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音楽作ってるマガジン

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はてなブログの転載。 ちょっとお小遣いを貯めればなんとかなるシンセを語るお題目。
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#初音ミク

曲作りに課したふたつの制約

曲作りに課したふたつの制約

さて、こんなバナーを作っている間に、1年ぶりのボカコレがやってまいります。

初めてボカコレにメディアパートナーとして関わってから早いもので3年半。
単に名義貸ししてるわけじゃねぇんですと、番組でもこれまでに6回連続でオリジナル曲を投稿しています。
特に2022秋からは僕も曲のアレンジに、そして2023年春からは作曲も行うようになり、毎回アタマを悩ませております。

別に楽曲投稿はメディアパートナ

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『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』観てきたよ。

『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』観てきたよ。

ネタバレしない方向で書きますよ。

実はボカァね、キミ。同じ「劇場版」でも『孤独のグルメ』を観たかったんですよ。

それをウチの清水藍が先週「初音ミクの番組をやってるプロデューサーたる者がこの映画を観ないとはけしからん。観たまえ、いいかい、これは命令だ」、そしておとといは「まだ観てないとは男の風下にも置けんヤツだ。オトコオンナのトミコ!トミコ、トミコ、ト!ミ!コォォォ!」というような内容を10ガロ

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ロート製薬のあの曲をカバーしてみた(動画差し替え)

ロート製薬のあの曲をカバーしてみた(動画差し替え)

大野雄二さんはじめ、昭和のサントラがどうにも好きです。
隙あらば完コピしてみたいと思うんですが、熟練のスタジオミュージシャンたちの作り上げたサウンドはスコア化もされず、打ち込みも耳コピに頼るしかありません。

幸い聴力はさほど落ちてないんですが、自分の年齢を考えると頼りの耳がいつダメになるかヒヤヒヤであります。

まだサントラ盤などにステレオ音源が残されているものならまだしも、ブラウン管でしか世に

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不作に終わった2024の創作。

不作に終わった2024の創作。

まあ暮れも迫ったので、何か総括でもしてみるかと思ったんですが、創作に絞ると、正直「不作」の二文字でしかなかったなあと。

無論、多忙やら体調やら理由を付けることはできるんですけど、結果を残せてないもんだから何を言っても仕方ないなと。

【音楽】超凸急(2月)

ボカコレ2024冬に書いた曲で、今回は初めて詞も書きました。

作ってる時は面白いと思ってたんですけど、個人的に23年12月の「Peppe

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ボカコレ七転八倒超凸急(追記あり)

ボカコレ七転八倒超凸急(追記あり)

毎度お騒がせしております。たいして騒がれてもいないですが。
『ボカコレ2024冬』到来、またまた新作投稿です。

今回は作詞と作曲、ミクV4Xを除く調声、アレンジとミックス、動画編集と書き出し、投稿を担当しております。
上記の責任の一切合切はアテクシにあり、それ以外の責任は何もかも清水藍のものとご認識いただけますと幸いです。

ルーキー気分からの卒業

僕が『ボカコレ』楽曲制作に関わったのは、20

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作り手目線のボカロ曲の楽しさ

作り手目線のボカロ曲の楽しさ

いよいよ『ボカコレ2024冬』も間近というところで、曲がすっかり仕上がったので、清水藍からの調声済みミクさんとビジュアルが届くのを「マダァ?チンチン」と待ち構えているアテクシです。

この1年を振り返ると、ボカコレの開催月が変わったり、『1枚絵動画投稿祭』があったおかげで、投稿祭向けに4曲も書くことになりました。

「みそみそうみゃあ」を作り始めたのが昨年2月12日で、新曲ができたのがちょうど1

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なぜ楽曲を必死に投稿するのか。

なぜ楽曲を必死に投稿するのか。

人生の先達から「歳をとると一年が早い」と聞いてましたが、確かにその理屈になぞらえても、54歳男子として大半を過ごした今年は、一家の主として管理職として社畜として、過去最速の人生を送ったなと思います。

ただ、歳をとるということは、不惑を超えて人生の蓄積から取捨選択していく、つまりは「経験則でラクをするもの」だと思ってました。
しかし今年は初体験とか俺ギネス更新みたいな、「なぜオレはこの歳でこんなに

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なんとかなった『1枚絵動画投稿祭』

なんとかなった『1枚絵動画投稿祭』

40年来の悲願達成

「火事と喧嘩は江戸の華」とか言いますが、毎度地味なトラブルに見舞われる、番組名義での楽曲制作。

今回は『初音ミク16周年記念 1枚絵動画投稿祭』に投稿しました。

楽曲についてさらっと書くと「40年以上やりたかった自分のルーツ音楽を作り上げた98秒」「初音ミクをセンターにして、年長者(年齢未設定)のキャラたちがバックで盛り上げる曲」です。

大野雄二さん経由バート・バカラッ

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初音ミクと“if”の世界線

初音ミクと“if”の世界線

先日、初音ミク『マジカルミライ2023』のOSAKA会場へ娘と脚を運んだ、というハナシを書きました。

思えば今月31日で16歳を迎える初音ミクと、今年の秋に17歳を迎える娘とは、数十日ほど年齢が被るのであります。
そんな娘も高校2年なので、こうして一緒に出かけるのもそろそろ最後かな、という思いもありました。

その娘が「初音ミク」に興味を持つようになったきっかけは、2012年のファミリーマートと

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ボカコレ、最後のルーキー投稿(ちょいと追記)

ボカコレ、最後のルーキー投稿(ちょいと追記)

なんとか『ボカコレ2023夏』への5回連続投稿に間に合いました。

番組としては、2021年10月の『ボカコレ2021秋』でオリジナル曲を初投稿して1年10ヶ月。
最後の「ルーキー部門」エントリーとなります。

ま、関係者はもとより誰ひとり「フレッシュ」とはほめてくれないので、TOP100でもネタ曲へのエントリーでも大した問題はないんですが。

曲作りについては、こちら↓に書いた通り、多忙の清水藍

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どうして日本の電子楽器界隈は踏ん張れるのか。

どうして日本の電子楽器界隈は踏ん張れるのか。

ツイッターで知ったんですが、シンセサイザーの老舗メーカーMoog(モーグ)が、アメリカのInMusic社に買収されたようです。

InMusic社はAlesisを手始めに、M-AudioなどDTM界隈でおなじみのブランドを手中に収め、日本発祥のAKAI professionalやDenon DJなども吸収しています。

海外老舗シンセメーカーの苦境

またポリフォニック・シンセ”Prophet”シ

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ボカコレ、なんとか間に合うの巻

ボカコレ、なんとか間に合うの巻

このトキメキも3度目であります。

去年の秋、今年の春に続き、半年に一度のボカロ楽曲の祭典「ボカコレ」(The VOCALOID Collection)への楽曲投稿が、昨夜無事に完了しました。

今回は不肖★みくばんPが動画に加え、編曲も担当いたしました。

今さら説明不要かと思いますが、界隈ではご存知、我らがリーサルウェポン清水藍が、それまで未経験の作詞・作曲に加えて「初音ミク」の調声に挑み、楽

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サウンドトラックができるまで

サウンドトラックができるまで

先週末の22日、このようなイベントを開催しました。

我が愛知県も、この前日から新型コロナウイルスによるまん延防止等重点措置の対象となったわけですが、客席数を半減したり、来場を控えて配信でご覧になった方にも「よくやった」と入場特典を郵送するなど、場内の感染防止策をとりました。

そんなこんなでリアル開催に漕ぎ着けたわけです。

まあ、その辺の事情は日を改めて書き殴るとして、まだアーカイブ配信チケッ

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2021年の総括は「趣味のおかげ」

2021年の総括は「趣味のおかげ」

めでたく仕事納めとなりました。
まだ残務は山ほどありますが、出勤だの会合だの締め切りだの時間制約とは無縁の日々が続くので、脳が弛緩しきる前に2021年を振り返ろうかと思う次第です。

こんな与太記事を読まれる方ならご承知のように、今年の仕事は、元日から始まったミクさんキャンペーンが中心になっています。
首のジョイントが外れるまで振り返っても、僕の2021年はこの話題しか出てきません。

あとは…濃

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