学校はフェンスと周囲に守られた世界に過ぎず、まだ真の敵は現れていないし、挫折や失敗の傷は浅く済んでいる。

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ここでは自分が読んだ本をアウトプットしています！独自の視点で重要だなと感じたことをメモと感想に残しています。少しでも自分のオススメの本が色んな人に読んでもらえたら嬉しいです😊 

「オー！ファーザー」伊坂幸太郎

感想
・友達に薦められた小説。最後の最後まで、あらゆるところに伏線があって、どのように伏線が回収されるのかドキドキ・ワクワクしながら読んだ1冊だった。又、小説は基本的には文面のみ（たまに絵がある小説もある）の為、自分の頭の中で情景描写をしながら、物語を整理していく面白さも体験できた。この「オー！ファーザー」を読んで最も印象に残ったことは「学校はフェンスと周囲に守られた世界に過ぎず、まだ真の敵は現れていないし、挫折や失敗の傷は浅く済んでいる。これから現実世界に足を踏み出すものは、予測不能の残酷さや理不尽に直面しなければならない」というメッセージである。先日、学生生活を終えて、4月から社会に出る自分にとって、とても心に響くメッセージであり、小説であった。これまでの自分の挫折や失敗の傷は、「浅く済んでいる」。この言葉の本当の意味をこの先体感するのだろう、と強く感じた。教育の場で最も求められていることの1つは「世の中の残酷さ」、「現実の理不尽さ」に向き合う勇気を与えることだと伊坂幸太郎さんは言う。友達は自分にこのような深いメッセージを伝えたかったのだろうか。どちらにせよ、素敵な小説を紹介してくれてありがとう。笑

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