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自由と個性ではみ出していこう

息子が普通高校という、いわゆる一般的な正規ルートではなく美術高校という個性的ルートに進もうとしていることを、一瞬だけ不安だったけど、今はすごく楽しみになった。

「えっ?美術って、、、」って言いそうな知り合いの顔が何人も浮かぶけど、私の心の中の小さなお守り、小島よしおがそんなの関係ねぇーと励ましてくれる。

「自由と個性ではみ出していこうー!」っていう「新しい学校のリーダーズ」のキャッチフレーズが好きな私は、息子や娘には、早く自由と個性で、いわゆる世間一般的な普通からはみ出しちゃいなって思ってる。

正規ルートにこだわる夫へのアンチテーゼでもあり、『普通』にこだわる世の中への反発心でもある。

得体の知れない、社会が勝手に作りだした絵空想みたいな「普通」から早く離脱した方が幸せになるんじゃないかという持論があるから。

海外組の人達と話していると特に日本の文化は「周りを基準とした物差し」がすごく強くなってしまう環境が多いんだな〜って気付かされる。

人それぞれ本当は違う物差しがあるのに、無理やり揃えることが当たり前という文化があるのではないかな。

変じゃねぇ?と薄々気づいてしまっている人は息苦しいんじゃないか。

それぞれが違う物差しで生きていることを知らなかったりすると、周りを基準としただけの物差しを相手に押し付けてしまう。

そういうとき「それは甘えだ」とか「逃げだ」とか「そんなこともできないなんてダメなやつだ」とかという否定的な言葉を相手に浴びせてしまう。

自分だけの物差しや周りを基準とした物差しを、相手に押し付けちゃいけない。

相手には相手の物差しがある。

特に親から子への物差しの押し付けが強いと、子供はたまったものではない。
相当苦しいし、生きづらさをかかえてしまうのではないか…


でも、世の中には、そんな違和感に気づき始めている人もいて、わたしはそっち側の人。

50年近く生きていたら、嫌というほど体験してきたので、はいはい、もうお腹いっぱいわかったよってなる。

私が苦しんできたから、子どもたちには、そんな狭い価値観の枠からさっさと離脱して、自分にとっての物差し中心に生きていってほしい。

一方通行にジャッジして否定するんじゃなくて、もっと柔軟に、もっと対話を重ねて、もっと伸びやかに、、、一緒に違いを知り合っていったり、一緒に考えていく世の中であれば、と心から思う。

美術なんて未知の世界をこれから私も楽しめるって最高じゃないか。

子どもが、親自身の物差しでは計り知れないコトを選択した時、勇気を持って、信じて、親の手の中から子を解き放せば、きっと親の世界もまた広がりはじめるはず。

子どもの新しい世界との共鳴で、私の世界もまた広がる。

なんて素敵なんだろう

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