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自分の苦手なことの奥にはまだ表層化していない本質の苦手が潜んでいた話

転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、フリーランスになりました。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は仕事をする中で、気づいた自分の苦手分野のお話。
今まで、仕事を通して自分が好きと思うことや得意なことを発見した!という内容の記事が多かった気がするのですが、今日は苦手分野のお話です。

苦手なことって、一度苦手だと思ってしまうと、自分から遠ざけてしまうので、その後また戦しようと思う機会がなかなかないですよね。

わたしも、一度苦手だ!向いていない!という強い印象があると、これは伸ばしていく分野ではないんだな~と思ってしまい遠ざけてしまいますが、フリーランスになって働き方を変えてみて、苦手と思っていたことに対しての捉え方が変わりました。


新規事業の経験から苦手だと思うこと

まず、わたしが苦手と思っていることについて。
結論から言うと、わたしが苦手としているのは0→1を作ること。

わたしは、どちらかと言うと0→1よりも1→100を作る方が得意です。これはそれぞれ得意な人、不得意な人がはっきり分かれるものだと思います。

更に言うと、100を101にするとか、80を120にするとか、そういった工程の仕事の方が得意です。

この数字にはあまり深い意味はないのですが、何かを新しく生み出すようなものよりも、既存のものをよりよくする、もしくは改善するという方が得意です。

業務改善なんかがこれに当たるかと思います。既存ですでにシステムが回っているけど、そのやり方を見直す、より効率的に進められる方法を模索するという感じです。

一方0→1が得意な人は、とにかくアイディアが豊富、物事を推し進めるエネルギーがある、周りを巻き込む力がある、この辺のイメージが強いです。

今までの経験から、わたしはこの0→1の工程が苦手だな・・という印象がありました。
一番は会社員時代の新規事業部署での経験。

とにかく毎日新しいことばかりで、模範解答がない。
時間をかけてやったことが、方針転換ですべて無駄になる。
前例がない・知識のないことを膨大な時間をかけて調べる。
答えとなる指針がないため、方向性が毎回定まらない

これが本当にストレスで・・・

新規事業をやっていて、もちろんいきなり上手くいくわけがないんだから、全員で右往左往しながら考える、何度も数を打って試す、正解を自分で見つけて作っていく、この考え方は持っています。

でも、分かってはいるもののこのフワフワした状態がとにかくストレス。

わたしの性格が、走りながら考えるというタイプよりも、ある程度筋道を立ててから動き出す、先の見通しが立っていないと手も脳も動き出せない、そんな感じなので、これは完全に0→1向いていないタイプだよな・・と思っていました。


苦手なのは実は0→1ではなかった


そんな中、わたしがフリーランスになって今やっているのは、どれも新規事業ばかり。
新規事業を選んでそうなったというよりも、実際にやってみて続いているものが新規事業が多いという感じです。

もともと、わたしのようなフリーランスに仕事をお願いするのが、ベンチャー企業やスタートアップ企業と呼ばれる形態の企業さんが多いのもありますが、どこもまだまだ方針が定まっていない、フワフワした状態の働き方ばかり。

自分でも、あれ?あんなに会社員のとき新規事業向いていないな、自分は0→1を作る人ではないよな・・と散々感じたはず。

この矛盾がずっと心のどこかにありました。

これが最近、自分のサービスを色々考えるようになったことにより、分かってきた気がします。

フリーランスになってから、いわゆる業務委託で企業様と一緒に働くという働き方をメインにしてきておりましたが、最近そちらの働き方が安定してきたことにより、少しずつ自分の商品やサービスを育てていこうということで、個人でサービス展開を始めました。

この作業はまさに0→1の作業。

何もないところから、サービスを作る、しかも全て1人で。
0→1以外のなにものでもありません。

でもこれが今のわたしにとっては全く苦ではない!!!
むしろ毎日楽しい!!時間を忘れてやってしまう!!!

0→1が苦手だと思っていた自分からすると、この状況相当矛盾しておりなんだか気持ち悪い感覚になります。

そこで、ずっとなぜなんだろうと考えていた結果、わたしが苦手なことは0→1の工程ではなく、自分に裁量権がない状態なのでは?と思うようになりました。


表層化されない自分の苦手分野

ここでまた、表層化していない自分の感情について考え始めます。
これは働き方を変えて、自分の価値観や生き方と向き合うと必ずぶつかる悩みであり、大切な考え方。

こちらの記事でも、別の感情や価値観の表層化について書いています。

やりたいことってはじめから表層化していないよねっていうお話。

表層化した好きなことを仕事にした時の失敗話

今回は安直に自分の苦手なことを決めつけてしまっていたということが、またしてもこの「表層化した苦手」という形で浮き上がってきました。

前半部分で書いた会社員時代に苦手と思っていたこと。

とにかく毎日新しいことばかりで、模範解答がない。
時間をかけてやったことが、方針転換ですべて無駄になる。
前例がない・知識のないことを膨大な時間をかけて調べる。
答えとなる指針がないため、方向性が毎回定まらない。

これは今自分のサービスを作る工程で全て経験しています。
でも、全然苦ではない。

わたしがこれらのことで、苦手だな~嫌だな~と思っていたのは、自分に決定権がない状態でこの状況が起きていること。

苦手だと判断する順番として、裁量権や決定権がないということが先に来ていることに、全く気づいていませんでした。
0→1が苦手よりも、本質は自分の裁量権がないことが苦手。

環境の問題が、自分が苦手と思う状況を作り出しているという本質的なことを見失っていたなと思います。

環境ってやはりとても大切。こちらの記事も参考に。

もちろん、苦手なのは裁量権がないことだから、これらの0→1がやっぱり得意だった!みたいな大逆転ではなくて、やっぱりわたしはどちらかというと、すでにあるフローを改善する方が得意ではあります。

でも、苦手だからと言って遠ざけることでもないのかなと。

実際に、現在働くベンチャー企業は良くも悪くも裁量権の塊なので、新しいことを任されても、何にもフローが決まっていなくてもそこまで苦になりません。

自分のサービスを0から組み立てていく工程も全然苦ではない。

そうなると、環境×0→1工程が上手く組み合わせられれば、苦手ではなく苦でなくできることに昇格できるわけですよ。
この苦ではなくできるものって、実はすごく重要だと思うんです。

人間得意と苦手だけで物事が出来ているわけではないので、自分が苦ではないものをいくつか持っておくことが、すごく大切だと思います。

フリーランスになってこういう細かな自分の持っている能力とか耐性とかにすごく敏感になりました。
フリーランスになったからというよりも、働き方を大きく変えたからということと、今の働き方が様々な業界や様々な人たちと関わる仕事だからだと思います。

こういう外部環境の変化が、実際自分の中のまだ表層化していない感情や感覚を呼び起こしてくれるのかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


シンバ🦁


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