第34話 「街なか駐輪場」
(松本市民タイムス リレーコラム 2018年6月6日掲載分)
毎年恒例のクラフトフェア。今年も好天に恵まれましたが皆さんも楽しまれましたか?
先月のコラムでもご案内した「御使者宿市」も盛況のうちに無事に終了しました。
ウクレレの展示と共に、楽器作りの端材を有効利用しようと作った曲げわっぱや箸を並べたブースにもたくさんの方に訪れてお買い求めいただきました。ブース前では即席のウクレレ体験教室をやったりしてこちらも好評でした。「楽器は興味無いな。」という雰囲気でブース前を通り過ぎる人も多かったのですが、「私なんか楽器演奏なんて無理無理」という方に演奏体験を試していただいて、「あ、これなら弾けそう!」と楽しそうな表情に変わる瞬間は教える側としてもとても嬉しい時間でした。
少し御年配のご夫婦連れの方や、母娘連れの方などもいらっしゃいましたが、ご家庭でふたりでウクレレ演奏を楽しむのも素敵なことだと思います。お互いに教えあったりするのも楽しいですね。
これからも機会があったら体験教室続けたいと思っています。今回の本町商店街の「商店と工芸」という素敵な企画に参加出来てとても嬉しかったです。
今回ふと感じた事ですが、こういった町なかのイベントに郊外や遠方から沢山の人が集まるためには、車の渋滞や駐車場など様々な交通機関の問題が出てくると思います。公共交通機関や自転車の活用などの工夫をしながら多くの地元市民や観光客が参加出来るようになって欲しいですね。
僕自身は市街地には自転車で出かけることが多いのですが、もう少し街なかに駐輪場が増えて欲しいなといつも感じています。
現在は一時預かりをしてもらえる市営の駐輪場は駅の東西の2箇所しか有りません。実際に使おうと思うと満車状態で置けない事も多いですし、また駅から少し離れた場所だとちゃんとした駐輪場がなかなか見つからず困る事もあります。
仕事で行くことの多いハワイではやはり自転車を使う人が多く、街なかの歩道には数十メートル毎に自転車を縛り付けるためのスタンドが有りとても便利です。松本でも歩道が広い場所にはこういった設備を付けたらどうでしょうか。
もちろん景観の問題との兼ね合いもありますので設置場所は慎重に決める必要もあると思いますが、「駐輪禁止」の表示ばかりでは無くて駐輪していい場所の分かりやすい案内も必要だと思います。
変わりつつある松本の街なか。皆が過ごしやすい快適な場所になって欲しいです。