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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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#レトロゲーム

【もくじ】ゲーム感想文・ハード別索引

こちらからゲームハード別で記事に飛ぶことが出来ます。 ちなみに50音順です XBOX series X / S & Xbox ONEATOMIC HEART オレンジブラッド CALL OF DUTY GHOST Ghostwire TOKYO サイバーパンク2077 SIGNALIS SUNSET OVERDRIVE Starfield STRAY 挑戦1 Kiss or Kill Telling Lies Touhou Luna Nights BIOHAZARD7 re

ゲーセン一期一会【 ラビオレプス 】(Arcade)

ゲーセンは未知との出会いの場所ゲーセン巡りはやめられない。知らないゲームとの出会いがあると思うと本当にワクワクする。自分が住む街札幌でも、そんな未知のゲームとの出会いを求めて色んなゲーセンに定期的に通うようにしている。そんな中出会ったのは本当に見たことも聞いたこともないゲーム「ラビオレプス」。囚われの姫君を救うため、ウサギ型の戦闘機が戦う横スクロールシューティングだ。 好奇心で100円を入れると、可愛らしい自機のデザインとは裏腹に不気味な敵とステージが次々とやってくる。さら

ネオジオ1発目は地獄の戦場【 NAM-1975 】(Arcade)

NEOGEO一本目ってコレ!?ネオジオ。80年代から90年代にかけてゲームセンターで遊ぶアーケードゲームは、グラフィック面でもサウンド面でも最先端のクオリティであり、ファミコン等の家庭用ゲームはその性能の前では足元にも及ばず、同名の移植タイトルがファミコンで登場してもその出来はアーケードとはかなりの差があった。 1990年にSNKが発売したネオジオはアーケードゲームとして展開していたゲームを、一本約3万円と高額な価格の代わりにアーケードと全く同じものを家庭でも楽しめるようにし

ペンゴ!ペンゴ!ペンゴ!【 ペンゴ 】(Arcade)

ペンゴ!あぁ叫びたいカタカナ三文字といえばやはりペンゴ。そんな何度口から発しても飽きない素晴らしき三文字をタイトルにしたゲーム、それがセガが1982年に発売したアーケードゲーム「ペンゴ」だ。ペンゴペンゴペンゴ。 固定画面のクラシカルな画面に踊る謎生物スノービーを氷で押し出して潰して全滅させよう。この頃のゲームはディグダグといい殺し方がエゲつないぜ。遊べばわかるシンプルで直感的な面白さ。僕が生まれる前のゲームだが、すでにセガはこの面白さを作ってしまったのだ。令和の今遊んでもこ

破壊の気持ち良さを考える 【 破壊王 KING of CRUSHER 】(PS1)

抑圧された破壊衝動を解き放て!やはり破壊。ものを壊すゲームは楽しい。007ゴールデンアイでも、敵キャラを倒す以上にドッカンドッカンと木箱からコンピューターまで壊すのがなんだかんだ楽しかった。まさにゲームだからこそ出来る気持ちの良いストレス解消法だ。 そして本作はまさに「破壊」に焦点を当てたゲーム。子供の頃ならこのパッケージのキャッチコピーコピー「サラリーマン、壊しまくり。」にも惹かれて買ってに違いない。そしてパッケージの裏には「究極の『ストレス発散ゲーム』」という売り文句が堂

Vは優しすぎる【 イースV 失われた砂の都ケフィン 】(SFC)

夏だ。暑い。もうこんなに暑いと冬の吹雪と同じで「家から出なくて良い」とお天道様が言っているようなモノだから家でゲームし放題だ。そして今日も遊ぶゲームはイースだ。 今回遊んだのは5作目にしてアドル・クリスティン20歳の冒険「イースV 失われた砂の都ケフィン」。ついに家庭用機にて日本ファルコムが直々に開発したイースである。 新しい戦闘、美しいグラフィック、薄めの演出今回のアドルの戦いっぷりはⅢぶりに剣を振ったり、盾を構えるアクションが増えて、さらにアクションRPGとして更に面白

小瓶から始まる大冒険【 イースⅣ MASK OF THE SUN 】(SFC)

当時PCエンジン版とSFC版、2種類のストーリーが用意されていたイースⅣ。CD音源に美しいグラフィック、そして豪華な声優陣によるボイスと贅沢なPCエンジン版に対を成すのが本作SFC版でありトンキンハウスが開発した「イースⅣ MASK OF THE SUN」だ。 そして本作がVitaの「イース セルセタの樹海」が発売されるまで正史として扱われてきたイースⅣである。 ハードの差は大きいお互い開発は違えど、日本ファルコムが用意してくれた原案があり、主要人物の名前や立ち位置、舞台が

パッケージに心惹かれて【 ダイナマイト・ザ・ラスベガス 】(SFC)

注意:本記事はレトロフリークのセーブ&ロード機能を利用した方法でプレイしており、通常のゲームプレイの感想文ではありません。 気になるパッケージ…。中古ショップで裸のソフトを眺めていると、やはり多いのはサッカー、野球、麻雀、競馬にゴルフ、そしてたまに本作のようなカジノゲームも混じっている。航空会社として有名だったヴァージン・グループの中の一社ヴァージン・ゲームが制作した本作「ダイナマイト・ザ・ラスベガス」もよく見かける一本だった。 そしてカセットのラベルをよく見ると、なにやら

絢爛たるもう一つの可能性【 イースⅣ The Dawn of Ys 】(PCエンジン)

二つのイースⅣさぁ今日もイースを遊ぼう。こんなペースじゃ新作のイースXに間に合わないけれど遊ぼう。そんな訳で今回遊んだのはPCエンジン版のイースⅣである「イースⅣ The Dawn of YS」。本作はシリーズの中では正史に含まれていないちょっと微妙な立ち位置のゲーム。 当時「イースⅣ」にはトンキンハウスが制作したSFC版「イースⅣ THE MASK OF THE SUN」とハドソンが制作したPCエンジン版の本作の2種類が存在して、当時正史として扱われたのはSFC版だったよう

ニチブツとの原体験に向き合う【 スーパーニチブツマージャン2 全国制覇篇 】(SFC)

ニチブツの思い出スーパーファミコンが一世を風靡していた時代、親がゲームを買ってくることもあった。それは大体テーブルゲームで、花札やチェスにUNO、オセロ、そして麻雀ゲームも気付けば家にあり、それが本作「スーパーニチブツマージャン2 全国制覇偏」であった。 当時は麻雀のルールなんて1ミリも知らない小学生の自分も遊んでみては理解できずに投げ出したし、やたら写実的でセクシーな女性が出まくることに困惑してしいた。本作の他のゲームと比べると野暮ったいBGMに、昭和感の残る雰囲気はたま

最高のゲームセンターへ【 龍が如く0 ZERO 誓いの場所 】(PS4)

龍が如く0は名作だ。ゲーム上で80年代のバブルの狂乱が蠢く雰囲気を見事に再現し、登場する連中も暴力の化身の如き尖りまくった悪役ヤクザたちばかり、ストーリーは回を進めるごとに中途半端な人情話に片足を突っ込んでいた前作から脱し、情け容赦のない残酷さを交えた泥臭い話に仕上がっている。 いや、僕が一から書くまでもなく本作はシリーズの中でも最高傑作だ。 1の前日譚だけど本作から始めるのも全然アリだし、とにかくめちゃくちゃ面白い。 そんな龍が如く0。 メインシナリオやキャラクターもいい

ゲーム:8BIT MUSIC POWER (FC)

復活のファミコン 噂は聞いていたが実機が動いていた時には鳥肌が立った。ファミコン風ゲームは今じゃ当たり前だったが2016年ついに本当に新作ファミコンソフト(非ライセンス品ではあるが)を作るツワモノが現れた。その名は「8BIT MUSIC POWER」だ。 コロンバスサークルという主にゲームの周辺機器を取り扱うメーカーが放った本作はまごう事なき正真正銘ファミコンに挿して遊ぶ21世紀のゲームだ。 正直半信半疑だったが購入して自宅のNewファミコンに挿してみたらマジで動いた時の感動

これは移植無理っ!【 アイドル八犬伝 】 (FC)

ユルすぎるアイドルゲーム!ここに見参!そんなミソッかすなエリカちゃんの冒険は脳が溶けるほどユルく、頭のネジが飛んで外れたようにシュールすぎるギャグが炸裂するカルト的人気で一部で有名なファミコンゲームが「アイドル八犬伝」だ。今回友人からカセットをお借りしたのでプレイしてみた。 ゲームとしてはコマンド選択式のシンプル操作のアドベンチャーなのだが、そこで繰り広げられるユルすぎてどうしようもない世界観に終始僕は呆気にとられっぱなし。だって感謝の言葉に「ありがたいよーホエールズ」なん

ゲーム:SEGA AGES 2500 vol.13 アウトラン (PS2)

これが3Dリメイク「アウトラン」! かつての名作をなんとも言えない形でリメイクする事に定評がある初期のSEGA AGES2500シリーズ。あの名作「アウトラン」も勿論、その手に飲まれた作品の一つだ。3DS版やスイッチ版でオリジナルに限りなく近い移植が配信された事を機会に、こちらのAGES2500版を久しぶりにプレイしてみた。 本作はアウトランを3Dグラフィック(画面を飛び出したりはしない)で再現した「アーケードモード」、新たなコースやライバルカーなどの要素を加えた「アレンジ