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【前庭覚に対する運動療法】前庭覚のシステム・役割と運動療法を考える!

人間が運動を実行できるのは、感覚入力としてインプットされる情報があるから脳で情報を処理して運動を適切に実行することができます。

この際に、、

体性感覚を始めとする関節の動きや筋肉の動きにはフォーカスしたアプローチをすることが理学療法士・トレーナーの方などどの方も多いと思いますが、前庭覚の機能を考える機会は少ないのではないでしょうか?


今回に関しては、、

前庭覚にフォーカスして運動療法を考えていける様なコラムにしようと思いますので臨床において参考にして頂ければと思います。


前庭覚の役割について

前庭覚の役割について


前庭覚(平衡感覚)と言われたりもしますが、、


前庭覚があることで実行できること

目を閉じていても自分がどんな姿勢を取っているのかが知覚できたり、
目を閉じていても車や電車の進んだ方向が分かったり、、
バスケットボールで体が動いてもゴールに目掛けてシュートを打てたり、、
野球で動いているボールをキャッチできたり、、

そういうことができるのも前庭機能があるおかげです。

筋力が強いとか関節の柔軟性があるとかそういう問題だけでは、動作やパフォーマンスが上達しなかったりすることはあると思います。


今回は、この前庭機能の役割だったり、それを運動療法に活かすための簡単な方法や考え方をお伝えするコラムになっているはずなので繰り返し見て頂ければと思います。


前庭覚の機能について

前庭覚の機能について

前庭覚の機能としては、、

自分がどこを向いているのか・どっちが上でどっちが下か・どっちが左か右かという様な自分の体が空間的にどこに位置しているのかを感知する機能があります。


眼球運動と前庭機能について

眼球運動や視覚ともリンクしていて、、

動いているものを注視することや、自分が動いていても特定の場所を見つめていることができるのも前庭機能が働いているからですし、、


姿勢と前庭覚の関係性について

姿勢に関しても、、

体が前傾していることに気づいたり、体が右や左に傾いていることに気づいて修正できるのも前庭覚があることで自分が今どういうポジションになってどう傾いているのかを知覚できるからとも言えます。


自律神経と前庭覚の関係性について

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、この自律神経の調整機能にも前庭システムが関与しています。

前庭覚が機能しないと、自分の移動に感知することができないため、乗り物酔いなどを代表として吐き気や眩暈といった症状にも繋がります。


前庭覚の運動療法・アプローチ


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