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「秋の夜長にオススメの本」を3冊。
こんにちは。桜小路いをりです。
いしかわゆきさんの「秋の書くテーマ」3日目、今日は「秋の夜長にぴったりのオススメ本は?」について書いていきます。
全部で3冊。私の最近の読了本から定番まで各種(?)取り揃えていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
「美しさ」を問う西洋ミステリー
最近の読了本の中でのオススメは、櫻部由美子さんの『シンデレラの告白』がとても面白かったです。
女性の一生が、その容姿の美醜によって左右された時代を舞台に、「容姿の美しさ」と「心の美しさ」について問いかける一作となっています。
ちょうど魔女狩りが始まった時代のお話なので、行間に不穏さも漂っています。
現代に通じる部分も多く、一気に読めてしまうのもオススメポイントです。
ミステリー要素もあり、あっと驚く結末も見どころ。ついでに、オシャレな装丁も読んでいて気分が上がります。
(この本をコメダ珈琲店で読んでいたときは、「わたし、いま、めちゃめちゃかっこいいのでは!?」と心の中で子供のようにはしゃいでいました。)
ピアノコンクールの熾烈な闘いを描く傑作
「芸術の秋」の夜長と言えばこれでしょう!(偏見)という、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』。
ピアノコンクールの予選から本選までを舞台に、ピアノの天才たちの葛藤や秘めた想いを鮮やかに描き出す長編小説です。
映画化もされましたが、ぜひぜひ活字で読んでいただきたい一作。
文章の向こう側から、情景とピアノの音色が浮かび上がり、像を結んでいくような読書体験ができます。
本に合わせたCDもあるので、そちらもぜひ。
文章の中で描かれている曲を聴きながら読むと、また違った臨場感に圧倒されます。
何より、登場人物が個性的で、読んでいて楽しいです。クラシック音楽を一気に身近に感じさせてくれます。
ヨルシカの「靴の花火」から
言わずと知れた宮沢賢治の名作『よだかの星』。
ヨルシカの「靴の花火」の下敷きになっていると知って、一度しっかり読んでみたい、と思い手に取りました。
「秋の夜長か?」と問われれば「夏の夜です!」という感じですが……。
どこか物悲しい雰囲気が秋っぽい気がするので、何卒ご容赦ください。
せっかくなら素敵な装丁と共に味わいたい、と思って、私は「エコトバ」というシリーズで読みました。
物語に合わせたイラストが美しく、画集としても楽しめる一冊になっているので、既に読了済みの方もぜひ一度お手に取っていただきたいです。
文章では『よだかの星』が、イラストでは、『よだかの星』に似たまた別のお話が展開していくような構成になっています。
まとめ
イイ感じに音楽×本の記事が完成した気がするので、ほくほくしています。
この記事が、皆さんの読書ライフにささやかな彩りを添えられていたら、とても嬉しいです。
今回お借りした見出し画像は、星空のイラストです。秋の星座と言えば何だろう……カシオペヤ座かな。幻想的な雰囲気に惹かれて、選ばせていただきました。
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