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Day 20 レモンの冒険

連絡したいときにいつでもできると思うと
いつまでも連絡しないまま。

社交辞令のつもりはなかったのに
「いつか会いましょう」と交わしたきり
数年会っていない人もいる。


Day20
心の友を愛する

今日のフレーズ
私は愛することを知っている

火の週は「行動」の週
今日という日を優しい行動で満たす

今日の本の提案はこうだ、
「世界に変化を起こすために何かをする
それが誰か一人の世界のためであっても」

誰かを元気づけるために何ができるかを考え
親切な行動をする。
声をかける、メッセージを送る。
電話でもなんでもいい。

必ずしも元気づけなくてもいい。
相手が何を求めているかわかりようもない。
なんてことない内容でも
中身がなくても
メッセージを送る行為は
今あなたのことを考えていますのサインだ。
それがすでに愛だろう。

リンさんのいう「心の友」は
愛の対象を限定しないらしい。

知っている人だけじゃなく
鳥でも木でも建物でも
道ゆく見知らぬ人でも、
目に映ったものすべてに
愛を送るイメージを持つ。
遠い距離にいる相手でも
その人が思い浮かんだならそうする。

ふわっとぽやーんとした
キラキラな夢や理想には
具現化させる行動の手足が必要だ。

スケールのでかい愛で
ゆるふわなマインドを
地に足をつけた行動で
形にしていく。

なんとなく心に浮かんだ人たちへ
五月雨のように
ぱらぱらメッセージを書いて送る。

「誰かを元気づけるために
何ができるかを考え
親切な行動をする」とあるが

その親切は、わたしの場合
究極ぶっちゃけ本音は
わたしの自己満足だ。

わたしがわたしに愛されるために
「ありたい自分像」を実践している
独り善がりな行動だ。

その独り善がりの行動が
副次的に、誰かが
「自分は他人に愛されている」ことを
確認するきっかけになれば一石二鳥だと
思っている。
「今あなたのことを考えてました」という
一方的な存在承認は
わたしの自己満足でもかまわない。
思いを伝えて動き始めるありふれた奇跡は
たくさんあると思う。

流れに乗って
何人かメッセージを送っていたら
「私もちょうど考えてた」と
シンクロな返信が数通あった。

逆に
そういえばあの人どうしてるかなと
思ったとたん
相手から先にメッセージが届いたりした。

心を冒険させると
こういうシンクロが起こる。



職業訓練校に行っていた頃
ある英語の先生に出会った。

世界的に有名な方の同時通訳をしたり
高度の専門知識を必要とする通訳分野で
全国的に活躍するつわものとは思えない
自然体な人だった。

なにより楽しそうに面白そうに
毎回の授業をつくる先生だった。
発音も美しくなめらかで
実践的な授業だった。

教わった内容は記憶にないが
イキイキした表情、動き、ユーモア、
私たちの知らないことを知る先生が
「知ることは楽しいよ」を
全身で教えてくれた。

丸くてバネのような形をした
生命力を感じる英文字を
カッカッカッカッと黒板に書く。
あざやかなスピードで
どうしてそんなに綺麗なのか、
洋画に登場する手紙みたいな美しい筆跡だった。

スピリチュアル・レッスンの
手書き日記に「Day20」と書くときは
先生の板書を目で追って繰り返し練習した
字体を真似て書いている。

そんなどうでもいいことを思いつくまま
つらつらメッセージを書いていたら
呼び水になって伝えたいことがでてきた。

私に影響を与えた「先生」のなかで
先生はなんというか殿堂入りの存在です。

メッセージを送ったあとで
14年も前の記憶の贈り物だなーと思った。
ずいぶん会っていない。

なので、すぐに既読になって驚いた。
仕事の前入りで新幹線で移動中で
ついさっきわたしの文章を読んでいたと。

「テレパシーかと思っちゃいましたよ!」

声が聞こえてきそうな先生の返信。
何年も連絡をとっていないのに
そういうことが起こる。



先生のモットーは

When life gives you lemons,
make lemonade.

人生がレモンを渡すときはレモネードを作れ

日本の諺だと

禍福はあざなえる縄の如し
人生万事塞翁が馬
災い転じて福となす

だろうか。

lemon に「苦境」の隠喩があると
初めて知った。


先生はここ最近
チャレンジングな分野の
通訳案件が続いていて
プレッシャーに何度も
押しつぶされそうになったそうだ。

酸いも甘いも元は同じ材料(出来事)に
「意思の砂糖」を加える。

加える砂糖は
「捉え方を変えること」かもしれないし
「行動を変えること」かもしれない。
「立ち止まること」かもしれない。

レモンに顔をしかめたままにしないで
せっかくなら
苦境を材料に美味しいレモネードを作りましょう


そう言われたわけでもないのに
先生の生き方から声が聞こえる。


When life gives you lemons,
make lemonade.

災い転じて福と「なせ」


先生と近いうちに会うことになった。
改めてお礼を伝えよう。

四月からわたしも先生をすることになったこと。
ロールモデルがいて幸せですということ。




 

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