見出し画像

運動で脳細胞を鍛える

運動は身体を鍛えるだけではなく、脳を鍛える効果があることが近年分かってきているそうです。

出典はこちらです。

新しい体育

シカゴのセントラル高校では、授業開始前0時限目に有酸素運動を行うことで、学力に劇的な効果を及ぼしました。
0時限目に参加しなかった生徒が学期の最後のテストで10.7%学力向上したところを、参加した生徒は17%も向上させているそうです。

この0時限目の体育では、速く走れたり、たくさん走れたりする能力を評価するのではなく、最大心拍数に近いところ(80〜90%)で運動できているかの努力を評価し、生徒たちのやる気を促進したのです。

なんだか最近流行りのタバタ式にもつながるような話ですね。

運動が脳機能に影響を与える理由

運動をすることで、脳の中のBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やすことができます。

BDNFは脳に取って化学肥料のようなもので、ニューロンにBDNFをふりかければニューロンは新しい枝を伸ばし、学習に必要な成長を行います。
ニューロンが広がると、ニューロン同士の情報伝達がよりスムーズになり、学習効率が上がるということです。

人間を対象に行なった研究でも、運動前より運動後の方が20%早く単語を覚えられるようになり、学習効率とBDNFに相関関係があることが明らかになっています。

脳細胞は減っていく一方?

「脳細胞の数は生まれつき決まっていて後は減っていく一方だ」こんな話を聞いたことないだろうか。

実はこれは嘘で、脳細胞は元に戻るのだそうだ。

ニューロンは白紙状態の幹細胞として誕生し発達していくが、大半はネットワークの一部となれずに死んでいきます。
生まれたばかりの細胞がネットワークに接続するのにはおよそ28日かかり、その間にニューロン内に信号が流れて回路が形成されれば、ニューロンは死なずに生き残るのです。

すなわち運動した後に学習する、これによって新しいニューロンを自分のネットワークの一員として効率的に招き入れることができます。

こんな運動をしよう

30分のジョギングを週に2、3回、12週間続ける
これをやると脳の実行機能(思考や行動の制御)が向上します。
単純なジョギングのような有酸素運動に加えて、複雑で技能の習得が必要なものを加えるとより効果が増すそうです。
例)テニス、有酸素運動ウォーミングアップ+ロッククライミング

運動直後に複雑なタスク
運動を終えるとまもなく脳に血が戻ってくるので、このときが鋭い思考や複雑な分析を行うチャンスです。
考えを臨機応変に変えたり、型にはまらない独創的な思考や解決策を生み出しやすくなります。

まとめ

運動が脳に与える好影響についてまとめました。
運動を健康のためだけにやるのではなく、脳を鍛えるという観点でやると、もっと習慣化しやすいように思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?