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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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【もくじ】ゲーム感想文・ハード別索引

こちらからゲームハード別で記事に飛ぶことが出来ます。 ちなみに50音順です XBOX series X / S & Xbox ONEATOMIC HEART オレンジブラッド CALL OF DUTY GHOST Ghostwire TOKYO サイバーパンク2077 SIGNALIS SUNSET OVERDRIVE Starfield STRAY 挑戦1 Kiss or Kill Telling Lies Touhou Luna Nights BIOHAZARD7 re

ヘリオス号からの招待【 CLOSE TO THE SUN 】(PC)

それは新たなAmazonからの誘い「INDUSTRIA」に続き、またしてもPrimeGamingに誘われ遊んだ「CLOSE TO THE SUN」はそんな導入から始まるイタリア・ローマの「Storm in a Teacup」が開発のホラーアドベンチャーゲーム。 19世紀末、あの発明王エジソンのライバルであり交流電気の生みの親ニコラ・テスラが構想した無線送電システムを生み巨万の富を得たパラレルワールドの世界。そんな彼が世界中の科学者を集めた叡智の理想郷であった客船ヘリオス号が

ふしぎ労働三景【 はたらく☆少女 てきぱきワーキン♡ラブ 】(PCE)

時は23世紀。それは未来…。人類は宇宙へ進出し、進歩したが人間同士のゴタゴタは絶えず、官庁の仕事も煩雑化。そんな煩雑の「雑」な部分を一手に引き受ける省庁があった。その名は「その他省」。本作はそんなその他省で働く3人の少女たちの物語。 本作「はたらく☆少女てきぱき♡ワーキンラブ」は「ゆみみみっくす」や「だいな♡あいらん」などの個性的すぎるゲームで知ってる人は知っている漫画家「竹本泉」原作の、3人を育成しながら仕事に派遣してお金を稼ぐ、育成アドベンチャーゲーム。 実はPCエンジ

廃墟と郷愁のFPS【 INDUSTRIA 】(PC)

それはAmazonから来た冒険の誘いPrime Gaming。それはAmazonプライム会員の毎月数本PCゲームが配られるPraime Videoに比べるとだいぶ地味なサービス。(あとPrime Readingも地味だ。) 当初は無料ゲームの限定スキンや、洗脳を試みていたのか往年のネオジオゲームばかり配りまくっていたが、最近ではEPIC GAMESやGOG  GALAXYなどのPC向けプラットフォームなどと結託し「バイオショック」「Ghostwire TOKYO」など名作FP

PlayStation始動と共に【 クライムクラッカーズ 】(PS1)

PS1のロンチタイトルといえば…アガる度に雄叫びを上げるサン電子の奇天烈麻雀ゲーム「麻雀ステーション 麻神」、ワーナーインタラクティブからはモッサリした球体アクションゲーム「TAMA」、そしてハードのポテンシャルを遺憾なく発揮したナムコの名作「リッジレーサー」…。 1994年12月3日、プレイステーション発売と同時に登場した個性的すぎるロンチタイトル達。そんな中、船頭たるソニー(SCE)はどんなゲームを出していたのか。実はPS1を好きと言っておきながら、恥ずかしながら最近ま

90’sメタバースサスペンス【 東京ダンジョン 】(PS1)

2020年東京仮想空間へ…東京。それは大都会の代名詞。それをタイトルに冠すればアーバン感溢れる都会のゲームに早変わり…になるかは定かではないが、意外と多い東京と付くタイトルのゲーム。そんな本作「東京ダンジョン」も1995年に角川書店から発売された東京を冠したRPGだ。パッケージ裏には「刑事物RPGシリーズ第一弾」と銘打たれているが他にもあるのだろうか…。 捜査は現実世界ではアニメーションで自動進行し、仮想空間では3Dダンジョンを攻略しながら犯人の手がかりを追うのだが、仮想空

ファルコム現代奇譚【 東亰ザナドゥeX+ 】(PS4)

ファルコムRPGを遊びたい…!最近日本ファルコムのゲームを遊ばないとソワソワするようになってきた。ああ、なにかファルコムのゲームを遊びたい…。あの優しい世界観で丁寧で職人技なバランスのRPGを遊びたい…。これは完璧にファルコム依存症だ。 そんなイースXをどのハードで遊ぶか迷っている間に購入したのは「東亰ザナドゥeX+」。2015年に発売したオリジナルのVita版から翌年に追加エピソードや高フレームレート化を加えた発売したeX+(エクスプラス)であるPS4版だ。 日本ファルコ

15年ぶりの弐寺復帰【 beatmaniaIIDX31 EPOLIS 】(AC)

SIRIUSぶりの再出発今弐寺が自分の中で熱い。どれくらいかというとSwitchのHentaiゲーム熱かそれ以上にホットで、学生時代のあの頃と同じかそれ以上の勢いでbeatmaniaIIDX(通称:弐寺)を遊んでいる。家ではPC版である「beatmaniaIIDX INFINITAS」を遊び、週末仕事が終わればゲームセンターで最新作である「beatmaniaIIDX31 EPOLIS」を遊びまくっている。 気付けば弐寺のナンバリングはなんと31。いつの間にか俺も弐寺も三十路

緊張と油断のピクロス冒険 【 PictoQuest 】 (Switch)

ピクロスで大冒険ピクロスは楽しい。数字をヒントに絵を掘り進めていくだけなのにクリアすればするほど寝る間を惜しむほどやめられなくなる。そんなシンプルながら中毒性の高いピクロスに新たなゲーム性を打ち出すが現れた。 「PictoQuest」はピクロスにRPGの要素を組み込んだゲーム。いつもとは違うピクロスも遊びたくなってきたのでクリアまで遊んでみよう。ちなみにピクロスという名前は任天堂の登録商標で、本作での呼称は「お絵かきロジック」でした。 本作の特徴はやはりモンスターとの戦闘。

その猫は縦横無尽 【 猫 】(Switch)

その一文字に惹かれて本作のタイトルはたった漢字一文字「猫」それだけ。 あまりにも素っ気ない一文字でもやはり猫は猫。それでも惹かれてしまうのは強い猫の引力もあるが、原題である「The Cat」に対してひねりもせず、副題も付けずにただ直訳しただけのタイトル、そしてなんの飾り気もないゴシック体フォントのタイトルロゴの強引さによるものかもしれない。 先月感想文を書いた「夏の狂気」同様、Switchのニンテンドーストアでよく見る、日本のストアでも売るためにゴシックフォントで直訳邦題を

11円を払う勇気【 Violetti Goottii 】(PS4)

そいつはいつもそこにいる最近はいつも各ゲームストアではセールを行っている。それはプレイステーションストアでも同じことだが、戯れに価格の安い順番でゲームを見ていくといつもあのゲームが目に入る。 「Violetti Goottii」…今回のセールにもいた…。毎度セールに出てくるコイツはサムネイルのビジュアルが怖すぎる上に、価格が11円のゲームってどういうことなんだ。 …というかゲームなのか? …買ったら最後、俺のPS4は呪われるんじゃないか? 定価22円が半額で、11円とは現行

他のどこでもない居場所へ【 198X 】(Switch)

どうしようもない、あの日々を思い出す。ああ恥ずかしき青春時代。根拠の無い自信だけはたっぷりあって、勉強も出来なければ、モテるはずもない日々を送っていた。正直言って辛かった。 ゲームセンターはそんな目を逸らしたい事実、押しつぶされそうなプレッシャー、どうしようもない頭の悪さから逃げるため、なんとか見つけた居場所だった。 2000年代前半のゲーセンはまだ薄暗く怪しい雰囲気も漂っており、そこにいるだけでなんだか大人になれた気がする場所だったし、麻雀(MJ3)で高得点を出して高揚し

ゲーセン一期一会【 ラビオレプス 】(Arcade)

ゲーセンは未知との出会いの場所ゲーセン巡りはやめられない。知らないゲームとの出会いがあると思うと本当にワクワクする。自分が住む街札幌でも、そんな未知のゲームとの出会いを求めて色んなゲーセンに定期的に通うようにしている。そんな中出会ったのは本当に見たことも聞いたこともないゲーム「ラビオレプス」。囚われの姫君を救うため、ウサギ型の戦闘機が戦う横スクロールシューティングだ。 好奇心で100円を入れると、可愛らしい自機のデザインとは裏腹に不気味な敵とステージが次々とやってくる。さら

これがFPS原体験 【 ゴールデンアイ 007 】(N64 forNSO)

刺激的すぎるFPSの入り口あれは1997年、小学生4年の頃。デパートのおもちゃ売り場の試遊台にソイツはいた。見たこともない視点で銃を撃ちまくる、あまりに暴力的で刺激的すぎるゲーム「ゴールデンアイ 007」が…。 その瞬間その年の誕生日プレゼントは決まったのであった。 そんな本作「ゴールデンアイ 007」はニンテンドウ64対応の1995年公開の映画「007 ゴールデンアイ」をモチーフとした1997年に発売されたレア社開発のFPS。 今までのニンテンドウ6 4の可愛らしいケ