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「できたらやる」はやらないよって話

「やることがいっぱいで、予定を全部こなせないんです」

と相談を受けることがあります。

 

やる気はあっても時間が足りない。
ToDoリストからいくつも翌日に持ち越し、〆切の最後いつもギリギリ。
どうにか間に合わせてもメンタル綱渡り後でぐったり、達成感も感じづらい。
出来たことより出来なかったことが気になってしかたない。

 

いつのまにか、「ToDoリストが残った状態」に慣れている。

 

不完全燃焼感の毎日を、繰り越ししていくパターン。
全方位に頑張り屋さんで、ストイックな人が多いです。

 

「なりたい自分」と「なれない今の自分」のギャップを埋めるリストは、ほおっておくと長くなっていきます。

 

おすすめなのが、「やることリスト:時間見積もり添え」です。
「今日やること」リストを書く人は結構いますが、それぞれにかかる時間を書き出す人は、聞くかぎりほとんどいません。

 

ポイントは、「予想の1.5倍の時間」を書くこと。

 

たとえば、時間の目安が60分なら、90分で見積もっておく。
2時間かかりそうなら、3時間で見積もります。

 

時間見積もりを1.5倍とる方法を知らなかった頃、わたしのやることリストの一例です。

 

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【 予定 】

・原稿1を書く( 2時間 )
・原稿2を書く( 1時間 )
・来週の授業構成を組む( 1時間 )
・クライアントさん問い合わせに返信(10分)
・来月の予定をGoogleカレンダーに入力(20分)
・本『〇〇〇』を読む(30分)
・半身浴(1時間)

<合計  6 時間>

😃ヨッシャできるっしょー!

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【 結果 】

・原稿1を書く( 2時間 → 3.5時間 )
・原稿2を書く( 1時間 → 3時間 ※ 終わらず )
・来週の授業構成を組む( 1時間 → 2時間 )
・クライアントさん問い合わせに返信(10分 → 30分)

<合計  9 時間>

・来月の予定をGoogleカレンダーに入力(20分 → ゼロ)
・本『〇〇〇』を読む(30分→ ゼロ)
・半身浴(1時間→ ゼロ)

😨どうしてこうなった・・・

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予定を大幅にオーバーしても終わらず。
「仕事終えてゆっくり半身浴」どころか仕事の合間にシャワーでした。

 

時間見積もりと、実行後の実数値を並べると、よくわかります。
そもそも最初から自分の手にあまる分量を、マッチョに希望的観測で詰め込んでいたわけです。

あなたもぜひやってみてください。面白い気づきがあるはずです。


現在地や今の実力をシビアに知っておくのは大事です。
測らないと、目指す場所までの距離をただしく捉えられませんよね。

 

 

希望的観測、理想の時間配分。
人はタスクにかかる時間を、短めに見積もる傾向があるそうです。


ですが、予定外のことが起きたり、集中力が落ちて作業ムラができるのが、ふつうです。
1.5倍の時間見積もりが、実際にかなり近いのです。

 

やることリストを書いたら、それぞれの時間目安(1.5倍)も書き、全部足してトータルを出します。
次に、家事、移動時間、休憩、食事などの生活時間を省いた、活動可能時間が自分にどれだけあるかを出します。

 

活動可能時間はどれくらいですか?
やることリストのトータル時間は?


ここでたいていの人が、書き連ねたリストが活動可能な時間をはみ出して、現実的じゃないと気づけます。
気づくことが、とても大事です。
「不必要な不完全燃焼感」を手放すチャンスだからです。

 

リストから1つ、多くても3つ。
必ずやると決めたもの以外を、ぜんぶ消します。
往生際わるくリストに残さないこと。


「時間が余ったらやる」は、だいたいできません。

 

「できたらやる」は「行けたら行くわ(行かない)」と同じ。
「余ったら貯金するわ(余らない)」と同じくらい、うたかたです。
やれなかった後味悪さを、あらかじめ仕込んでいるようなものです。

 

こなせない量を組み込みストレスを溜める。
出来た点より出来なかった点に目がいきがちなタイプには、リストは厳選したほうがいいです。
達成感につながるはずのToDoリストが、「不完全燃焼感の引き金リスト」にならないように。

 

「減らす」「断つ」ことは、エネルギー漏れを防いでくれます。
ToDo項目を増やすのではなく、削ることに、マッチョになりましょう。

 

リストを増やして気合を入れるより「これだけ」を、最初に絞っておく。
最初から、スッキリ少ないほうが気持ちいいです。

 

「今の自分が優先することはなに?」

 

究極の問いにリストを介して向き合うたび、大事なものを優先する力がすこしずつ養われていきます。

 



しんがき佐世 公式サイトhttps://officesayou.com/ 

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