【終点のあの子】 作:柚木麻子
読書記録
【終点のあの子】 作:柚木麻子
〜あらすじ〜(本書裏面参照)
プロテスタント系女子高の入学式。
内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。
海外暮らしが長い彼女の父は有名カメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。
今回、初めて柚木さんの作品を読みました。
本屋さんでたまたま目に入って、気になり手に取ってみたのですが、、、
そしたら、なんと面白いこと‼︎笑
女として生まれた私としては、主人公たちの気持ちが痛いほどグサグサと伝わってきて、共感の嵐でとても疲れました笑
それほど、私の心を揺さぶる素敵な作品でした。
4つの短編集で成り立っている、こちらの作品。
それぞれの登場人物が
人と絡み合い、何かを感じとっていく。
そして、気付き、傷付く。
そこから、成長していくとか変わっていくとか、
そういう変化は全く描かれていません。
ただ、登場人物の心情がそのまま語られています。
女子ならではの"心の動き"が、ありのまま描かれている作品です。
だからこそ、私の心は強く揺さぶられたんだなと、
解説を読んで思いました。
そう、この作品のもう一つの魅力。
"解説"がとてもわかりやすいんです。
もしも、読まれるのであれば解説もぜひ読んでください‼︎