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「詩」とは、いったい何者?【物語を書くために③】
創作を続けるための学びや気づきを書き留めています。
一生何かを書き続けようと、ゆるく楽しく真面目に取り組むことにしました。
今さらそこかよ!という内容も時にはあります。
というか、ほとんどそうかもしれません。
そんなシリーズの、この記事。
何となくのテイで「物語を書くために」なんてタイトルにしていますが、そもそも物語とは何でしょう?
物語と小説の違いを、Copilotくんに200文字程度で教えてもらいました。
物語と小説の違いは、主にその起源と構成にあります。物語は、昔から伝わる話や伝承を基にしたもので、偶然の出来事や奇跡が多く含まれます12。一方、小説は作者の創作であり、登場人物やストーリー展開に必然性が求められます12。例えば、シェイクスピアの作品は小説、グリム童話は物語といった具合です1。
(数字の1、2は、Copilotくんの引用の関係で表示されているもの。)
グリム童話は、民族に伝わるメルヒェン(ドイツ語で「短いお話」「昔話」「童話」の意味)を残すために、グリム兄弟がお話を集めて編纂したものです。
グリム兄弟が力を合わせて全部創ったわけではないのですね。
物語が出来事の羅列であるのと対比して、小説は創作で、必然性が求められる。
テーマを描くために、必要な登場人物や出来事が意図的に創られている、ということでしょうか。
思えば、あらゆることが物語ですよね。
宇宙の営みの中で、流れる種々多様なエネルギーが、あらゆるものの細部にわたり変化をもたらしてゆく。
その一つ一つが奇跡とも言える。
自然の中で何かが蓄積し形造られてゆく過程、それらをなぞって語れば、それはもう物語。
当然、人生だって物語。
それはそれとして、小説のようにテーマや必然性を求めず、ただただ出来事を創作して書き続けたら、それは小説ではなく物語を書いたことになる……の?
ちょっとよくわからなくなってきたので、わたしの記事では、物語・小説も含めて「広く何らかの出来事を伝えるために文字をしたためること」を「物語」と定義付けることにします。
さて、今回はさんざん物語物語と言いながら、「詩」について。
まあ、物語とも関係ありますので。
詩は、ごくたまに書くんですけど、「特にnoteの皆さんは自由に詩を書かれているけど、そもそも詩っていったい何?」と躊躇し、今まであまり深入りできませんでした。
高校生の時、現代文の教科書に載っていた谷川俊太郎さんの詩にすごく憧れました。
有名な『二十億光年の孤独』
少し寂しくて、でも光と透明感を感じるから、決して暗いわけじゃない。
なんて言いながら、実は谷川さんの作品を読むのは教科書止まり……。
ようやくここ一ヶ月ほどで、「あさ」「ゆう」という詩集にじっくりと触れました。
もう何年も前に買ったのに、ゆっくり読めなかったのです。
面白い本で、左から読むとひらがなだけの絵本で、右から読むと詩集。
美しい風景写真に言葉が添えられたビジュアルブックです。
研ぎ澄まされた最低限のシンプルな言葉なのに、ぐっと奥深くて泣きたくなる。
谷川さんが描く景色を見たい、その空間に居たい。
そんなふうに感じます。
自分も、空から零れてくるものを拾って言葉にしたい。
その言葉選びの能力を磨くことが、ボキャブラリーの少なさも含めて自分の課題です。
で、詩って?と思って、やっぱりCopilotくんに尋ねました。
詩とは、言葉の美しさやリズムを用いて感情や思想を表現する文学の一形式です。詩は韻律や押韻を持つことが多く、感動や情景を効果的に伝えるための工夫が凝らされています1。
世界で一番古い詩は、紀元前2100年頃に書かれた「ギルガメシュ叙事詩」です。このシュメールの叙事詩は、英雄ギルガメシュの冒険を描いたもので、現存する最古の文学作品とされています2。
ギルガメシュ叙事詩。
ん?……冒険?
それは、もしや物語?
詩って、物語を記す手段でもいいのか。
物語・出来事の中の一瞬を切り取り、その情景やそこに見出した感情を描いてもよいのでしょうし、物語を詩という形式にしてもいい……の?
とにかく、自由に書いていいのかもしれない。
そう思ったら、詩というものがかなり身近になった気がします。
桃太郎も「詩」にしていいんですよね。
『おじいさんは
山へ芝刈りに、
おばあさんは
川へ洗濯にいきました』
を
『かさりとかさり
かすかに聞こえる
小枝たちのお喋りに誘われるまま
今日も今日とて
爺はかごを背負って山へ入る
とうとうと流れる
川の水面は
朝の光できらめきながら
婆の手にある木綿の着物を
ゆったりゆらりと飲みこむ』
みたいな。
などと、色々考えてゆくうちに、
………小説も物語も詩も、
なんかもう定義やルールなんていいから、
思いのままに表現したらいいじゃないですか。
だってもう、新しい時代なんですから。
そんな気持ちでのびのびと創作できるのが一番楽しい。
なんて、結局そんな、もともこもない境地に達してしまいました。
伝わるように、文章や表現や構成は精進しなければなりませんが………。
風の時代は、『楽しさ』『自分への正直さ』が何よりも鍵となりますから。
ここまで御覧くださった皆様、
貴重なお時間ありがとうございました!
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