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【本】ストーリーとしての競争戦略 楠木建

戦略は、面白いストーリーである必要がある。まずこのタイトルが良い。本質的な課題は実務的側面よりも、経営戦略上のストーリーの秀逸さにある。

結構前の本だから、時代のフェーズも少し前で、D2Cとかでストーリーは当然のものであって、その先にあるものをより重視する今の時代とまた違うなとは思うけど、ストーリーがなぜ重要なのかが具体例とともに語られているのがいい。

スタバは、コーヒーを売っているのではなく、サードプレイスとしての空間、ムード、時間などの情緒的価値までまとめて売っている、とか。今はもう当たり前のことだけど。そしてスタバはより大衆化してしまったけれど。

結局、誰かの強い動機に支えられたものが売れたりする。それは、ほんとにそうなんだよな。
私も私を救うために企画を立てている、日々。自分の動機と、きっと同じ思いの人がいると信じているような心持ちで。仕事はお祈りに近いようなそんな気持ちもしてくる。

私と同時代に生きる誰かの毎日を少し楽に楽しくしてくれますように。そんな祈りがないと、やってられないものかもしれない。

強いストーリーは自然と立ち上がってくる。

『ストーリーとしての競争戦略}
楠木建 2014年

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