あなたの内側にある何かを広げること。瞑想をするときの黄金のルール。
先日、インドからヨーガの大家と称される有名な瞑想ヨーガのマスターが来日し、幸運にも、タイミング良く講演を聴きに行くことができた。
マスターの名前は、シュリ・シュリ・ラヴィシャンカール氏。主に呼吸法と瞑想を中心に指導する社会的かつ精神的指導者で、インドでは知らない人はいないほど名高い。
個人的には、20年前、私が人生で初めてヨーガの世界に触れたのも、このヨガマスターの呼吸法からだった。あれから何年も経ち、私はヨーガの道を探求しながら、様々なヨーガの流派を学んだが、縁あってまた、このシュリ・シュリ・ラヴィシャンカール氏のヨーガ瞑想を体験する運びになった。
瞑想と聞くと、やったことのある人はわかると思うが、瞑想しようしようと集中すればするほど、雑念がどんどん湧いてきてしまって、結局、雑念だらけで時間だけ過ぎてしまった、なんて経験ないだろうか。
今回、私が聴いてきたマスターの「瞑想」についてのお話が、とても明確で分かりやすい内容だったので、少しシェアしたいと思う。
『あなたの内側にある、何かが広がっている。この内側で広がったり、縮んだりしている、この何かを知ると、より自分をコントロールすることができる。』
『瞑想とは、その内側にある何かをリラックスさせたり、広げたりすることである』
『心が広がると、体がリラックスする。体がリラックスすると、心が広がる』
『瞑想をするときは、頑張らない。リラックスする。努力して頑張ろうとすると瞑想は上手くいかない』
例えば、仕事や勉強、体を鍛えたり、体を使って行動することにおいては、情熱と努力が必要になる。何かを達成したりするには、努力は必要不可欠である。
でも、逆に、何かを感じたり、愛したり、詩を書いたり、、心を使ってすることは、努力と情熱ではなく、心の平穏さとリラックスすることが大切だとマスターは言っていた。
確かに。誰かを好きになるときって、自然に起こるし、リラックスしているときの方が文章なんかも、すらすらと出てくる。
どうりで、瞑想しなきゃ!と思って頑張って努力し続けても、できないはずだ。
それともう一つ、マスターが言っていた瞑想における3つの大切なルールがある。
それは、瞑想に入る前に、こう自分に言うこと。
①私は何もしない。( I do nothing)
②私は何も欲しがらない。( I want nothing)
③私は何者でもない。( I am nothing)
とても分かりやすい講義の後に、それでは、会場の皆さん、実際に一緒に瞑想をやってみましょう、というマスターの誘導のもと、講演会の後半は瞑想だったのだが、それはそれは、とても深い瞑想体験を味わうことができたのだった。
10分くらいだと思ったのだが、実際は45分ほどの瞑想時間だった、というのだから、本当に驚いた。おそらく会場に来ていた参加者たち全員がそう感じたことだろう。
インドのヨーガの古い経典にも書いてあるように、瞑想とは時間と空間を完全に超えることなのだ。そして、それこそが、ヨーガの本当にゴールなのだろう。
これからも、日々、瞑想を朝の日課にして精進します。
(続く)
今日も読んでくれて、ありがとうございました。
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