業務委託で働くフリーランスは自分のフェーズと目標の再認識が大切と思う話
現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、フリーランスになりました。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。
最近フリーランスのキャリアプランというのをすごく考えます。
先日旅行に行くために1日仕事を休んだことをきっかけに、仕事に向かう姿勢や自分にとって働くとはなんなのか、そんなことを考えるようになりました。
そちらについてはこの記事で書いております。
今日は、自分がフリーランスとして働いている中で、業務委託という仕事の関わり方について、色々と考察してみたお話です。
業務委託という契約形態で働くこと
わたしがフリーランスとして、しっかりと安定した収入を得られるようになったのが、この業務委託という契約形態です。
業務委託とはどんな契約形態なのか、言葉の定義として一度振り返ってみます。
雇用関係のないというのがポイントで、業務委託というのは関わる企業と雇用関係にないため、社会保険・厚生年金の加入もなく、補償などもありません。そして、いつ契約を解除になってもおかしくない状態が常に続きます。
逆にメリットは、自分のスキルを生かして、自分で仕事を選べることや、比較的時間や場所の拘束が少ないため、働き方の自由度が高いことが挙げられます。
フリーランスとして業務委託の仕事を受注するにあたって、これらのメリットやデメリットを自分なりに把握していたつもりではいましたが、結局目的や自分の最終ゴールをどこに置くかで、この業務委託という契約形態のメリット・デメリットが自分にどれくらい影響してくるのか、それが最近見えてきたような気がします。
業務委託の最初の目的は安定収入
会社員を辞めて、わたしが個人として仕事をしていこうと思った時に、何も知らなかったわたしは、最初から自分のビジネスを作ろう!とものすごく意気込んでいました。
自分の価値を提供することで、お金を払ってくれる人お客様となる人が増えて、それで自分は生きていけるものだと過信していました。
ですが、もちろん現実はそんなに甘くなく、そもそも自分が世の中に価値提供出来るものが分かっていない、世の中のニーズが分かっていない、集客が上手く出来ない、色々な壁にぶつかりました、、
今考えれば当たり前ですよね。
みんな急に独立して、上手く自分のサービスを作って集客して軌道にのせる、これが一瞬で出来てしまえば、全員とっくに起業していると思います!笑
会社組織の中で当たり前に仕事が割り振られて、当たり前に給料が毎月一定額振り込まれて、キレイなオフィスに備品に、充実した福利厚生、こんな恵まれている環境はないな・・・と改めて思わされ、だいぶ心が折れかけていました(涙)
そこで、一定の収入を継続して得るために始めたのが業務委託のお仕事です。
この時の自分は、とにかく自分が生きていくだけの最低限の収入を得ることが最重要課題でした。そして、進んでいるのか止まっているのか分からない、自分の作りたい仕事を自分一人で色々ともがいている状況が、精神的に本当に辛くて、目に見えて結果が分かりやすい、成果として自分が認識しやすいような仕事がしたいと思っていました。
自分のビジネスを作るというのは、フリーランスとしてとても良いことなんですが、もちろんそんな急に出来るようなことではなく、コツコツと方向性を決めて、コツコツと自分の信頼をためて、人脈を広げて、経験値を積んで、それには途方もない時間と労力がかかる、そんな風に今は考えが変わっています。
そのため、最初は収入源を持つこと、精神的に安心するような仕事(タスク)を得ること、これを目標にして、いくつか業務委託の仕事を受注してみました。
この仕事獲得には会社員時代の経験が本当に生きて、会社員時代本当に色々な仕事を経験させてもらい、組織で働くことにも慣れており、またコロナ禍のリモートワークの経験もだいぶ生かされたなと思います。
そのこともあり、事務や経理に関する仕事をいくつかこなして、だんだん出来ることの範囲をレベルアップしていくような形で、単価が上がっていき、仕事の範囲も広がり、安定した収入を得られる様になりました。
この時点では、安定収入、進捗が分かりやすく目に見える仕事で精神的にも安定、経験値も広がり、本来の目的は達成されていると思います。
ですがここで、わたしの欲が出てきてしまうのですよね・・
スキルアップのための業務委託の考え方
ずっと一人で自分のサービスになりそうなものを考えて、発信しても特に反応はなく、色々試しながらもがいても、すぐには結果には現れず、そんな状態の時の業務委託として、最初はこなせるようなタスクが心地よかったのです。
ですが、だんだん欲が出てきてしまい、これ誰でも出来る仕事だし誰でも代わりがきく仕事で、特にスキルや経験としても何にもならないよな~と思ってきました。
そして自分のスキルアップのために今働いている、バキバキのスタートアップに入るのです。
もちろん今までやっていた仕事とは全く違い、本当に忙しいし成果も求められるし、死にものぐるいで食らいついている、そんな状況です。
最初は知らないことばかりで、それがとても新鮮で、新しい情報に触れ、新しい働き方を知り、自分の働くという効率もものすごく上がりました。
ここで冒頭に記載した、1日休んだだけで仕事が追いつかなくなってしまった、という状況になるのですが、よく考えたら周りを見渡せば、労働基準法に絶対引っかかるだろ(雇用契約ではないのでこの場合関係ない)みたいな働き方をしている人、その組織の中で今活躍されている方の退勤時間は毎日真夜中で、土日も稼働して働いている、案件が抱えきれずパンクしそうなのを自分の効率を上げることで解決している状況。
本当にわたが目指したいのは、こういった人たちと同じように働いて実力を上げることなのか??と考えさせられました。
結局フリーランスとして働くということは、その先に常に目標があって、それは最終的なゴールにたどり着くための目標でもあります。
会社員の時は、そこまで深く目標とかゴールとか何も考えていなくて、目の前には常に仕事があって、自分にはやるべきことがあり、当たり前に給料が入ってきていた。
改めてこの状態とは全く違う世界だと自分で再度認識して、自分の目標やゴールを明確に持っていないと、出来ている・やっている気にだけなって、結局自分の労力だけが消耗していく状態になってしまうなと思いました。
フェーズ事に変わる業務委託のメリット・デメリット
ここで最初の業務委託のメリット・デメリットに戻ります。
最初に業務委託のメリットと感じていたのは、安定した収入が入ってくること。逆にデメリットとして感じていたのは、だれでも出来る作業の委託でしかないこと。
現在のわたしが感じているメリットは、自由に仕事が選べること、そして雇用関係にないためある程度目標が達成されれば契約解除がしやすいこと。
逆にデメリットは、雇用関係にないからこそ、社員と同じように働いても報酬の上限が限られており、労働時間も守られていないこと。
委託先のクライアントから見れば社員も業務委託も同じに見えるため、責任や仕事の量はさほど変わらないこと。
そして、前回の記事にも書きましたが、仕事に対しての裁量権が少ないため、自分が決定する範囲が少なく社員の指示を受ける形で仕事の方向性を決めなくてはいけないこと。
当たり前ですが、業務委託で経験を積むというのは、どこまで言っても労働環境的にはよくないことが多いんだなと、感じました。
経験を積みたいというフェーズにいるときには、どの状態に自分がなれば目的が達成されたのか、どれくらいの期間でそれが達成されそうか、これをあらかじめ決めておくことが重要かなと思います。
逆に、安定した収入が得られている状態を目指すのであれば、仕事の内容や達成感は二の次にして、仕事をすることが重要になってきます。
なかなか、シビアな世界ですね(笑)
もちろんどちらも得られるのが一番ですが、自分が何に重きを置くのかを自分が一番把握していることが、フリーランスとして仕事をしていく上で結局大切なことだなと改めて思いました。
わたしは、自分のサービスづくりのために、今は時間の確保が必要なので、業務委託の仕事は初期の考えに戻し、安定収入を得られる1つの柱として持っておくという方向性で今後次のフェーズへ行こうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
シンバ🦁
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