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赤ワイン、ありのままの君を愛したい。超簡単おつまみレシピ
会社にもよりますが、デスクにちょっとしたお菓子を置いている人、多いですよね。チョコとかビスケットとか。
デスクに「大量の酒のおつまみ」を置いているのは、私です。
そんな、酒飲みのニシムラにとっては夢のような状況が実際に起こりました。
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おつまみで有名な食品メーカー「株式会社なとり」様が、商品をドドンと送ってきてくださったのです。
しかも、高級感あふれる金色パッケージの「一度は食べていただきたい」シリーズ!!フルラインナップ!!
その中には、9/11に新発売の熟成ビーフジャーキーも♪♪♪
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ここは家電メーカーのシャープです。
一体なぜこんなことに!?
シャープのECサイトでは、家電はもちろん、ワインなどの酒類を含む食品まで扱っています。ECサイトに関わる社員として、もともと赤ワインを敬遠してきたニシムラが、おつまみの力を借りて苦手を克服しようと考えたことが始まりでした…。
◆赤ワイン、ありのままの君を愛したい
「嫌いじゃないけど」止まりのニシムラ
さらに遡ると、そもそも、このnote連載を始めたきっかけは…
家電メーカーに就職したはずの私が、社命を受けて「ワインソムリエ」を目指すようになったからです。
初めましての方は、こちらからどうぞ。
その本番の試験が、いよいよ9月に迫ってきました。
これまで働きながらコツコツ勉強を進め、かなり知識が付いてきたという実感があります。
「テイスティングの実技のため」という大義名分のもと、ワインも飲みまくりました。
ただ、元から苦手だった赤ワインについては、まだあんまり自信がありません。目の前にあれば飲むのですが、赤と白のどちらかを選べるなら、やっぱり白に手が伸びてしまうことが多く…。
ひとまず赤ワインに慣れようと、果実感のある氷菓系アイスにワインを入れて、即席サングリアに。今年の春から夏にかけてはコレばっかりでした。いきなり「ザ・赤ワイン」を単体で口にするよりは、タンニンの渋みや、口の中に残るキュッキュした感じがやわらいで飲みやすくなります。
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でも、このままじゃいけない。
私は、ありのままの赤ワインを好きになりたい。
これが「ただの酒飲み」なら、別に赤ワインを好きになる必要はないでしょう。選ばなきゃいいんですから。でも、ニシムラは恐縮ながらワインソムリエを目指す身…。
そこで2つのことを考えました。
1. あらためて赤ワインの知識を入れ直し、その「凄み」を探る。
2. 脱・サングリアのための次なるステップとして、ボルドーワインに合う
「おつまみ」を考えてみる!
今の私にとって赤ワインは、「嫌いじゃないけど」のレベル。複数で遊びに行くのはいいけど、一対一で遊ぶのはちょっと…という距離感です。
恋愛でいうと、まだ面と向かって好きとも言えない状態。付き合おうよと言われて、とりあえずデートしてみたけどイマイチ盛り上がらないみたいな。でも経験は増やしておこうみたいな。
「好き」って、そういうことじゃないですよね。もっと「ほとばしる」感情で好きになりたい。
赤ワインと言っても、ブドウ品種や産地の違いなど…たくさんの種類があります。まず手始めに、ド正面から赤ワインの代表格であるワインの女王「ボルドーワイン」を攻略したいと思います!ちなみに私のボルドーワインのイメージは、美人だけどちょっと癖のある感じ。
赤ワインを「大好き!」と言えるまでになって、ECサイトのお酒ページを訪れてくださるお客様に、自信をもっておすすめしたい。
私のように苦手意識を持っていらっしゃるお客様にも、まずは赤ワインにハマるきっかけを提供し、お酒を楽しむ生活の選択肢を増やしたい。
「赤ワイン?渋いだけじゃん。どこがいいの?」とおっしゃるお客様に、「ごめん、私も好きになっちゃった」と言わせたい!!
ニシムラ、もう逃げません。
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◆あらためて、ボルドーワインの「凄み」とは
なぜ「ワインの女王」なのか
ボルドーワインはその名の通り、フランスのボルドー地方で造られるワインです。別名「ワインの女王」と呼ばれています。
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ちなみに、「女王」がいれば「王様」もいるわけで…。「ワインの王様」と呼ばれているのは、同じくフランスのブルゴーニュ地方で造られるワインです。
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一般的に、ボルドーワインの特徴は「どっしりと重厚で力強く、飲み応えがある」と言われているので、男性的なイメージがあるはず。それなのに女王? ブルゴーニュと逆じゃないの? と思いますよね。
これには、少なくとも2つの説があるようです。
1つは、12世紀にボルドーがイギリスの領地になったため、イギリスの象徴である「女王」から、ボルドーワインが「ワインの女王」と呼ばれるようになったという説。
もう1つは、ボルドーワインは年月につれて味わいがまろやかに変化し、「エレガント」と表現されることから、成熟後のボルドーワインは「まさに女王のようだ」という説。
いずれにしても、ボルドーワインが世界で1、2を争うブランドであることは間違いありません。
ブドウ栽培や醸造の方法、格付けの仕組みなどにおいても、ボルドーは世界中のワイン生産者とワインビジネスのお手本になっているんです!
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世界に君臨する3つの理由
なんと、ボルドーワインはローマ時代から造られていて約2,000年の歴史があります。ニ、ニセンネン…。それだけでもスゴイのですが、ボルドーワインがここまで世界中から賞賛を浴びているのには3つの理由があります。
1)土壌と気候がドンピシャ
ボルドー地方には、ジロンド川、ガロンヌ川、ドルドーニュ川という3つの川が流れています。もともと「ボルドー(Bordeaux)」という地名は、古語で「水のほとり」という意味なのだとか。
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この川による「豊かで水はけのよい土壌」と「温暖な気候」に恵まれていることで、ボルドー地方はブドウ栽培に最適な環境となっているのです!
さすが女王、育ちが良い!
2)生産量がハンパない
ボルドー地方のブドウ畑の面積は、東京都の半分以上を占めると言われています。
また、ボルドーワインの生産量は、日本ワインの30倍以上!
ボルドーワインと双璧をなすブルゴーニュワインと比べても、ボルドーのほうが大規模で、ブドウの栽培面積もワインの生産量もブルゴーニュの2倍以上です。
3)もちろん品質が高い!
ブドウは毎年、気候などによって出来が違いますが、ボルドー地方は安定して品質の高いワインを造りだしています。
その理由は、単一品種で造るブルゴーニュワインと違い、ボルドーワインは一般的に複数品種をブレンドして造っているから(アッサンブラージュというそう)。これによってリスクを抑え、味わいの調整を可能にしているんですね。
また設備が近代化されていることも、ブドウの出来に左右されにくく、均一な品質が保てる理由です。
いやぁ、あらためてまとめてみると、ボルドーワインって凄すぎる。もはや、ひれ伏すレベルなんだけど、やっぱり何とかしてお近づきになりたいです。おつまみの力を借りて!!
◆ワインの女王に合う超簡単おつまみ
セオリーを守りながらアレンジ
おつまみ提案に使うボルドーワインは、比較的飲みやすいと感じたものを選びました。
※取材時と銘柄が異なる可能性がございます。
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赤ワインが初めて、もしくは苦手という人向けに。また、いろんなおつまみを提案したいので、重すぎず、個性の強すぎない1本にしました。
おつまみを考えるときの基本は、「ワインの風味を邪魔しないこと」。ワインの味わいを引き立てたり、互いに溶け合って新しいおいしさが生まれたり、おつまみの力って本当に大きいんですよね。この組み合わせの妙は、「ペアリング」や「マリアージュ」といってワインの世界でも重要視されています。
そして一般的に、赤ワインに合うとされているおつまみは、サラミやチーズ、ドライフルーツなどです。サラミには凝縮された肉の旨味があり、脂の部分にはほんのり甘みもあります。また、チーズはまろやかさが特徴。どちらも、赤ワインの渋みを中和してくれそうですね。
なとり様の「一度は食べていただきたい」シリーズも、サラミとチーズが主体となっています。さすが…!!
また、ドライフルーツは赤ワインと風味が似ているので合わせやすいと言われています。これも別途、用意して使うことにしました。
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そして今回のおつまみ、せっかくなら誰かに食べてもらってコメントを取ろうと、弊社Twitter担当者(以降、先輩)にお願いすることに。あ、Twitterは、今は『X』ですね。どうも慣れない…。
先輩の「対:お酒データ」としては次の通りです。
・お酒は外でだけ。家では飲まない
・普段はビール党
・ワインを積極的には選ばない
・「ワインしかなかったら…まぁ、飲むけど」
・アテはいらない派
この人なら! とお声がけしたのですが、ワインについては期待に反して塩対応でした。しょ、しょっぱすぎる…。
しかし、こういう人こそ、ワインの女王にハマってほしいターゲットです。可能性に満ち満ちていると言えるでしょう。がぜんヤル気が出てきました。
ニシムラレシピ、反応はいかに!?
■チーズ鱈の大葉巻き
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用意するのは『贅沢なチーズ鱈』と大葉、つまようじ。
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1本のチーズ鱈を大葉1枚でくるくるっと巻いて、真ん中につまようじを刺します。
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・・・ それだけ!!
このチーズ鱈はそのままでも完成されたおいしさなのですが、大葉によって濃厚なチーズに爽やかさが加わり、いくらでも手がのびます。
濃いおつまみから食べると「濃い口」になってしまうので、さっぱり系から攻めてみました。ワインの味わいを邪魔しないうえ、酔いの初段階で飽きがこないレシピです。しかも、酔っぱらいの手が汚れない仕様!!
ポイントは、これ以上何も加えないことです。ダメ。ゼッタイ。
「これにはビールじゃない? と思ったけど、ワインに合うね。意外。」
と先輩。
よっしゃー!!
「でも、大葉は半分でもいいかもね」
たしかにー!!
ちょっと大葉が勝ちすぎるかもしれません。半分に切ってチーズ鱈が見えるように巻くと、見た目にもより美しいかも。
さて次はどうでしょう。
■サラミと燻製チーズのピンチョス
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スペイン発祥の名物おつまみ、ピンチョスをヒントにしたアレンジです。使うのは『おいしいサラミ』と『燻製チーズ』。2種類を組み合わせ、新しいおいしさを開拓しようという作戦です。
1品目がさっぱり系だったので、次は濃いめの味覚でメリハリをつけました。
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ポイントは、間にナッツをはさむこと! カシューナッツのような淡白なものがおすすめです。
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最初にシリーズの全貌を見たとき、『サラミがうまそう』と言っていた先輩。サラミ、ナッツ、チーズの三重奏はいかがでしょうか、どーぞどーぞ。
「これは……3つ食べた味!! でも、意図は感じる…」
ハイ、欲張りすぎました…。ニシムラはこれぐらい濃いおつまみだと、いよいよワインがおいしくなるんだけどなぁ。アレンジを考えているとき、黒胡椒も足そうか迷ったのですが、やめて正解でしたね。
次こそは!!
■サラミとナッツのはちみつがけ
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これは、しょっぱいものと甘いものを組み合わせるのが大好きなニシムラのこだわり。
塩気のある『おいしいサラミ』に好きなナッツをのせ、つまようじを刺して甘いはちみつを足します。
最初、はちみつを個々に垂らしていたのですが、ちょっと多すぎました。お皿にはちみつを入れ、つまようじを持って回しながらサラミの外周にくるっと付ける程度にしたら…
「あ、うまい、これ」
でたー! うまいでたー!!
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「ワインの渋みとちょうどいいバランス」ということで、グラスが進む進む。
聞けば先輩、「酔うことに躊躇はない」そうです。めっちゃいいセリフですね。こんど使わせてもらおう。
いい感じに場もほぐれてきて、同席してくれた他の先輩方も一緒に、用意した材料でみんな好き勝手にやりはじめました。うん、こういうのがいいんです!
■泣くほど簡単プラスワン
ワイワイやった中でヒットした、ひと手間だけのアレンジもご紹介しましょう。
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『おいしいサラミ』にドライフルーツをプラス。ドライフルーツ、やっぱり果実の甘みがボルドーワインに合いますね。胡椒をひとふりしても甘みが引き立ちます。何よりこのアレンジ、見た目にキュンとくる〜〜〜
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『粗挽きサラミ』に山椒をつけるのにもハマりました。もはや、レシピとも言えない始末ですが。
一番うれしかったのは、最初「ワイン?飲まないなー」「ワインって、湿った犬の頭の匂いしたりするよね」と言ってた先輩が、最後、
「どうせ飲むなら、ボルドーの赤がいい。ワイン!!って感じ」
と言ってくれたことです。ハマりました。見事に〜っ!!
何より、ワインの女王の魅力に気付いてくれて嬉しい…涙
そして私も気づけば、会社でしたたかに酔っぱらっていました。
今回のアレンジ、簡単すぎる…? と不安でしたが、これぐらいがちょうど良かったです。みんなで喋りながらまったり飲んで、好きに手を動かせる。これぞ、ウチ飲みの醍醐味ですよね。
さて、ニシムラレシピでボルドーワインが飲みたくなった方へ。
シャープのECサイトでは、ラインナップを一新した「すべて金賞!ボルドー赤ワイン6本セット」を販売中。 フランス・ボルドー地区のワインに限定し、何らかのワインコンテストで金賞を受賞した銘柄ばかりを集めました。ワインの女王が6本も!
普段ワインを飲まない先輩も、もともと赤ワインに苦手意識のあった私も陥落したおいしさを、ぜひお試しください。
~ 「ワインの女王と相性の良いおつまみ」ランキング結果 ~
1位 チーズ鱈の大葉巻き
2位 サラミとナッツのはちみつがけ
3位 粗挽きサラミと山椒
4位 サラミ ドライフルーツのせ
5位 サラミと燻製チーズのピンチョス
◇あとがき◇救世主「なとり」様
私は子どもの頃から、「酒のアテ」(これは関西方言ですね。酒の肴、おつまみってことです)になる食べ物が大好きでした。当時から飲んべえの資質があったのでしょう。
赤ワインに苦手意識を持っている人も、相性のいいおつまみがあれば積極的に楽しめるのでは? と思い今回の企画につながりました。
そこで、使いたい!と思ったのが、東京に本社を置く「株式会社なとり」様のおつまみです。
私は昔から熱烈なファンで。
前回記事で山梨のワイナリーを取材した際も、帰りの電車でワインのお供に選んだのは、なとり様のおつまみでした。
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今回、おつまみアレンジを考えてnoteに書こうと思っていたので、使用許可をいただきたく、なとり様へオンライン会議で意図をご説明したところ…
「なら、送りますよ」
ご快諾くださっただけでなく、なんと夢のような「なとり様セット」までご厚意でお送りくださったのです!!!
かくして、冒頭の「会社のデスクに山盛りおつまみ」という夢シチュエーションが実現したのでした。
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ちなみに、なとり様からお送りいただいた新製品の「熟成ビーフジャーキー」ですが…
試行錯誤の末、「そのままワインと一緒にちびちびつまむのが一番おいしい」という結論に至りました。なとり様、脱帽です。
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