』文庫化します

          10月9日に双葉社から文庫『この夜が明ければ』が刊行されます。こちらは2021年10月に刊行された、単行本の文庫化になります。 丸3年を経ての文庫化ということで、改めて文庫化のゲラ作業で頭から読み直したんですけれども、「いろいろ直したいな」という思いが半分、「今の自分だったらもう書けないな」っていう思いが半分ずつあって、結局、ほとんど手直しはしなかったです。 文庫化の時にはいつもどこまで直すべきか迷います。単行本を出した時から2年なり3年なりを経ていると、当然、作家として

          『この夜が明ければ』文庫化します

          「小説を信じることを表明する」

          昨日、町屋良平さんの「小説の死後──(にも書かれる散文のために)──」の序文が、書肆侃侃房のWeb侃づめに掲載されました。こちらで序文をすべて読むことができます。 昨日発表されたこの文章を読んで、とても興奮しました。一度では飽き足らず、何度も頭から読んでしまったんですけれども、熱量を感じるいい文章だと思いますし、このプロジェクトの今後に期待せざるを得ないと感じています。 町屋さんは生まれ年で言うと僕の4歳年上で、デビューも僕より2年早いんですけれど、広い意味では同世代の作

          「小説を信じることを表明する」

          ミステリカーニバルに参加します

          この度、10/26・27に代官山蔦屋書店で開催されるミステリカーニバルに参加させていただくことになりました。 ミステリカーニバルというのは星海社が主催するイベントでして、第3弾となる今回は総勢約30名の作家が集まって行われる大サイン会となります。これまでに2度行われてきているそうですが、僕が参加させていただくのはこれが初めてでして、過去2回についても現場には足を運んでいないので、どんなイベントになるのか非常に楽しみです。 現時点で参加する作家さんが発表されているので(暫定

          ミステリカーニバルに参加します

          フィクションの普遍性と『エフィラは泳ぎ出せない』

          先日、五十嵐大さんの『エフィラは泳ぎ出せない』(創元推理文庫)という小説を読んだんですが、この小説を読んでる間ずっと「フィクションを書くこと」の意味について考えていました。 この小説は決して、明るいスカッとするような小説ではないんです。主人公の小野寺衛は東京で生活をしているライターなんですが、知的障害者の兄・聡が亡くなったという連絡を受けて、故郷の宮城県松島に帰ってきます。衛と聡の母親は、2人が幼い頃に亡くなっています。故郷で待っているのは父や伯母、幼なじみの女性やその母た

          フィクションの普遍性と『エフィラは泳ぎ出せない』

          北海道大学のインタビューを受けました

          僕は北海道大学農学部(と、同大学院農学院)の出身なんですけれども、先日都内で母校・北大の取材を初めて受けました。 北大では『リテラポプリ』という広報誌を刊行してまして、その取材でした。北大を志望した理由や北大にいた時の思い出を中心に、作家になった経緯なんかも色々とお話しさせてもらいました。また、先日発売されたばかりの新刊『舞台には誰もいない』(祥伝社)についても色々とお話をさせてもらいました。 僕は自分で言うのもなんなんですけど、北大への愛が強いほうだと思ってまして。北大

          北海道大学のインタビューを受けました

          新刊『舞台には誰もいない』発売日です

          本日、9月12日は新刊『舞台には誰もいない』(祥伝社)の公式発売日です。 例によって、いつ書店店頭に並ぶかは地域によってまちまちなんですけれども、一応、公式の発売日として発表されているのは今日の日付です。もしかしたらもう少し日数がかかる地域もあるかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。 この小説は、舞台女優の遠野茉莉子がすでに亡くなっているところから始まります。遠野はある舞台の当日に行われたゲネプロ(リハーサル)の最中に 命を落としてしまい、後日、その舞台の関係者

          新刊『舞台には誰もいない』発売日です