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市民タイムスリレーコラム掲載記事集

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長野県松本市の市民タイムスという新聞で、2015年6月から2021年5月まで、毎月1回コラム記事を担当していました。 自分自身、もう一度読み返してみたいなという気持ちもあったの…
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#松本市

第34話 「街なか駐輪場」

   (松本市民タイムス リレーコラム 2018年6月6日掲載分) 毎年恒例のクラフトフェア。今年も好天に恵まれましたが皆さんも楽しまれましたか? 先月のコラムでもご案内した「御使者宿市」も盛況のうちに無事に終了しました。 ウクレレの展示と共に、楽器作りの端材を有効利用しようと作った曲げわっぱや箸を並べたブースにもたくさんの方に訪れてお買い求めいただきました。ブース前では即席のウクレレ体験教室をやったりしてこちらも好評でした。「楽器は興味無いな。」という雰囲気でブース前を

第24話 「楽器の寿命」

(松本市民タイムス リレーコラム 2017年7月24日掲載分) 先日、僕の楽器のユーザーさん(演奏家)たちが松本でウクレレのコンサートを開いてくれました。 集まってくれた中でも、横浜と大阪から来てくれたふたりの演奏家はもう17年ものお付き合い。 確かに2000年頃には国産のハンドメイドのウクレレはまだあまり選択肢がなくて、広がり始めたばかりのインターネットで見つけた僕の楽器を選んでくれたのは分かるけど、その後世の中にはたくさんの楽器ブランドが登場して他にも魅力的な楽器がた

第23話 「工芸の五月」を楽しむ

(松本市民タイムス リレーコラム 2017年6月21日掲載分) 5月終わりの週末、毎年恒例の「クラフトフェア松本」が開催されました。 30年以上前からほぼ毎年、僕は木工やものづくりに対する憧れを抱きつつ見に行っています。 以前から全国より数万人が集まる大きなイベントになっていて、並行した開催の「工芸の五月」もあり街のあちこちで様々な作家さんの作品が見られます。 物作りをする一員として、沢山の人が工芸に関心を寄せる機会があるのは本当に素晴らしいことだと思うし、松本に住んで

第13話 「信州のワイン」

6月後半、松本市内パルコ前時計公園で開かれた「信州ワインサミットin松本」に参加してきました。 城街バルの事を書いたばかりですので「おや、また呑んでるね?」と言われてしまいそうですが、何しろ松本は本当に飲食系の素敵なイベントが多く、誘惑されっぱなしの困った私です。 このワインサミットは、長野県内の38ものワイナリーの111種のワインが楽しめるイベント。何しろ普通はボトルで買うしかない人気ワインが、グラスに少しずつ注いでもらってお手頃な価格で味見ができ、自分好みのワインが見

第11話 「世界に誇る松本の工芸」

5月。春の終わりから初夏に移っていく、爽やかな季節ですね。 よく風薫る5月と言いますが、ここ松本では「工芸の5月」という言葉もずいぶん定着してきたのではないでしょうか。県の森でのクラフトフェアをメインのイベントとし、その前後に市内のあちこちでいろんな分野の作家さんたちの展示が見られます。長野県内だけでなく遠く首都圏や関西方面からも何万人もの工芸ファンが訪れるようです。 時代の流れもひと昔前の大量生産大量消費の時代から、作り手の顔や考えが見える「個性的なもの作り」が好まれる