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本を全部読まずに身につける2つのコツ

あなたは本をどれくらい読みますか?

先日、企業のリーダーを対象にしたグループセッションで出てきた課題の共通点が、「本が読めない」でした。

それぞれの「本が読めない」理由を訊いてみました。

「読みたいけど時間がない」
「そもそも読むのが苦手」
「読んでもすぐに忘れる」
「積ん読(つんどく)の本がたまってしまう」
「最後まで読み通せない」
「集中力が続かない」etc...

学びへの意欲や成長意欲が高い人が多い集まりなのですが、そのことと本を読むのが好きかどうかは別なのだ、と発見がありました。

 

「本は全部読まなくていいですよ」と言うと数人驚いていました。

多くの人に、「本は最初から最後まで読むものだ」と思い込みがあったようです。

 

読書好きなら、最初から最後まで読み通す「通読」をするでしょうし、小説などの物語の本は通読するのが自然でしょう。

ですが、「読書が苦手だけど、読めるようになりたい」と、そもそも読むことに葛藤がある人に通読は向いていませんし、ただでさえ忙しいのですから全部読まなきゃプレッシャーは重荷に感じます。

 

実用書など情報を得る目的の読書は、全部読まなくて大丈夫です。

むしろ積極的に「全部は読まない」と決めたほうが、うまくいきます。

 

セッションでお伝えした「全部読まないで身につく読書のコツ」を2つ、ご紹介します。

 

(1)本で一番伝えたいことだけを読む

・「まえがき」を読む
・「あとがき」を読む
・奥付けの発行日をチェック、いつ書かれた本かを知る
・1章と2章だけ読む

 

この拾い読みスタイルは、全ページ数にもよりますが、本一冊の5分の1程度の分量ですむでしょう。

著者が伝えたい「核」は、まえがきやあとがき、1章から2章に凝縮されていることが多いからです。

 

(2)ビブリオマンシー

 

時間がないけど本の知識を役立てたいと願う方へ、いっぷう変わった読み方があります。

「ビブリオマンシー(Bibliomancy)」は、古代ローマや中世ヨーロッパでかなり古くから行われていた占いの一種です。

やり方は簡単。

 

・気になる本を手に取り、心を落ちつけて、無作為にページを開く
・ページのどこかに、今の自分へのメッセージが示されているので見つける
・メッセージを意識して生きる

 

おみくじと似ていますね。

 

人には「意味づけ」を求める習性があるそうです。

単なる偶然ではなく、何らかのメッセージが与えられていると意識するだけで、読書の内容が素通りせず「血肉」になっていきます。

本の内容をくまなく頭に入れる必要は全くありません。

全部とらえようと気負うほど何も残りません。

 

たった一文、一節でいい。

その本が、縁あって自分の手の中にある意味を見つけたなら、それは最高の読書体験なのだと思います。

 

わたしも久しぶりにビブリオマンシーをやってみました。

なんとなく気になった本を手にし、深呼吸してパッと開くと、こう書かれていました。

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「それは確かに試す価値があります。」

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それ、って何だろう。

わたしの脳内検索エンジンが「それ」を探しに動き出しました。

 
「目に映る すべてのことはメッセージ」と歌うユーミン、深い歌だったんだなぁ

 

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セッションを受けた方の感想が読めます
https://www.reservestock.jp/randing_pages/user_recommend/44812

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